花ごよみ 平成22年 8月 下旬

薮枯らし(やぶがらし)

近くにある植物を薮状にして、枯らしてしまうほどのパワーがあるため、この花名が・・・。
地下茎を伸ばし繁殖するので、刈り取ってもまた芽を出す、厄介な雑草です。
茎の先端に独楽(こま)をひっくり返したような、中心が赤い小さな四弁の緑の花を密生して咲かせます。
花は朝咲きで、緑色の花びらは午前中に落ちてしまいます。
別名「貧乏葛(びんぼうかずら)」・・・確かに邪魔で
嫌われものの植物ですね。

Date: 2010/08/16(水)

芙蓉(ふよう)

ピンク色の大きい花で、白花もあります。
道路の緑地帯に植え込まれることの多い花木です。
日本の南部に分布する低木で、寒地では冬に地上部が枯れ、地下部だけで越冬し、春に再生します。
昔から美しい人のたとえに用いられている花で、美しくしとやかな顔立ちのことを「芙蓉の顔」といいます。

花言葉は、しとやかな恋人・繊細美・微妙な美しさです。

Date: 2010/08/17(火)

烏瓜(からすうり)

夏の暑い太陽が沈む頃から開花する、レース状の白い綺麗な花です。
蔓状の植物で、半日陰の場所に咲き、葉の縁は浅く切れ込みます。
葉が枯れる秋に赤く実が熟し、カラスがこの実を食べることから、花名があります。
漢方では、烏瓜の根を土瓜根(どかこん)、果実を土瓜実、種子を土瓜仁と称して使用しています。根は利尿・排膿剤とし、果肉は民間で火傷・しもやけに用い、種子は去痰・鎮咳・鎮痛・消炎剤として用います。
また烏瓜の根からは純白できめの細かいでんぷんがとれ、天瓜粉(てんかふん)といい、汗知らず(ベビーパウダー)に用いられます。まったく無駄の無い植物ですね。

花言葉は、よき便り・誠実・男ぎらいです。

Date: 2010/08/18(水)

薮茗荷(やぶみょうが)

日陰地に群落を作る、薮茗荷。
「茗荷」と花名が付きますが、ツユクサ科の植物です。
根は長く横に這い、茎先に変わった形の白い花が、輪状に数段咲きます。
雄花と両性花があり、一日花ですぐに萎んでしまいます。
秋には藍色の実を付けます。

Date: 2010/08/19(木)

月下美人(げっかびじん)
今日の晩、玄関の植木鉢の月下美人が開花。
深夜に咲き始め、数時間でしぼんでしまう、一晩花です。
メキシコなどの中南米原産で、白色の大形の花が開き、
甘い芳香があります。
一晩しか見られないのが、非常に残念な花です。

花言葉は、はかない美・はかない恋・繊細・快楽・ただ一度だけ会いたくてです。

Date: 2010/08/20(金)

西洋風蝶草(せいようふうちょうそう)

花壇に咲く花で、葉先にまとまって花序を作り、花は下から順に咲いていきます。
花は夕刻に開き、翌日の昼には萎れてしまう一日花です。
アメリカ原産で、花色は白色、ピンク色、淡い紫色等あり、集団で植えつけると美しい眺めになります。
移植を嫌い、こぼれ種で増やすのが最善のようです。

花言葉は、あなたの容姿に酔う・小さな愛・風に舞う胡蝶・思ったより悪くないです。

Date: 2010/08/21(土)

夏水仙(なつずいせん)

ヒガンバナ科の特徴で、春先に葉が出て枯れ、花の咲くこの時期には茎だけが伸び、茎の先に四方八方に淡いピンク色の花を咲かせます。
花芽が顔を出すと、成長の早さは目を見張るものがあります。
花期の短いのが残念な花の一つです。

花言葉は、肉体の快楽です。

Date: 2010/08/22(日)

秋海棠(しゅうかいどう)

立秋を過ぎたとはいえ、長期予報でも9月、10月も気温は高めのようです。
せめて植物の世界では、秋の花を・・・。
中国原産の花で、「秋」の名前が付くように、いかにも秋到来を感じさせる花名です。
外国産の花ですが、日本の土地になじんだ花で、真ん中の黄色の花弁が可愛く、なぜかやや下向きに花を咲かせます。

