花ごよみ 平成21年 6月 上旬
西洋浅葱(せいようあさつき)
「チャイブ」と呼ばれ、ハーブとしてヨーロッパでは2000年も前から栽培されている植物です。
ピンク色の葱坊主で、決して私の頭にピンクの毛が生えてきたわけでは・・・ありません。(苦笑)。
株立ちになり、数多くの葉を出し、香りはマイルドで、刺激臭が少なく、サンドイッチやスープに、開花直後に摘み取った花はサラダなどの彩りに使われます。
花言葉は、祈願です。

Date: 2010/06/01(火)

姫萩(ひめはぎ)
新しい花の発見は、嬉しいものがありますね。
最近富に下を向いて、歩く癖のある私。
この花を見つけたのも・・・怪我の功名ですね。
日の当たる乾いた草地に咲き、一昨日の「雛桔梗(ひなぎきょう)」と、同じ場所に咲いていました。
花色は紫色で、左右の大きいのは、五枚のうちの萼(がく)片の二枚が花びら状になったもので、これが花後緑色になります。
花言葉は、隠者・隠者・信じる恋です。

Date: 2010/06/02(水)

箆大葉子(へらおおばこ)

思わず苦笑してしまう、ユニークな花姿ですね。ヨーロッパ原産の帰化植物で、江戸時代末期に渡来した植物です。葉は細長く、花の穂を取り巻くリング状のものが雄蕊で、
円柱形に白い花が、下の方から順に咲いていきます。
同属の「大葉子(おおぼこ)」ほど、踏みつけには弱く、
草地の中で花を咲かせます。
しかし、面白い花ですね。

Date: 2010/06/03(木)

犬芥子(いぬがらし)

単なる雑草、されどかたまって咲くと美しい。
でも草刈の餌食に・・・。
本堂の裏に咲き、葉は根元近くだけにあり、花は小さな黄色の花です。
細長い実が十字形に広がる姿に、不思議さがあります。
犬と名前の付く植物がいくつかありますが、犬という接頭語は役に立たないという意味があるようです。
ちょっと気の毒ですね。
花言葉は、愛国心です。

Date: 2010/06/04(金)

扉・海桐花(とべら)

扉(とびら)と書き、「とべら」・・・日本語は難しいですね。
境内に植えられ、白色の花がかたまって花房を作り、花色は次第に黄色に変わります。
雌雄異株で、花には芳香があります。
光沢のある緑の葉と白い花のコントラストが美しい花木です。
花はミカン類の花に似ています。

Date: 2010/06/05(土)

紫蘭(しらん)
鮮明な赤紫色の花を咲かせます。
白花もありますが・・・やはり名前の通り、赤紫色の方が絵になりますね。
もっとも育てやすい蘭で、境内にも放任状態で植え込まれています。
非常に可憐な花で、花を見ているとウットリしてしまう美しさがあります。
球茎は「白及根(はくきゅうこん)」と呼ばれ、止血、ひび、あかぎれに薬効があります。花言葉は、互いに忘れないように・美しい姿です。

Date: 2010/06/06(日)

匂い棕櫚蘭(においしゅろらん)
この花が開花すると、風のある日には、ほのかな甘い香りが立ち込めます。
ニュージーランド原産の花木で、まっすぐ立ち上がる幹は5〜6メートルになります。
葉は細長く、先端部は尖ります。
白い大きな集団花ですが、高い位置に咲くため、花姿が十分見られないのが残念です。

Date: 2010/06/07(月)

アメリカ石楠花(しゃくなげ)

「カルミア」「花笠石楠花」とも呼ばれ、薄いピンク色の花をたくさん咲かせます。
おわん形の花で、「スコーン」?というお菓子に似ているような・・・。
北アメリカ原産の花の花木で、ツツジ科に属しますが、躑躅には似ても似つかない花姿です。
開花前の蕾もユニークで、ケーキの絞り出しの形に似ています。
また一名を「スプーンの木」ともいわれ、インディアンは、この木の根からスプーンを作るようです・・・器用なものですね。

