花ごよみ 平成22年 4月 上旬

風信子(ひあしんす)

参道に植えられ、肥料もやらず放任状態のため、年々小さくなってきています。
甘い香りがあり、和名の「風信子」は、香りが風によって
運ばれてくる様を、表現しているようです。
ギリシャ地方原産で、日本には1863年にフランスからチューリップとともに渡来した花です。
花色は、青色、ピンク色、赤色、紫色、白色と豊富にあります。
水栽培も容易で、馴染みの深い花です。
花言葉は、スポーツ・遊戯・悲哀・遊び・ひかえめな愛です。

Date: 2010/04/01(木)

桜(さくら)

まさに桜花爛漫、境内の「ソメイヨシノ」が満開を迎えました。
花見といえば桜の花を思い出す、日本全国で親しまれている花木です。
園芸品種を含め400種以上が栽培され、ソメイヨシノも「オオシマザクラ」と「エドヒガン」の雑種で、現在ではこの品種が桜の八割を占めているようです。
年々温暖化で桜の開花も早くなりましたが、やはり桜は入学式、入社式等の時期に満開を迎えるのがベストですね。
桜も開花し、まさに春本番の昨今です。
花言葉は、優れた美人です。

Date: 2010/04/02(金)

鬼田平子(おにたびらこ)
何気ない野草でも、花を拡大すると結構綺麗なものですね。
葉も茎もタンポポに似るところがあります。
茎が長く伸び、先端に黄色の花を咲かせます。
茎や葉を折ると白色の乳液が出て、タンポポ亜科に共通の特徴です。
葉も柔らかく食用にもされますが、苦味のあるのが難点です。

Date: 2010/04/03(土)

芝桜(しばざくら)

桜も開花し、まさに春本番。背丈が低く花のない時期には芝生状の、この芝桜も開花してきました。
北アメリカ東部原産の花で、地を這うように咲き、石垣や広い斜面を彩る花として親しまれ、土の流出を防ぐ効果もあります。
花色は白色、ピンク色、青色、水色、二色と多彩で、暑さや乾燥にも強い特性があります。
花言葉は、合意・一致・忍耐です。

Date: 2010/04/04(日)

花桃(はなもも)

果実の収穫を主にする桃に対し、花を観賞する品種です。
サクラ科の花木で、幹には桜のような横線が入ります。
枝に沿いびっしり花を付け、花には芳香もあります。
花色は、白色、淡紅色、紅色とあり、寺の境内には濃い色の紅色が植えられています。
余談ですが、この花木が咲く時期に思い出すのが・・・。
長男の同級生に、「浜 もも」ちゃんという子がいます???。
(苦笑)。
花言葉は、恋のとりこ・良い気立てです。

Date: 2010/04/05(月)

蛙の傘(ひきのかさ)

花名を見ると・・・「かえるのかさ」と呼んでしまいそうですが、「ひきのかさ」です。
たぶんこの花の葉の影に蛙が、雨宿りするんでしょうね???。
(苦笑)。
湿地や田の付近の、やや湿り気のある場所に咲きます。
黄色の鮮明な五弁の花で、花の表面がきらきら光っています。
茎には短い毛が密集し、葉は深く三裂しています。
地面を覆い、花が一面に咲くとなかなか美しさがあり、
花の中央の緑の実が、金平糖のような可愛さもあります。

Date: 2010/04/06(火)

糸水仙(いとずいせん)

年末から開花する、「日本水仙」を皮切りに、境内には
黄色の白色のいろいろな種類の水仙が咲きます。
この水仙は、晩夏に咲く「玉簾(たますだれ)」に似た細い茎の先に鮮明な黄色の花を咲かせます。
・・・水仙もそろそろ終わり、初夏に咲く花が境内を賑やかに鮮やかにする日は・・・近そうです。
花言葉は、思い出です。

Date: 2010/04/07(水)

