花ごよみ 平成21年 7月 下旬
サフラン擬き(さふらんもどき)
細い茎に、鮮明なピンク色の花を咲かせます。
西インド諸島、メキシコ原産の花で、日本には1845年
渡来した花で、サフランにそっくりの花を咲かせます。
・・・しかし、擬きは気の毒な花ですね。
かたまって咲くと、とても趣きのある花です。

花言葉は、純白の愛です。

Date: 2010/07/16(金)

悪茄子(わるなすび)

野菜のナスに似た、星形の白い花を咲かせます。
草地の荒れた場所に咲き、茎と葉に棘があり、繁殖力も
強く「悪」の花名が付いたようです。
でも花は、結構きれいだと思いますが・・・。
秋から冬にかけ、黄色い実が付きますが、夏場に刈り取られるため、実を見る機会はほとんどありません。
そして実は有毒のため、注意が必要です。

Date: 2010/07/17(土)

落花生(らっかせい)

落花生の生産高日本一の、我が千葉県。
砂地の多いところに行くと一面に落花生畑が広がります。
夏の暑い盛りに、葉の間からマメ科独特の蝶形の黄色い花が顔を覗かせています。
花が終わると子房柄が地面に潜り、その先に膨らんだ莢に入ったピーナッツが出来上がります。
日本へは江戸時代に中国から伝来し、別名「南京豆(なんきんまめ)」は渡来の経緯を表しています。
実は炒ったり、炒め物にしたり利用されます。
暑い盛り、ピーナッツをつまみに冷たいビールを・・・
最高です。

花言葉は、仲良し・楽しみです。

Date: 2010/07/18(日)

海紅豆(かいこうず)

南アメリカ原産の花木で、江戸時代末期に渡来した、夏らしい真っ赤な花が、印象的です。
アルゼンチンとウルグアイの国花に指定され、日本では鹿児島県の県花に指定されています。
原産地では「アメリカ梯梧(あめりかでいご)」と呼ばれ、沖縄県の県花「梯梧(でいご)」とは異なり、葉とともに開花するのが海紅豆の特徴です。
メキシコでは、花をサラダや煮物に利用するようです。

花言葉は、夢・童心です。

Date: 2010/07/19(月)

朝鮮薊(ちょうせんあざみ)

「アーティチョーク」と呼ばれる花です。
地中海沿岸の原産で、1868年に渡来した花は朝鮮半島から上陸したようで、その経緯で「朝鮮薊」か?。
薊を全体的に大きくした感じで、葉はギザギザで棘があり、紫色のフワフワ感のある花です。
開花前の多肉質の蕾は、茹でて食用にされ、本来は野菜として栽培されたようです。

花言葉は、独立独歩・傷つく心です。

Date: 2010/07/20(火)

露草(つゆくさ)
草むらや薮蔭に自生し、朝露のあるうちに開花し、半日花で昼ごろまでに萎んでしまいます。
雑草ですが美しい青色の花で、立秋を過ぎると花色がより一層鮮明になるようです。
花は三枚あり、二枚は青色で大きく、一枚は白色の小さな花です。
花色を利用し、友禅染の下絵用の青色液として使われます。

花言葉は、小夜曲・尊敬・わずかな楽しみです。

Date: 2010/07/21(水)

竹煮草(たけにぐさ)

山野や、荒地に生える背の高い植物です。
大きな葉の裏側は白色で、花は初夏に、実は初秋に付きます。
竹と一緒に煮ると竹が柔らかくなり、細工しやすくなることから「竹煮草」、また茎の中が空洞になっていて、竹に似ることから「竹似草」の字を当てることもあります。
茎を傷つけると黄赤色のアルカロイドを含む、有毒の液を出します。
また風に揺れて音を出すことから「囁草(ささやくぐさ)」の風流な別名もあります。

Date: 2010/07/22(木)

茄子(なす)

夏野菜の定番、茄子の花です。
インド原産で、古く奈良時代に渡来した野菜です。
花は薄紫色で、ことわざのごとく「親の言葉と ナスビの花は千に一つの 無駄もない」というように、一つ花が咲くと必ず実がなります。
実はご存知、漬物や煮物、炒め物に利用されます。
私はやはり、浅漬けのナスビが一番好きです。

花言葉は、真実です。

Date: 2010/07/23(金)

