花ごよみ 平成21年 12月 上旬
満天星躑躅・灯台躑躅(どうだんつつじ)
わぁ〜〜〜12月師走、今年も後一月となりました。
年々一年の早さを痛感している私です。
関東地方で一番紅葉の遅いといわれる千葉県。
当寺の境内も、赤や黄色の錦に染まってきました。
境内の参道に植え込まれている、満天星躑躅が真っ赤に紅葉しています。
花は5月の連休前に咲き、壷形の可愛い白色の花が咲きます。
花が終わり丸く刈り込まれ、菱形の葉が色づき、境内を赤く染める風情は、なかなかのものがあります。
(自己満足ですが・・・)。

Date: 2009/12/01(火)
公孫樹(いちょう)
黄色の葉と、樹形が美しい花木です。
中国原産の落葉高木で、雄木と雌木があります。
起源は古く、化石から約4億8000万年前〜3億6000万年前の古生代といわれています。
雌雄異株で、雌雄の木がないと「銀杏(ぎんなん)」の実を付けません。
寺の公孫樹は残念ながら、実は付けません。
公孫樹の「公」の字は、祖父の尊称で、祖父が種子をまいても実がなるのは孫の代になることから「公孫樹」の字が使われています。
葉は特徴のあるお扇形で中央が切れ込み、東京都のシンボルマークになっています。
東京都、神奈川県、大阪府の県木に指定されています。

Date: 2009/12/02(水)
紅葉(もみじ)
紅葉の代表格は、やはりこの紅葉ではないでしょうか?。山錦に染まる風情は、誰しもが感歎の声を上げます。境内の紅葉は、まだまだ緑色で赤く染まった部分を貼り付けました。300種もの園芸品種が、江戸時代から作り出されています。
楓(かえで)と紅葉(もみじ)は植物分類上は同じで、
楓の中で特に紅葉の美しい種類を紅葉と呼ぶ説があります?。盆栽や造園業の世界では、葉の切れ込みが浅いものを楓、葉の切れ込みが深いものを紅葉と分けています???。
素人には区別しにくいですが、真っ赤に染まる景色が
見られれば、どっちでも良いです。
広島県が紅葉、山梨県の楓がそれぞれ県木に指定されています。
Date: 2009/12/03(木)
紫式部(むらさきしきぶ)
山裾に自生している、紫式部です。
日本全国の山野に分布する落葉低木で、今の時期赤紫色の果実が付きます。
この清楚な実の美しさを、平安美女の「紫式部」にたとえた花名です。
梅雨の時期から初夏にかけ、葉の脇に淡い紅色の可憐な花を咲かせます。
山中に紫色の実が、非常に目立つ花木です。

Date: 2009/12/04(金)
枇杷(びわ)
葉の形が楽器の琵琶(びわ)に似ていることからの花名です。
冬の寒い時期に、葉の間から目立たない白色の花が咲きます。
花びらが五枚で、中心に褐色の腺毛が密生する地味〜〜〜な花です。
梅雨時期に黄橙色に熟した果実は、皆さんご存知のはず。
境内にもこの花木はありますが、やはり甘味のある実の付く時期が一番似合う花木です。
葉は厚くて固く、関節の痛みに薬効があり、材は粘り強く、木刀、杖、櫛、印材などに使われます。
花言葉は、治療です。

Date: 2009/12/05(土)
アロエ
別名「医者いらず」といわれる植物です。
アフリカの原産で、花色的にも熱帯地方の原産は頷けます。
花が咲くものと咲かないものがあり、鉢植えのものは花が咲きにくいようです。
橙赤色の花は大きく豪快で、筒状の六弁の花で、筒の奥には甘い蜜があります。
葉は肉質でギザギザがあり、整腸や胸やけ、やけどに効能があります。(私も食べてみましたが、すごく苦味があります)。
「良薬は口ににがし」ということですかね。
花言葉は、健康・信頼・迷信・苦痛・花も葉もです。

Date: 2009/12/06(日)
ウィンター・コスモス
冬の寒い時期にもかかわらず咲く、貴重な花です。
アメリカ南部からグアテマラにかけてが原産の多年草で、コスモスの仲間ではなく、「センダングサ」の仲間の植物です。
コスモスより遅れて花が咲き、花色は黄色またはほとんど白色に近い黄色の五弁の花です。
花が冬の風に煽られ寂しさも感じますが、黄色の花が一転暖かみを感じる花でもあります。

