花ごよみ 平成22年 4月 下旬
金瘡小草(きらんそう)
茎や葉がべったり地面に張り付くように広がり、濃い紫色の唇形の花を咲かせます。
山野や道端などでよく見かけますが、半日陰地の花の方が、濃い花色になります。
別名を墓地等に多いことから「地獄の釜の蓋(じごくのかまのふた)」また弘法大師がこの草が薬になることから「弘法草(こうぼうそう)」とも呼ばれ、煎じた汁は風邪薬や高血圧に効能があるようです。

花言葉は、追憶の日々・あなたを待っていますです。

Date: 2010/04/16(金)

紫花菜(むらさきはなな)

こぼれ種で増え、一面の群落を作って咲く風情を見ることもあります。
淡い紫色の四弁の花で、1935年頃、東アジアから渡来した花です。
別名を「花大根(はなだいこん)」と呼ばれますが、野菜の仲間ではなく、花が大根の花に似ること、また十字架植物の特徴を示しています。

花言葉は、知恵の泉・熱狂・優秀

Date: 2010/04/17(土)

山吹(やまぶき)

金色はまた山吹色といわれ、まさに光り輝く五弁の花です。
日本全国の山野に広く分布する落葉低木ですが、庭木として植え込まれていることもあります。
葉は先がとがったタマゴ形で、縁にはギザギザがあります。
花言葉は、気品・待ちかねる・崇高です。

Date: 2010/04/18(日)

烏野豌豆(からすのえんどう)

雑草地には、必ずといっていいほどはびこり、蝶形の紫色の花を咲かせます。
花とほぼ同時に、緑色の莢(さや)が付き、この中には十数個の種子が入っています。
花名は黒く熟す実を、烏に見立てたものです。
茎は一メートルほどあり、巻きひげで絡みつきます。
春、若芽をテンプラにすると・・・美味しいとか???。

花言葉は、絆です。

Date: 2010/04/19(月)

莢豌豆(さやえんどう)

昨日の烏野豌豆が草地に咲けば、こちらは畑に咲く食用の野菜です。
しかし花はそっくり、白花もありますが・・・。
ヨーロッパ、コーカサス地方の原産で、古くはギリシャ時代から栽培されていたようです。
蔓状のため、当地では竹を立て蔓を絡ませています。
初夏に実が付き、茹でて食されることが多く、英語だと
「グリーンピース」でお馴染み、しかし我が家の子はあまり好きでない様子です。
グリーンピースのご飯を作ると、わざわざグリーンピースを取って食べています。
おいしいのにね・・・。

Date: 2010/04/20(火)

チューリップ
花壇に咲く、チューリップの花です。
多くの人に知られている代表的な春の花で、16世紀以降ヨーロッパで改良され、多くの品種が作出され今日に至っています。
色もさまざまで、いっぱい咲いている風情は見事の一言です。
世界的にも人気のある花で、オランダ、トルコ・アフガニスタンは国花に指定され、日本でも新潟県、富山県の県花に指定されています。
花色ごとの花言葉があるようですが、全体では華美、恋の告白、美しい目、魅惑、博愛、思いやり、真面目な愛、正直、丁重です。

Date: 2010/04/21(水)

筆竜胆(ふでりんどう)

新しい花の発見は、喜びと感動を与えてくれます。
この花も今年になって見つけた花です。
境内の戦没者慰霊碑の裏の林下に咲いていました。
鳥のいたずらか?はたまた私が見つけられなかったのか?。
背丈は短く、茎の先に紫色の小さな花を付けています。
竜胆は秋の花と思っていましたが、春に咲く花もあるとは・・・。
花は一日花か?昨日咲いていたと思ったら、今日は花の姿もなし。

大事な野草、踏みつけないように、足元注意です。

Date: 2010/04/22(木)

紫華鬘(むらさきけまん)