花言葉は、自然を愛す・片思い・不格好・奇形です。

Date: 2010/08/23(月)

臭木(くさぎ)
夏の山に目を転ずると、一際目立つ花木です。
日本全国に分布する落葉低木で、木や葉の薬品臭から、「臭木」という気の毒な名前が付きますが、花自体はとっても甘い香りがします。
赤みの部分は蕚(がく)で、白色の部分が花です。
秋に付く実は花後に残ったままの蕚(がく)に包まれ、袋状の瑠璃色の丸形になります。

花言葉は、運命・治療です。

Date: 2010/08/24(火)

狐の剃刀(きつねのかみそり)
物騒な花名ですね。

・・・毎年思います、狐は剃刀を使うのでしょうか?。
(苦笑)。
ヒガンバナ科の花で、葉は夏に枯れ、そのあと花茎を伸ばし、彼岸花を小形にしたような、オレンジ色の花が咲きます。
ちなみに有毒植物です。
「狐」と名の付く草花は、見劣りがする意味があるようですが、この花はなかなか綺麗な花ですよね。

花言葉は、妖艶です。

Date: 2010/08/25(水)

初雪草(はつゆきそう)

暑い夏、涼しさを感じる一番手の花は、やはりこの植物
でしょうか?。
花名もさることながら、まるで雪をかぶったような花姿が、なんともいえない清涼感があります。
北アメリカ原産で、苞葉の縁が白くなり花弁のように見えますが、中央に目立たない小さな白色の四弁の花が咲きます。

花言葉は、祝福です。

Date: 2010/08/26(木)

崑崙花(こんろんか)

初夏に咲く、「半夏生(はんげしょう)」のように、葉が
白くなる植物ですが・・・。
この花の白い部分は、萼片の一枚が大きくなったものです。花は黄色の筒状の星形の花で、中国南部の原産ですが、種子島、屋久島、沖縄地方にも分布する半つる性の常緑低木です。
花名は白くなった葉を、中国の崑崙山に積もる雪に見立てた名前です。

花言葉は、神話です。

Date: 2010/08/27(金)


瓢箪(ひょうたん)

ウリ科の植物の花は黄色の花が多い中で、瓢箪は白色の花を咲かせます。
画像は雄花の花姿です。
干瓢(かんぴょう)を作る「夕顔(ゆうがお)」の変種で、花は夕刻に開花します。
アフリカ原産の、最古の栽培植物で、日本へは約一万年前に渡来した植物で、滋賀県の粟津湖底遺跡から瓢箪が出土しています。

花言葉は、繁栄・利得・夢・かさばり・ふくらみです。

Date: 2010/08/28(土)

熨斗蘭(のしらん)

境内のツツジの木の足元に咲き、白色の穂状の花を涼しげに静かに咲いています。
蘭と花名が付きますがユリ科の植物で、日本原産と思いきや、アジア原産の花です。
葉は線形で内部のものほど長めの傾向があります。

Date: 2010/08/29(日)

鬼灯・酸漿(ほおずき)
お盆の時期に、盆飾りに付けられる実です。
この実を明かりに見立て、仏が帰ってくるとか?。
六月頃に中心が緑でやや黄色がかった、白色の花が咲き、果実は袋状の円形の萼(がく)に包まれ、葉の下にたくさん付けます。
この実の中に球形の実があり、種子を取り除き口の中に入れて鳴らす遊びがあります。
(最近は、ちっとも見かけませんが・・・)。

花言葉は、いつわり・欺瞞・たよりない・半信半疑・自然美・不思議です。

Date: 2010/08/30(月)

朝顔(あさがお)
三学期制の当地。明日から二学期。
この時間我が家の子供達は、まだ夏休みの宿題に取り組んでいます。ハァ〜〜〜。
朝顔の花は、夏休みの観察で使われたものです。
朝起きて、いくつ咲いているか三女の「碧(みどり)」がせっせと観察日記に書き込んでいました。
中国原産で平安時代に日本に渡来し、当初は漢方薬として導入されましたが、現在では夏を代表する花として、親しまれています。
花色、花姿も豊富で、日没から約十時間後(朝四時頃)が一番花に勢いがあるようです。

花言葉は、愛情・はかない恋・平静・固い約束・愛着・愛着の絆・仮装です。

Date: 2010/08/31(火)