花ごよみ 平成22年 9月 上旬

苦瓜(にがうり)

インド原産で、日本では沖縄を代表するつる性の野菜です。
最近では当地でも栽培する農家が増えています。
黄色の花が咲き、その後あの「ゴーヤ」の実がなります。
実の表面にはイボイボがあり、ちょっとグロテスクな感じもしますが、皮の部分に苦味があり、炒め物としてこの苦味が滋養強壮に効果があるとか?。
でも、あの苦味は・・・子供達はまったく箸を伸ばしません。
この苦味は大人にならないと判らないかも?。
花言葉は、そのものずばり、強壮です。

Date: 2010/09/01(水)

蘿摩(ががいも)
茎が地下茎から出て、他の植物に巻きつくつる性の植物です。
葉は細長いハート形で、淡い紅色の花を集団で咲かせます。
花に白い毛があるのが特徴的で、花後いぼ状の突起のある実がなり、熟すと裂けて、絹糸のような長い毛を持った種子を風で飛ばし、繁殖します。
花を見ると小さく可愛らしさがありますが、地下茎は有毒のようです。

Date: 2010/09/02(木)

瑠璃茉莉(るりまつり)

残暑厳しき折柄、この花色は涼しさを演出してくれます。
水色のくっきりした五弁の花で、横に這うように広がります。
南アフリカ原産の花で、葉は楕円形で、花は茎先に集団で咲きます。
挿し木で繁殖し、暑い夏には是非ほしい花木です。

花言葉は、いつも明かるいです。

Date: 2010/09/03(金)

実葛(さねかずら)

境内を歩いていると、枝に垂れ下がった蕾が。
注意していると後日黄色の花が・・・。
花の師匠なずなさん(http://azami.sakura.ne.jp/hana/)
に花名を教えて頂きました。
晩秋に赤色の栗鹿の子のような実を付ける、「実葛」と判明。
黄色のやや固めの花びらで、花の中央に赤い実が付いています。
この赤い実が、晩秋に赤くなるのかな?。
別名「美男葛(びなんかずら)」といい、昔、この幹の皮を剥ぎ取り、水に浸して滲出させた粘液で髪を整えたことに由来します。

花言葉は、好機をつかむ・再会です。

Date: 2010/09/04(土)

姫睡蓮(ひめすいれん)

我が家の玄関の前には、メダカを入れた水槽が二つ。
その水槽の中に、家内がこの花を求め入れています。
水の中から花茎を出し、淡いピンク色の小さな花を咲かせ、いかにも涼しげに咲いています。
観察すると三日間ほど、花を観賞することが出来ます。
花色はやや黄色味がかった白色もあるようです。

Date: 2010/09/05(日)

禊萩(みそはぎ)

お盆の時期にこの花の枝を水に浸し、仏前の供物に禊(みそぎ)をする風習が残っています。
日当たりの良い湿地や、田のそばに生える植物です。
花は下の方から咲き、その間も茎が伸びるので、花期も長く、枝先に赤紫色の花が集団で咲きます。
長野県などでは、お盆の日に花に水をつけて、玄関先でお払いをして祖霊を迎えるようです。

花言葉は、愛の悲しみ・純真な愛情・悲哀・慈悲です。

Date: 2010/09/06(月)

大根草(だいこんそう)
バラ科の植物で、アブラナ科の「大根(だいこん)」とは関係がありませんが、葉の根元が大根の葉に似ることから、花名があります。
山野に自生する多年草ですが、当寺の境内に繁殖しています。
バラ科特有の黄色の五弁の花です。

花言葉は、将来有望・満ちた希望・前途洋々です。

Date: 2010/09/07(火)

南瓜(かぼちゃ)

ご存知「カンボジア」から渡来した野菜です。
原産地はアメリカ大陸なんですね。
雄花と雌花がはっきりと分かる一日花で、春保温して早めに育てると実が付きやすいようです。
夏野菜の定番で、保存が効きビタミンAも豊富で、テンプラ、煮物などで食します。

