花ごよみ 平成21年 月 上下旬
金糸梅(きんしばい)
中国原産の花で、日本へは1760年代渡来した花です。
梅雨時に咲き、雨に打たれ黄色の花が鮮やかに咲きます。
画像の花は、金糸梅の「ヒドコート」という、原種よりも
ひとまわり大きい花びらが特徴です。
長い雄蕊が目立つので金糸、花弁が五枚なので梅と命名したのでしょうか?。
花木にたくさんの花を次々に咲かせますが、一日花で花期は短い花です。
花言葉は、悲しみを止めるです。

Date: 2009/06/16(火)
紫露草(むらさきつゆくさ)
4、5年ほど前にお檀家さんから頂いた花です。
年がたち大分株も大きくなりました。
強健な植物で、耐暑性、耐寒性にも優れ、手間の要らない花です。
くっきりした花弁で、雨に打たれいっそう花色が鮮やかです。
長い茎の先にたくさんの蕾を付け、次々に花を咲かせていきます。
花言葉は、貴ぶ・尊敬しているが恋愛ではないです。

Date: 2009/06/17(水)
フェイジョア
寺の霊園の土手地に植栽されている花木で、私は記憶がありませんが、寺に出入りしている植木屋さんから戴いたものです。
南米原産の花木で、昭和初期にアメリカから渡来した花木です。
赤い「はけ」のような綺麗な花で、花弁は四枚で、外側は白い綿毛で覆われ、内側は紫色です。
開花後に花弁は内側に丸まり下の方に反ります。
赤いたくさんの雄蕊が、色鮮やかです。
別名を「パイナップル・グァバ」といい、秋に実る緑色の固い実は、パイナップルのような香りがあり、生食として、またジャムにも利用されます。
花言葉は、実りのある人生です。

Date: 2009/06/18(木)
蛍袋(ほたるぶくろ)
境内にも蛍が飛ぶかう時節、時を合わせこの花が。
やや日陰地の山道の脇に群生してるのを良く目にします。
白色や紫色の花色があり、白色の花の中にも目立たない紫の模様があります。
花弁の割れ方が愛らしい花です。
我が家もこの時期、蛍鑑賞は年中行事の一つ、「この花に蛍を入れたら綺麗だね」と言う子供達をほほえましく見ている私がいます。
花言葉は、愛らしさ・誠実・忠実・正義・悲しい時のきみが大好きです。

Date: 2009/06/19(金)
毒痛み(どくだみ)
やや湿気のある、半日陰地に自生します。
いろいろな薬効があり、毒や痛みをとるので「毒痛み」の花名があります。
全草に独特の悪臭があり、「良薬は口に苦し」という
ところか?。
ハート形の葉で、白色の四弁花のいわゆる十字花です。
若い芽はテンプラとして食され、全草を陰干しにして、
煎じて飲用すると、利尿や動脈硬化の予防に効能があります。
湿疹やかぶれ、腫れ物には生葉の青汁を患部に塗布します。
また別名を「十薬(じゅうやく)」と呼ばれ、馬に与えると
10種類の効能があることからです。
花言葉は、白い追憶です。
  
Date: 2009/06/20(土)
虫取撫子(むしとりなでしこ)
こぼれ種で増える花です。
ヨーロッパ原産の花で、江戸時代末期に渡来し、現在では各地に野生化しています。
ピンク色の五弁の花で、まれに白色の花も咲きます。
食虫植物ではありませんが、茎の上部の節の下に粘液を出す部分があり、ここに虫がつくためこの花名があります。
茎が長く、倒れやすいのが難点の花です。
花言葉は、青春の愛・裏切り・未練・しつこさ・罠です。
Date: 2009/06/21(日)
木虹豆・木大角豆(きささげ)
境内に3本のこの花木があります。
非常に大きい木になり、冬に大量の葉が落ち掃除の邪魔になり、木を切りたいのですが、母親いわく、私の祖父が薬になる木ということで植えたので、切るには忍びないと・・・。
しばらく辛抱しましょうかね。
北アメリカ地方原産の花木で、とにかく背の高い木になります。
白黄色の大きい、縁が縮れた花が咲き、夏から秋にかけて「ササゲマメ」のような果実が垂れ下がります。
果実を乾燥させて、利尿薬として腎臓病、脚気などに民間薬として、薬効があります。
花言葉は、夢心地です。

