花ごよみ 平成21年 12月 下旬
柊(ひいらぎ)
常緑樹で、葉の周りの刺状になるギザギザが特徴的です。
子供の頃、親指と人差し指で葉の両側を支え、息を吹きかけくるくる回る遊びをしたことを思い出します。
白色の小さな花ですが、葉の脇に多数まとまり花房を作り、芳香のある花です。
葉の特徴から魔除けとして庭先に植えられ、節分の日に鰯の頭を枝葉に挿して門口に飾るのは有名です。
花言葉は、機智・剛直・先見・用心です。

Date: 2009/12/16(水)
西洋柊(せいようひいらぎ)
西アジアからヨーロッパ南部に広く分布する常緑の高木です。
昨日の日本版柊と花も実も逆で、こちらは5〜6月に
薄緑色の花を咲かせ、冬の今の時期に赤い実を付けます。
柊同様、葉の縁はギザギザで葉は反り返り、成木になると葉はギザギザ感がなくなります。
日本の風習と同じく、西欧ではこの木を玄関などに飾り、魔除けとされるようです。

Date: 2009/12/17(木)
浮釣木(うきつりぼく)
チロリアン・ランプと呼ばれる花です。
ブラジル原産の花で、自分のイメージでは一年中咲いているように感じる花です。
釣で使う「浮き」に似ていて、また別名のチロリアン・ランプも絶妙のネーミングですね。
寒い冬には暖かみを感じます。
花言葉は、憶測・尊敬です。

Date: 2009/12/18(金)
浮釣木(うきつりぼく)
昨日と花名が一緒ですが、両者とも同じ仲間です。
昨日の傘状のタイプと、花が幅広のものとがあり、花の形が大分違い、同じ仲間とは・・・これ如何に???。
赤色、黄色、白色、橙色、紅紫色と様々あり、赤色や橙色の花には、花の内部に濃い脈が目立つものがあります。
昔はこの木の繊維を使って布や繊維を作ったようです。
花言葉は昨日同様、憶測・尊敬です。

Date: 2009/12/19(土)
蜜柑(みかん)
コタツの中で、蜜柑を食べる・・・日本人の冬の定番です。
中国から渡来した柑橘類から日本で偶発的に作られた品種で、約500年前に鹿児島県で栽培されたのが最初といわれています。
5〜6月に咲く花は五弁の白色の花で、香りがあります。
葉は光沢があり、種子(タネ)はありません。
コタツのかごに山盛りの蜜柑、あれ〜〜〜もうない・・・
我が家の子供達も蜜柑は、大好きです。
愛媛県の県花に指定されています。

Date: 2009/12/20(日)
伊予柑(いよかん)
柑橘類の一種で、日本で生産される柑橘類では、昨日の蜜柑に次ぐ生産量です。
明治時代に山口県で発見され、現在では主に愛媛県で生産され、育ちの地である旧伊予の国に因み名前が付きます。
果汁はジューシーで甘く、香りも良く、皮は蜜柑に比べ
厚めで、厚い皮をむくのが面倒で、私はあまり好んでは食べませんが・・・家内が剥いてくれるのをせっせと食す私がいます。

Date: 2009/12/21(月)
金柑(きんかん)
この名前を聞くと、虫さされの薬「キンカン」を思い出してしまうのは、私だけでしょうか?。
小ぶりの丸形の実で、黄色く熟すると丸かじり出来ます。
この食感がたまらなく好きな私です。
中国南部原産の常緑の低木で、生食はもとよりジャムや砂糖煮、煎じてのど薬に利用されます。
「金柑のど飴」は有名ですね。

Date: 2009/12/22(火)
夏蜜柑(なつみかん)
すっかり「柑橘類ごよみ」になってきてしまいました。(苦笑)。
今日一日お付き合い下さい。
江戸時代中期に山口県の仙崎(現長門市)に漂着した果実の種子が、夏蜜柑の起源です。
明治時代に入り、萩地方へ、そして全国に普及した柑橘類です。
皮は厚手で、剥くのにも一苦労する厄介な相手です。
酸味も強く、砂糖を付けて食べるのが我が家の定番です。
・・・あまり好んで食べませんが・・・。
白色の五弁の花は香りも良く、発祥の地山口県の県花に指定されています。