花言葉は、広さ・大きさです。

Date: 2010/09/08(水)

風船葛(ふうせんかずら)

緑色の風船形の実と、小さな白色の花がアンバランスながらも、実にユニークな植物です。
蔓性でまわりのものに巻きついて、繁殖します。
緑色の実の中には、五ミリくらいの黒色の種子が入っています。

花言葉は、あなたとともに・あなたと飛び立ちたい・多忙です。

Date: 2010/09/09(木)

鳳仙花(ほうせんか)

以前、「島倉千代子」さんが歌っていた、鳳仙花の花です。
インド近辺の原産で、17世紀頃に渡来した花で、夏の酷暑にも強い花です。
葉の下に隠れるように花が咲くため目立ちませんが、最近では品種改良が進み、改善されているようです。
花色も多色あり、赤色、サーモン、紫色、白色、ピンク色等あります。
緑色の実に触れると弾けて中の種が飛び出します。
誰しも子供の頃、遊んだ思い出があるのでは・・・。

花言葉は、私に触れないで・性急な解決・心を開く・短気です。

Date: 2010/09/10(金)

団子菊(だんごぎく)

草丈が一メートルほどになり、良く分枝し茎先に中心部が半球状に盛り上がる筒状花を咲かせます。
原産地は北アメリカで、晩夏から中秋にかけ黄色からオレンジ色の花が長く咲きます。
お盆が終わる頃から咲き出し、私の母親はこの花を「鎮魂花(ちんこんか)」と呼び、花の咲く時期から戦死者の冥福を祈る花だといっていますが・・・???。

花言葉は、寛容な心・派手です。

Date: 2010/09/11(土)

おくら
野菜の花にはもったいないくらい、淡い黄色の綺麗な花が咲きます。
アフリカ原産の野菜で、世界各地で栽培され、日本では鹿児島県と高知県が代表的な産地です。
花の後に出来る実があの「おくら」です。
切り口が五角形で、独特のネバネバ感があります。
生食のほか、煮物、炒め物、和え物、スープにと広く
活用されます。
我が家の子供達も大好物です。
花言葉は、金欠病・親しみやすいです。

金欠病とは・・・すごい花言葉ですね。まさに今の私です。(苦笑)。

Date: 2010/09/12(日)

韮(にら)

雑草地に咲く花です。
この野菜をもちろん生業としている方もいらっしゃるはず。東南アジア地方原産の花で、かなり昔に渡来した植物です。茎のてっぺんに白色の花がたくさん咲きます。
根元から出る葉が食用となり、ちぎるとニラ独特の匂いがあります。
ねぎの一種で、ビタミンAトカロチンを多く含み、消化を助け、風邪の予防効果もあり、漢方では種子を乾燥させたものを「韮子(きゅうし)」と呼ばれ、胃腸薬などに用いられます。

花言葉は、多幸です。

元来好き嫌いのない私ですが、「ニラレバ炒め」はちょっと苦手な私です。

Date: 2010/09/13(月)

丁子蓼(ちょうじたで)

当地の稲刈りも終わり、水田や畦にもいくつかの花が咲いています。
今日の花は、水田の中で小さな黄色の花を咲かせています。
葉は細い卵形で先は尖り、基部がくさび形、縁はなめらかで、表面の脈が目立ちます。
別名を「田牛蒡(たごぼう)」と呼ばれ、田に生え根がゴボウ状からの命名です。

Date: 2010/09/14(火)

沢潟・面高(おもだか)
水田に咲く花です。
中国原産で、平安時代に渡来した植物です。
葉が人面のように見え、葉の面の葉脈が高く隆起していることから「面高」の花名があります。
白色の三弁の花で、円錐花序の上部に雄花、下部に雌花が付きます。
球茎が大形の栽培品種を「クワイ」と呼び、正月料理に使われます。
この葉を模した家紋「沢潟(おもだか)」がありますが、昔は農業に従事していたお家でしょうか?。

花言葉は、高潔・信頼です。

Date: 2010/09/15(水)