黒文字(くろもじ)
境内の山には、この木を多く見ることが出来ます。
本州以南の低山に分布する落葉低木で、幹や枝に暗緑色の黒い斑点があり、名前の由来になっています。
新葉が出ると同時に、枝先に薄い黄色の花がかたまって咲きます。
樹皮や枝、材には香気があり、爪楊枝(つまようじ)が作られ、葉や種子からも香料が作られます。
お抹茶の席には、この黒文字の爪楊枝が添えられています。
花言葉は、誠実で控えめです。

Date: 2010/04/08(木)

耳形天南星(みみがたてんなんしょう)

山地の半日陰地の、やや湿り気のある場所に咲きます。葉は対生し二枚で、小葉は七枚〜十一枚あります。
花は白色と茶色の縦縞の仏炎苞(ぶつえんぽう)で、花の縁が耳たぶに似ることから、花名があります。
一月ほど遅れて咲く花で、「蝮草(まむしぐさ)」があり、良く間違えることがありますが・・・。
蝮草の仏炎苞は、緑色で容易に区別が出来ます。

Date: 2010/04/09(金)

蔓日日草(つるにちにちそう)

淡い紫色の花が、とても綺麗な花姿です。
花はプロペラ状で、五弁の花を、蔓状に伸びた茎の先に付けます。
地中海沿岸の原産で、耐寒性も強く、挿し木に増えるのも魅力の花です・・・それよりも放任状態でも良いのが・・・
幸甚です。
ヨーロッパでは「蔓日日草を身につけていると悪いものを寄せ付けず、繁栄と幸福をもたらしてくれる」という、言い伝えがあるようです。
花言葉は、幼馴染み・朋友・楽しき思い出・優しい追憶です。

Date: 2010/04/10(土)

姫榊(ひさかき)

境内の生垣として、植え込まれています。
黄白色の目立たない小さな花が、枝に沿って咲きます。晩秋には熟した、黒紫色の果実が付きます。
関東地方では、榊(さかき)の代用として、神事にも使われます。
春の花が多く咲き出す時期で、あまり目立たない花ですが、木全体にびっしり咲く花は、わりかし綺麗ですよ。

Date: 2010/04/11(日)

白雪芥子(しらゆきげし)

近くの郵便局の日陰地に、群落を作り咲いています。
花の名前が判らず、「なずな」さんのサイトで名前を知った次第です。ハイ。
中国原産の花で、葉はハート型で大きく縁はゆるい鋸歯で、茎がやや赤味があり、葉も茎にやや蕗(ふき)に似ています。
すっきりした白色の四弁の花で、水はけの良い適度に湿った半日陰を好むようです。
葉などを傷つけると血のような赤い液が出るようです。ヒェ〜〜〜。
繁殖力も強いようで・・・おねだり上手な私???、人の物をすぐ欲しがる私???、さっそく頂戴し、寺の境内に植えてみました。

Date: 2010/04/12(月)

石菖(せきしょう)
あまり目立たない地味な花です。
葉は細長く一年中常緑で、春に葉の間から鼠の尻尾のような丸い紐状の花を上向きに咲かせます。
根茎は薬用になるようです。
別名を「石菖蒲(いしあやめ)」「根絡(ねがらみ)」と呼ばれ、菖蒲の花名が付きますが、石菖葉サトイモ科の植物です。

Date: 2010/04/13(火)

木通(あけび)

冬に落葉する、つる性の植物です。
葉は手のひらの形をしていて、小葉は五枚です。
雄花と雌花があり、花序の先の方に雄花が、元の方には雌花が付きます。
雌花は雄花よりも大きく、数も多くありません。
木通は大別すると、葉が五枚と三枚の品種があり、今日の画像は、「五葉木通(いつつばあけび)」の花です。
花言葉は、才能・唯一の恋です。

Date: 2010/04/14(水)

木通(あけび)
本日も木通の花を。
この花は、「三葉木通(みつばあけび)」の花で、名前の通り、葉は三枚で縁は波状になります。
チョコレート色の花を咲かせ、画像の上が雌花で下が雄花です。
木通は10月の初めに実を付けますが、こちらの三葉木通の方が大きくて甘味があります。
同じ木通の花でも、葉の数で花姿が違うのも不思議なものですね。

Date: 2010/04/15(木)