やや湿り気のある、林縁などで咲いています。
赤紫色の花で、花の先をつまんでつぶすと音が鳴ります。かたまって咲き、育つ環境により花色は微妙に変わるようです。
「華鬘(けまん)」の花名は、仏殿の垂れ下がった飾りが、その形に似ることからの命名されたようです。

花言葉は、助力です。

Date: 2010/04/23(金)

満天星躑躅(どうだんつつじ)

境内の参道に咲き、「鈴蘭(すずらん)」に似た壷形の白色の花が下向きに咲きます。
また秋には、木全体が赤く染まり見事な紅葉を見ることも出来ます。
葉は先が尖ったタマゴ形で、縁はギザギザがあります。
花名は白色の花を、満天の星に見立てたことからにより、なかなか詩人的な命名ですね。

花言葉は、節制です。

Date: 2010/04/24(土)

花蘇芳(はなずおう)

葉の展開の前に花を咲かせるので、木全体が紅紫色の花でべったり埋めつくされます。
中国原産の落葉低木で、江戸時代初期に渡来した花木です。
秋に豆果(とうか)が垂れ下がり、種子が中に入り、この種子で繁殖が可能なようです。
あまり見かけませんが、白花の品種もあります。

花言葉は、質素・裏切り・エゴイズム・不信仰・目覚めです。

Date: 2010/04/25(日)

熊谷草(くまがいそう)
見渡す限り、山と田んぼしか見えない田舎の当寺。
乱獲により、絶滅危惧種に指定されている貴重な花が今年も無事開花してくれました。
日本の野生蘭では一番大きいものといわれ、淡いピンク色の花の群落が見る人の目を楽しませてくれています。
西日の当たらない、水の止まらない場所が好適地といわれ、確かにそんな場所にこの花も咲いています。
別名はホロカケソウ(母衣掛け草)と呼ばれています。

花言葉は、みかけだおし・気まぐれ美人です。

Date: 2010/04/26(月)

接骨木(にわとこ)

日本全国の山野に分布する花木で、枝先にまとまって咲く黄白色の花は、遠目でも目立ちます。
接骨木・・・ニワトコ・・・読めませんね。
花の名前のごとく、茎、葉、花は骨折や打ち身などの湿布薬に利用されます。
夏には花房の形がそのまま暗赤色の実が付きます。

花言葉は、熱心・熱中・熱狂です。

Date: 2010/04/27(火)

上溝桜(うわみずざくら)

山桜が終わり、この花木が山を彩っています。
日本全国に分布する花木のようですが、境内の山手にも一本確認出来ます。
10センチほどの花穂に、五弁の白色の花がびっしり咲いています。
花には蜜がたくさんあり、蜂が羽音をさせ群がっています。
赤い実が付くようですが、悲しいかな高い場所にあるため、花が終わると、見る機会もありません。

Date: 2010/04/28(水)

林檎(りんご)

四月の年中行事の、タケノコ掘りも一段落。
県内四街道市の伯父の家に届けて、今年も終了。
でも・・・相変わらず、山にはまだまだタケノコが。(苦笑)。
伯父の自宅には林檎の花が咲き、届けたついでにパチリ。
秋の果物の代表で、花を見る機会はなかなかありませんが・・・。
ヨーロッパ中部から南東部が原産地で、紀元前2000年前から栽培され、日本には明治時代初期に渡来したようです。
花は蕾の時には赤紫色で、開花するとほんのり淡いピンク色です。
秋の林檎・・・私は歯が悪く、硬い林檎よりもフワフワした林檎の方が好きです。
花言葉は、選ばれた恋・選択・名声・誘惑・最もやさしき女性に・彼は偉く善良です。

Date: 2010/04/29(木)

八重桜(やえざくら)
ソメイヨシノの花が終わり、二週間ほどあとにこの花が開花します。
花が大きくポッテリ感があり、重量感のある花姿です。
野生の山桜に対して人里に咲く花から里桜(さとざくら)、また花の大きさを形容し、牡丹桜(ぼたんさくら)とも呼ばれます。

花言葉は、豊かな教養・善良な教育・しとやかです。

Date: 2010/04/30(金)