立葵(たちあおい)

ご近所の畑で、花姿の変わったものを発見。
八重の立葵でしょうか?。
人の背丈よりも花茎が長く、花色も種々あり、こぼれ種でも増え、夏の花壇には最適の花です。
小アジア、中国の原産で、日本へは古くに薬用として渡来したようです。

花言葉は、豊産・大志・灼熱の恋・野心・単純な愛・平安・威厳・高貴・野望です。

Date: 2010/07/24(土)

滑りひゆ(すべりひゆ)

寺の霊園に咲く花です。
茎が赤く葉は厚い丸形で、茎は地を這って長く伸びます。黄色の小さな花で、陽を受けると開花する一日花です。
乾燥には強く、畑の有害雑草として農家の人には嫌われますが、若葉は食用になり、口当たりが滑らかなところから、花名が付いています。
また葉の形が「とんぼ」に似て、「蜻蛉草(とんぼぐさ)」の別名もあります。

Date: 2010/07/25(日)

山百合(やまゆり)
近年この花の根(百合根)が盗掘されている千葉県です。高級食材として珍重されるのが原因か?。
先日当寺でも花茎は残し、根が被害に遭いました。
境内には山百合がたくさん自生し、一年で花を一つ増やすといわれるこの花・・・23年選手も存在しています。
花には紅い斑点があり、強い芳香があります。
神奈川県の県花に指定されています。
(神奈川県の皆さん、盗掘には気をつけてね。)

花言葉は、人生の楽しみ・荘厳・威厳です。

Date: 2010/07/26(月)

鬼百合(おにゆり)

昨日の山百合よりも、鬼百合の方が少〜〜〜し遅咲きか?。
花は下向きか横向きに咲き、花びらは反り返ります。
花色は橙色で黒い斑点が付き、茎の葉の上部に「ムカゴ」が付き、これが地面に落ちて新しい個体になります。
花色や形から赤鬼を連想するところから、「鬼百合」の花名が付きました。

花言葉は、愉快・華麗・陽気・富と誇り・賢者・優美・にぎやかです。

Date: 2010/07/27(火)

凌霄花(のうぜんかずら)

最近富に何処のお宅でも見かける花です。
寺でも「百日紅(さるすべり)」の木に巻き上げています。
中国原産の花で、古く平安時代に渡来したつる性の落葉樹です。
オレンジ色の派手な花で、夏らしい花色の花です。
とても寿命の長い木で、豊臣秀吉が朝鮮半島から持ち帰ったものが、いまだ金沢市に存在しているとか?。
花言葉は、栄光・名誉・華のある人生・女性・名声です。
私の好きな花ですが・・・花名が「脳天鬘(のうてんかつら)」と、私には聞こえてしまうのですが・・・。(苦笑)。

Date: 2010/07/28(水)

桧扇(ひおうぎ)

葉が平たく扇状の形をしている植物です。
観賞用として栽培され、オレンジ色で斑点のある六弁の花を咲かせます。
日本、中国、インドに分布する耐寒性のある多年草で、放任状態で栽培できるのも魅力の一つです。

花言葉は、誠実です。

Date: 2010/07/29(木)

木槿(むくげ)

一本の木にたくさんの蕾を付け、次々に開花していきます。
花自体は一日花で、明け方に開花し夕方には萎んでしまいます。
中国原産の落葉低木で、平安時代に渡来した花木です。花びらが五枚の花が平開し、花色は白色、紅色、紅紫色などさまざまです。
韓国では「無窮花(ムグンファ)」といい、国の繁栄を意味する花として国花になっています。
暑い夏にも強く、また寒さにも強い花木で、挿し木で繁殖し無造作に挿してもいつの間にか、根付いている花木です。
花言葉は、デリケートな愛・デリケートな美・説法・尊敬・信念・繊細美・柔和です。

Date: 2010/07/30(金)

花笠菊(はながさぎく)
境内に咲くこの花・・・私の母も近所の方も、朝鮮菊と呼びますが・・・原産地は朝鮮なんでしょうか?。
(未確認です)。
背が高く千重で鮮明な黄色の花を咲かせます。
ただ花茎が長いので、竹で押さえを施しています。
耐寒性も強く、土質を選ばない重宝な植物です。
野の花みたいでもあり、ダリアを思わす花姿です。

Date: 2010/07/31(土)