Date: 2009/12/07(月)
蝦蛄葉仙人掌(しゃこばさぼてん)
「クリスマス・カクタス」の別名があり、冬の室内を華やかにしてくれる仙人掌です。
当寺でも玄関の下駄箱の上に、置かれています。
ブラジル原産で、明治時代に渡来した花で茎は四方に垂れ下がり、茎先に段々に花が咲きます。
花色はピンク色や赤系統が多く、白色の園芸品種もあります。
茎が海老に似た寿司ネタにもある「蝦蛄(しゃこ)」に似ていることから花名があります。
余談ですが、寿司ネタの蝦蛄を芋虫?に似ていると、嫌う方もいるようですが、私は大好物です。
花言葉は、つむじまがり・美しい眺め・冒険心です。

Date: 2009/12/08(火)
扉・海桐花(とべら)
境内に植え込まれている花木です。
梅雨前に白色の集団花を咲かせる花木で、光沢のある緑の葉に、香りのする花は蜜柑の花に似た、花姿です。
冬の時期には黄緑色の丸い実が割れて、中の赤い種子が飛び出し、面白味があります。
この赤い実の中の種は、ネバネバ感があり鳥の大好物のようで、毎朝鳥が啄ばむのを見ることが出来ます。
Date: 2009/12/09(水)
草木瓜(くさぼけ)
「木瓜」と名前が付き、地面を這うように広がり大きく
ならない品種を「草木瓜」というようです。
ただオレンジ色の花が咲くと、書き込み、画像の添付をされているサイトが多いようですが、当寺のこの花は白色の
花です。???「草木瓜」ではないのでしょうか?。
間違えたら私は「年中木瓜」ですね。
枝には棘があり、別名を「地梨(じなし)」と呼ばれ、果実は果実酒に利用されます。
花言葉は、一目惚れ・平凡です。

Date: 2009/12/10(木)
青木(あおき)
雌雄異株で、春先に茶系統の小さい集団花を咲かせる花木で、年間を通して光沢のある美しい葉を鑑賞出来ます。
やや日陰地を好み、冬に雌株に赤い実が付きます。
山間に入ると多く目に止まる花木で、多数枝を出し広がり枝を折ると一種独特の香りがあります。
青々とした瑞々しい葉と、赤い実が冬の樹下を賑やかに飾ってくれます。

Date: 2009/12/11(金)
バコパ
アフリカ、カナリア諸島の原産の花で、挿し木で繁殖します。
玄関前の猫の額ほどの花壇に咲き、蝋細工のような五弁の白い花が咲き、花のない時期には貴重な花です。
やや耐寒性は弱いようですが、温暖の千葉県では冬場も枯れることもなく、毎年花が咲いてくれます。
花言葉は、小さな強さです。

Date: 2009/12/12(土)
葉牡丹(はぼたん)
冬の花壇の定番、葉牡丹です。この植物を見ると冬を感じる私です。
重なり合う葉が牡丹の花のように見えることから、葉牡丹の花名があります。
ヨーロッパ原産の花で、17世紀に渡来したキャベツや
ブロッコリーと同じ仲間です。
葉はキャベツに似て、「花キャベツ」の別名もあります。
節分を過ぎ、中央部が盛り上がり長い茎の先に黄色の花が咲き、花の咲く頃は春到来の時期を迎えます。
Date: 2009/12/13(日)
西洋桜草(せいようさくらそう)
野生の桜草の園芸品種で、別名を「マラコイデス」、
「乙女桜(おとめざくら)」とも呼ばれます。
中国雲南省の原産で、日本桜草に似て美しく香りも良い花です。
夏の暑さ、霜や寒さには弱く、寒風を避けて日当たりの良いところで栽培するのが重要です。
我が家でも玄関前のプランタに植えられ、彩りを添えています。
花言葉は、若い頃と苦悩・少年時代・青春です。

Date: 2009/12/14(月)
苺(いちご)
我が家の子供達も好きな苺の花です。
まず苺を嫌いな人はないのではないでしょうか?。
去年プランタに植えたものが、今年は何故か庭に茎が這ってきました、植物の生命力の強さを感じます。
南アメリカの原産で、江戸時代にオランダからしたもので、「オランダイチゴ」とも呼ばれています。
五弁の白色の花で、花が終わると花床部が膨らみ実になります。
子供達がまだ小さいせいか、毎年せがまれ苺狩りに出掛ける我が家です。
花言葉は、先見・尊重と愛情・誘惑・甘い香りです。

Date: 2009/12/15(火)