Date: 2009/06/22(月)
紫式部(むらさきしきぶ)
秋の赤紫色の果実を鑑賞する花木です。
日本全国の山野に分布する落葉低木で、葉の脇に数個まとまって花房を作り、淡い紅色の花は非常に可憐な花姿です。
葉は先が尖った長めのタマゴ形で、縁には細かいギザギザがあります。
葉の裏面は、淡黄色の点が散在します。
花言葉は、聡明・上品・愛され上手・聡明な女性です。
Date: 2009/06/23(火)
石榴・柘榴(ざくろ)
初夏の青い空を背景に、赤い花が綺麗です。
境内のこの花木は老木で、花もあまり多く咲きません。西南アジア原産の花木で、日本へは10〜11世紀に渡来し、葡萄(ぶどう)とともに世界中でもっとも古くから栽培されている果樹です。
石榴には花を鑑賞する花石榴と、果実を収穫する実石榴がありますが、日本では、花木として広がりました。
不規則に裂ける丸形の実は、生食でき、ジャムにも利用されます。
この実には種が多く、アジアでは昔から子孫繁栄、豊穣のシンボルとされていたようです。
また、実を煎じた液でうがいをすると扁桃腺炎に効き、陰干しした花や実を煎じて飲むと下痢止めの効能があります。
花言葉は、成熟した美しさ・素直な美・不遜・高慢・自尊心です。

Date: 2009/06/24(水)
紫陽花(あじさい)
梅雨空の続く、千葉県です。
雨に打たれ、境内の紫陽花も一際色鮮やかです。
梅雨の時期の代表的な花ではないでしょうか?。
花は枝先に盛り上がって丸く付き、色が付いているのは「萼(がく)」で、花はその中の小さな点のような部分です。
しかしやはり「萼(がく)」が目立つ紫陽花です。
紫色、ピンク色、青色、白色、淡紅色と花色も多くあり、花の色は酸性かアルカリ性かの土壌により、微妙に変化します。
紫陽花を眺め、もうしばらく雨とお付き合いしましょう。
紫陽花の青色の花言葉は、忍耐強い愛です。

Date: 2009/06/25(木)
印度浜木綿(いんどはまゆう)
参道の入り口に植えられ、年々株が大きくなっています。
嬉しい限りです。
残念なのは、八月のお盆の時期に咲いてくれれば、
最高なんですが・・・。
株の縁から長い花芽を出し、蕾が開花すると10以上の花が放射状に咲きます。
葉は浜木綿(はまゆう)に似ていて、花は鉄砲百合(てっぽうゆり)に似た、ラッパ状の大きい花が咲きます。
冬に葉が枯れ心配しますが、非常に寒さに強く、翌年には無事葉が出てきます。
参道入り口に、この花を一杯にするのが私の夢です。
Date: 2009/06/26(金)
南天(なんてん)
難を逃れる、また難を除くといわれる、縁起物の花木です。
冬には赤い実が、木全体に付きます。
花は淡い白色とも、淡い黄色ともいえる花を、枝先に
まとめて咲かせます。
無病息災を願う「南天の箸(はし)」もあり、防火、厄除けとして鬼門に植えられます。
また、京都の金閣寺の床柱は、南天の材を使っていることで知られています。
冬の実は、乾燥させ「せき止め」に薬効があります。
花言葉は、機知に富む・良き家庭・私の愛は増すばかりです。

Date: 2009/06/27(土)
擬宝珠・紫萼(ぎぼうし)
光沢のある、緑の葉が美しい植物です。
寒さにも強く、日陰地には重宝な花です。
長い花茎を伸ばし、花色は白色に近い、薄い青色です。
葉は幅広で大きく、長い茎が倒れるのが難点の花です。
橋の欄干にある装飾物の「擬宝珠」が、この花の蕾に似る
ことから花名があります。
春、若葉を茹でて和え物にされます。
花言葉は、心の落ち着き・沈静です。

Date: 2009/06/28(日)
折鶴蘭(おりづるらん)
丈夫で育てやすく、古くから吊り鉢で親しまれてきた、
観葉植物です。
南アフリカ原産の花で、蘭と名前が付きますが、
ユリ科の植物です。
長い匍匐(ほふく)枝を伸ばし、枝の途中に白色の六弁の花を咲かせ、枝先には折鶴のような新株を付けます。
花言葉は、集う幸福・守り抜く愛・祝賀です。

Date: 2009/06/29(月)
烏柄杓(からすびしゃく)
境内の湿り気のある場所に、咲いて?います。
春先に咲く、「浦島草(うらしまそう)」の小形判とイメージしていただけたら、良いのでは?。
花に先駆け、三枚の葉が出て、およそ一月後花芽が出ます。
都会では見かけることがなく、田舎特有の花です。
葉や花、茎まで全て緑色の花です。
根茎の部分は、「半夏(はんげ)」と呼ばれ、漢方薬に
なります。
別名も「半夏」「狐の蝋燭(きつねのろうそく)」
「蛇の枕(へびのまくら)」とユニークな呼び方があります。
Date: 2009/06/30(火)