Date: 2009/12/23(水)
梔子(くちなし)
梅雨の時期から初夏にかけ、濃い緑色の葉と対比し、純白の芳香のある花を咲かせます。
花は一重と八重とがあり、実を付けるのは一重の花の方です。
果実は袋状のタマゴ形の朱紅色で、実の口が開かないことからクチナシの花名があります。
実は薬用や染料に使われ、またきんとん、たくあんの着色料にも利用されます。

Date: 2009/12/24(木)
冬珊瑚(ふゆさんご)
中近東及び地中海地方原産で、明治時代中期に渡来した常緑の低木です。
花期は5〜10月と長く、ナスの花に似た白色の小さな花を下向きに咲かせます。
花が終わり、緑色の実が黄色、橙色、赤色と変遷し長く鑑賞することができます。
花と実が同時に楽しめるのも特徴的です。
実はホオズキの小形版で、毒があるようで食用にはならないようです。

Date: 2009/12/25(金)
鼠黐(ねずみもち)
黒い実が、鼠のフンに似ていることから「鼠黐」。
なるほど・・・。納得。
6〜7月頃、新芽の先に円錐状の白い花房を咲かせます。
モクセイ科の常緑の低木で、庭木や生垣として植栽されます。
葉は革質で卵形、表面に光沢があり、冬でも常緑を保ちます。
黒い実は、生薬の「和女貞(わじょてい)」と呼ばれ、
強壮薬に使われ、材は器具用に利用されます。

Date: 2009/12/26(土)
柾(まさき)
境内の生垣に使われ、冬の今の時期、橙赤色の種子が垂れ下がります。
非常にユニークな実の付き方で、種皮に包まれ赤い実が顔を出します。
花期は梅雨から初夏にかけ、小さな黄緑色の花がまとまり花房を作ります。
木は枝分かれし易く、茂みを作り、生垣にもってこいの花木です。

Date: 2009/12/27(日)
鎌酸実(がまずみ)
残すところ今年もあと4日。
当寺の境内・神棚のお正月飾りは、今日28日お不動さんの日と古来から決められています。
神棚の榊を取りに山に入ると、葉は茶色になりしも今だ赤い実を付けたガマズミが目に留まりました。
5月から6月にかけ、美しい白い花を枝先にまとめて咲かせ、よく目立ちますが、秋冬の赤い実も人の目を引きつかせます。

Date: 2009/12/28(月)
薮椿(やぶつばき)
園芸品種を含め、世界に2000種以上あるといわれる椿。
この薮椿は、日本原産のもので、一般的に「椿」というとこの薮椿を指すようです。
椿の中でもいち早く咲き始め、浅いカップ形の花を山で見かけるとホットするものがあります。
花ごと散り、あまり良い印象のないイメージがありますが、まもなく新春、春到来を感じる私の好きな花の一つです。
赤色の椿の花言葉は、控えめな美点・気取らない優美・気取らぬ魅力・つつしみ深いです。
私にピッタリの花言葉では・・・ありませんか?(苦笑)。
Date: 2009/12/29(火)
万年青(おもと)
原産地は日本とも中国ともいわれる、観葉植物です。
江戸時代に多く栽培され、現在では約1000品種以上もあるようです。
当寺では境内に植えられ、庭のワンポイントになっています。
花名の通り、葉は革質で光沢があり、冬でも枯れずに青々としています。
5〜6月頃に、白色の小花が咲き、冬の橙色の実はとても綺麗な色合いです。

Date: 2009/12/30(水)
プリムラ・ポリアンサ
とうとう大晦日?。一年も終わりを迎えました。
皆さんにとって充実した、一年だったでしょうか?。
玄関のプランタに咲く花です。ヨーロッパ原産の花で明治中期に渡来し、現在では多くの品種があります。
寒い冬の時期に咲く花は、貴重な存在ですね。
花色も豊富で、赤色、黄色、紫色、青色等があり、花壇を彩ったり、鉢植えにして窓際に飾ったりと心を和ませてくれる花です。
花言葉は、富貴・神秘な心です。
来年も宜しくお願い致します。良いお年を。

Date: 2009/12/31(木)