花ごよみ 平成21年 6月 下旬
赤花夕化粧(あかばなゆうげしょう)

この花の咲く頃、花名の名前に惚れ惚れする私です。
南アメリカの原産で、観賞用として持ち込まれたものが、
現在では野生化しています。
夕刻から開花し、翌日のお昼頃まで花を開かせています。
花にある赤い筋が目立ち、ピンク色の四弁花が鮮やかに咲きます。

Date: 2010/06/16(水)

アマリリス

境内のアマリリスが、満開状態。
鮮明な花色の印象を与え、存在感がある大輪花で、華やぎをもつ花姿です。
南アフリカ原産、またブラジル原産という説がある花で、花色も赤色、白色、ピンク色等あり、見事な花が咲きます。
茎は太く、四方に花を咲かす姿が魅力の花ですね。
花言葉は、おしゃべり・誇り・素敵・内気の美しさ・
ほどよい美しさです。

Date: 2010/06/17(木)

空木(うつぎ)

木の幹が空洞から、「空木」と呼ばれる花木です。
そして「卯の花の匂う垣根に・・・・」と歌われる、卯の花・・・この空木の別名です。
近縁種も多く、白花はもとより、白花の八重咲き、花びらの外側が紅色になるもの、花びらが紫紅色になる花等あります。
花の香りも良く、一面に淡い匂いを漂わせます。
花言葉は、古風・風情・秘密です。

Date: 2010/06/18(金)

二色空木(にしきうつぎ)

太平洋側の山地に多く生える花木です。
白色の花色が徐々にピンク色に変わり、木全体が赤白の二色が咲いたように見えます。
この花の変化が面白く、最近では当地でも庭木として目にすることがあります。
やはり花色の変化がまったく似る、「箱根空木(はこねうつぎ)」があり、こちらは海岸地方に多くあるようです。


Date: 2010/06/19(土)

虫取撫子(むしとりなでしこ)
ヨーロッパ原産の花で、江戸時代の末期に渡来し、今では野生化しています。
ピンク色の五弁花で、白色もあります。
食虫植物ではなく、葉の下の部分に粘液を出す部分があり、そこに虫が止まり離れられなくなることに、花名の由来があります。
花言葉は、青春の愛・裏切り・未練・しつこさ・罠です。
茎が長く、倒れやすいのが難点ですかね・・・。

Date: 2010/06/20(日)

山吹升麻(やまぶきしょうま)

本堂の脇の山手、やや薄暗いところに咲いています。
葉が山吹に似ることから、花名があります。
バラ科の植物で、白色の線状の花が何本も伸びて咲き、集団の花姿になります。
あまり目立たない花ですが、緑の中に白色の花・・・
捨てがたいものがあります。

Date: 2010/06/21(月)

銭葵(ぜにあおい)

ヨーロッパ原産で、江戸時代に渡来した「マロウ(薄紅葵・うすべにあおい)」の変種で、今ではマロウよりも広く栽培されています。
葉はしわしわの円形で、花はピンク色の紫色の線が入った芸術的な五弁の花です。
こぼれ種で増え、年々繁殖している嬉しい花です。
花言葉は、恩恵・母の愛・温和・温厚・初恋・信念・説得です。

Date: 2010/06/22(火)

麒麟草(きりんそう)

本来の自生は、土壌水分の不足する山地や海岸の岩場に適応した多肉植物です。
境内にも植え込まれ、濃い緑の葉と黄色の花のコントラストが非常に良い植物です。
花は先が尖る小さな五弁の花で、中央部分から花は咲き始めます。
花言葉は、警戒です。

Date: 2010/06/23(水)

酔仙翁(すいせんのう)

花期が長いのが魅力の花です。
ヨーロッパ南部原産の花で、枝の先端に五弁の花を咲かせます。私は見かけたことがありませんが、白花もあるようです。
全体に白色の綿毛が密生し、「フランネル草」の別名もあります。
耐寒性にも強く、放任状態出来るのも嬉しい限りです。
花言葉は、ウィット・機智・機転・誠実です。

Date: 2010/06/24(木)

蛍袋(ほたるぶくろ)
蛍の飛び交う当地。
不思議に蛍の飛ぶ時期に咲く花です。
やや日陰地の土手から花茎を出し咲きます。
白色の花と、薄い紫色の花とありますが、当寺には白花しか見ることが出来ません。
境内で蛍の飛来を見るのも我が家の年中行事、子供達の「この花の中に蛍を入れたら綺麗だろうなあ〜〜〜」というのも、毎年の恒例の言葉です。
自然の残る、この土地・・・いつまでも大切にしたいものです。
花言葉は、愛らしさ・誠実・忠実・正義・悲しい時のきみが大好きです。

Date: 2010/06/25(金)

赤熊百合(しゃぐまゆり)

一般的にトリトマと呼ばれる植物です。
長く伸びた花茎に咲く細長い筒状の花が、たいまつが燃えているようで、英名ではそのものずばり、「トーチリリー」の名前があります。
ユリ科の植物で、蕾の時にはオレンジ色で、開花すると次第に黄色くなり、下向きに花を咲かせる造形的な花です。

花言葉は、恋の痛みです。

Date: 2010/06/26(土)

フェイジョア

当寺に出入りしている植木屋さんが、寄贈してくれた花木です。だいぶ年数もたち、たくさんの花を咲かせます。
ブラジル南部、ウルグアイ、アルゼンチン原産の熱帯果樹で、日本へは昭和初期にアメリカから渡来した花木です。花弁は四枚で、外側は白色の綿毛で覆われ、内側は紫色です。
開花後に花弁は内側に丸まり下の方に反り返り、中央部には暗赤色の雄蕊と雌蕊が直立し、一際花姿を華麗なものにしています。
緑色の固い実を付け、内部は黄白色の多汁肉質で、芳香と甘味があり、完熟して落果したものを収穫し、生食、ジャムなどに使われます。

花言葉は、実りのある人生です。

Date: 2010/06/27(日)

栗(くり)

イガに包まれた栗の実は、秋到来を知らせる味覚として、すでにご存知の通り。
北海道南部以南に分布する落葉高木で、今の時季山野に目を移すと、黄色の紐状の雄花を見ることが出来ます。
境内にも植えられ、収穫の時期は子供達と栗拾いをすることが、我が家の秋の風物詩です。

花言葉は、私を公平にせよ・豪奢・満足・真心です。

Date: 2010/06/28(月)

紫陽花(あじさい)

九州地方では雨が多く、被害が出ていますが、関東地方は空梅雨の昨今です。
梅雨の時期といえば・・・やはりこの紫陽花ではないでしょうか?。
色が付いているのは、「萼(がく)」で花は中央部の部分ですが、やはり色付く「萼(がく)」が目立ちますね。
土質により花色が変わるようで、酸性土壌は青色に、アルカリ性土壌は赤色になる傾向があるようです。

紫陽花の全体の花言葉は、 ほら吹き・移り気・あなたは冷たい・元気な女性・高慢・無情・辛抱強い愛情です。

Date: 2010/06/29(火)

瑠璃柳(るりやなぎ)
ブラジル原産の常緑低木で、日本へは文永年間に琉球国から渡来した花木です。
花は紫色で、野菜の茄子(なす)の花にそっくり。
それもそのはず、ナス科の植物です。
葉の色は粉を吹いたような白っぽさがあり、花は集団で下向きに咲かせます。
琉球国から渡来したことから、琉球柳の別名もあります。

花言葉は、叙情です。

Date: 2010/06/30(水)