花言葉は、野望・大志をいだく・野心です。

Date: 2010/06/08(火)

山法師(やまぼうし)

北海道を除く日本全国に分布する、落葉高木ですが、最近は庭木としても植えられている花木です。
白色の四弁に見える花びらは、花を保護する総苞片で、花は中央部の淡い黄色の花が密集した部分です。
ヘェ〜〜〜知らなかった・・・。
秋にはイチゴのような実が赤く熟し、甘くて食すことが出来ます。
山法師の名前は、中央の花穂を坊主頭に、四枚の花びらを白い頭巾に見立て、比叡山延暦寺の「山法師」になぞられたようです。
・・・いわば、私の親戚みたいな花木ですね。(苦笑)。

花言葉は、友情です。

Date: 2010/06/09(水)

雪ノ下(ゆきのした)

非常に芸術的な花で、やや日陰地に咲く植物です。
花は五弁で下の二枚が大きく、左右の長さは不ぞろいです。
上の三枚は薄紅色の小形で、濃い赤紫色の斑点があります。
葉は精進料理でテンプラにされ、怪我をしたらこの葉を火にあぶり患部に貼ると効き目があるようです。
花言葉は、愛情・好感・軽口・無駄・切実な愛・片意地です。

Date: 2010/06/10(木)

白詰草(しろつめくさ)

ヨーロッパ原産で、本来は牧草として渡来した植物です。茎は地面を這い、立ち上がるのは葉や花柄だけで、先端に細長い蝶形花を咲かせます。
葉は丸形の三枚葉で、幸運の象徴四葉の葉を捜すのも楽しみな花です。
詰草の由来は、江戸時代にオランダ人がガラス器具を箱詰めする時の詰め物にしたことに由来します。
この花を摘み、首飾りを作った想い出は、誰しもあるのでは・・・???。

花言葉は、感化・約束・私のことを思って下さいです。

Date: 2010/06/11(金)

赤詰草(あかつめくさ)
昨日の白詰草にそっくりですが、花色がピンク色で葉のすぐ上に花が咲くのが特徴です。
白詰草同様、牧草の目的で渡来したものが野生化したものです。
花は白詰草よりも大形で、葉はやや尖りがあります。
分布は、白詰草の方が勢力があるようです。
花色から「紫詰草(むらさきつめくさ)」とも呼ばれ、デンマークの国花に指定されています。

花言葉は、勤勉・実直・豊かな愛・快活・陽気な心・生産

です。

Date: 2010/06/12(土)

柿(かき)

秋の味覚、柿の花が咲いています。
葉に隠れてあまり目立ちませんが、淡い黄色の小さな花です。
画像は雌花で、雄花は壷形のやはり淡い黄色の花です。日本全国で栽培され、雌雄異木や雌雄同木があり、樹種により複雑怪奇です。
秋には橙色の実を付け、甘柿、渋柿があるのは、ご存知の通りです。
花言葉は、美しい自然の中に私を埋めよ・恵み・優美・自然美です。

Date: 2010/06/13(日)

ブラシの木

境内にこの花木を植えて、三年目になります。
オーストラリア原産で、明治中期に渡来した花木です。
花房の形に特徴があり、小さな花が外側に向かって数多く直立し、ブラシのような状態になり、鮮やかな紅色に金粉が光る花を呈します。
白花もあるようですが、やはりこの花木は紅色の方が絵になりますね。

花言葉は、素直な気持ちです。

Date: 2010/06/14(月)

栴檀(せんだん)
昨日関東地方も梅雨入り、一月ちょっと雨と仲良く、お付き合いしませんと・・・。
暖地性の落葉高木で、梅雨前に薄紫色の五弁の小花を集団で咲かせ、竹とんぼが回転したような、花姿です。
秋には楕円形の実が枝一面に付き、落葉後も黄褐色の実は残ります。

花言葉は、意見の相違です。

Date: 2010/06/15(火)