花ごよみ 平成21年 5月 下旬
棕櫚(しゅろ)
境内に何本かある、棕櫚の木です。
境内の棕櫚は、葉柄が短く、葉が固めの「唐棕櫚(とうじゅろ)」のようです。
どちらも雌雄異株の常緑高木で、高さは5m以上になります。
木の上部から黄色の肉質の花を突き出しています。
夜の明かりの下では、黄色の蛇がいるようで、ちょっと
不気味な感があります。ゾ〜〜〜。
幹は硬い繊維に囲まれ、この繊維はひもとして使われることがあります。
ほうき形の葉で、寺には昔この葉を使った、ハエ叩きがあったことを記憶しています。
花言葉は、勝利です。
Date: 2009/05/16(土)
紫蘭(しらん)
最も育てやすい蘭で、境内の庭先に群生しています。
可憐な花に見えますが、生育旺盛で強健な花です。
鮮明な赤紫色の花を咲かせますが、白色の品種もあります。
白色でも「紫蘭」とは・・・これ如何に???。
球茎は、「白及根(はくきゅうこん)」といい、止血、
あかぎれ、ひびに薬効があります。
花言葉は、互いに忘れないように・美しい姿です。
終わりに小話を・・・「この花の名前知ってる???」
「しらん」・・・「な〜〜〜んだ、知ってるじゃん」
ジャン、ジャン。

Date: 2009/05/17(日)
一葉たご(ひとつばたご)
大木になるのを願い、GWの町のお祭りの日に買い求め境内に植え込みました。
本州中部と対馬に分布する落葉高木です。
成長すると高さ10〜30mの高木になるようです。
満開時には雪が降り積もったように全体が花に覆われます。
以前(20年程前)、名古屋のお寺でこの木の開花を見た記憶があります。
別名を「なんじゃもんじゃ」と呼ばれ、諸説ありますが、
珍しい木からの命名のようです。
秋に小さな緑色の実が付き、秋深まると黒紫色に熟し、表面は粉白色を帯びてきます。

Date: 2009/05/18(月)
立浪草(たつなみそう)
草地に咲く、「立浪草」です。
プロ野球、中日ドラゴンズの立浪選手の自宅には、
この花がたくさん咲いているようです。(ハ、ハ、嘘です)。
青色とも紫色とも言える小花で、太陽の当たる方向に向き
咲いています。
白花の品種もあり、波立つような花の姿が花名に非常にマッチしています。
花言葉は、私の命を捧げますです。

Date: 2009/05/19(火)
カラー
和名「海芋(かいう)」・・・南アフリカ原産の花で、
江戸末期にオランダより渡来。サトイモ科の植物です。
和名は、海を渡ってきた芋と言う意味か???。
漏斗形の個性的な花で、内側の真ん中の黄色い棒の部分が花になります。
水辺を好むエチオビカ種と、畑の粘性地を好む種類に分かれ、根茎から繁殖します。
白色のイメージが強い花ですが、黄色、橙色、ピンク色など色も豊富です。
花言葉は、愛情・乙女の清らかさです。

Date: 2009/05/20(水)
車輪梅(しゃりんばい)
花名の通り、梅の花に似る五弁の白色の花を、枝先にまとまって咲かせます。
関東地方以南の山地や海岸にまで分布する常緑の低木です。
葉の縁にはギザギザがあり、革質で光沢があります。
秋には黒紫色に熟した、ブルーベリーに似た形の実を
付けます。
鹿児島県の奄美大島では、この樹皮を「大島紬(おおしまつむぎ)」の染料として利用されます。
花言葉は、純な心です。
一週間ほどで花が終わり、もう少し花を楽しみたい花木の一つです。

Date: 2009/05/21(木)
水木(みずき)
木全体が白色の花で覆われ、階段状に花が咲きます。
日本全国の山地や水辺に多く分布する落葉高木です。
階段状に伸びていく枝ぶりが特徴的で、粟粒を集めたような十字の白色の集団花は、遠目でも確認出来ます。
樹液が多く、春先に枝を折ると水が滴り落ちることから「水木」の花名があります。
晩秋に赤色の実が黒紫色に熟します。
花言葉は、成熟した精神・耐久力です。

Date: 2009/05/22(金)
匂い棕櫚蘭(においしゅろらん)
境内に背が高く、先端の尖った葉の中から、白色の穂状の花を咲かせています。
ニュージーランド原産で、幹は直線的に伸び、上の方で花が咲くので、近くから見られないのが残念です。
花名の通り匂いがあり、先日千葉の霊園にこの木がまとまって植えられ、ちょうど花の時期・・・甘い匂いが当たり一面に立ち込めていました。

Date: 2009/05/23(土)
扉・海桐花(とべら)
扉と書き、「とべら」と読ませます。
節分にこの木の枝を扉にはさみ、邪気を払う風習があり、「とびらの木」が略され、「とべら」となったようです。
東北地方以南の海岸に多く分布する常緑低木ですが、境内に一木植えられています。
葉は固い楕円形で、外側に反り返ります。
白色の花がまとまって花房を作り、花色は次第に黄色に変わり、芳香があります。
秋に赤色の実を付け、実の種の部分はネバネバ感があり、鳥の好物になります。

Date: 2009/05/24(日)
庭藤(にわふじ)
境内の庭木として植えられていますが、野生種は本州の中部、近畿地方南部、四国、九州の渓流の川岸などに生える落葉小低木です。
名前の通り、葉も花も藤に似て、タマゴ形の葉で淡い紅紫色の花が枝先に集まり、花房を作ります。
まれに白色花もあるようです。
低木ゆえに地を這うように花を咲かせ・・・低い場所に咲く藤の花のイメージです。

Date: 2009/05/25(月)
芍薬(しゃくやく)
中国原産の花で、中国では古くから薬用、観賞用として栽培されてきたようです。
「牡丹(ぼたん)」とそっくりの花で、牡丹の花が
咲き終わるのを待つように花を咲かせます。
牡丹は”樹木”、芍薬は”草”に分けられます。
多くの品種があり、境内の芍薬は「アメリカ」と言う品種です。
花名に薬が付くように、根を乾燥させたものは、鎮静、
鎮痛剤として使われます。
「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」は、美人の形容として有名なことわざです。
赤色の芍薬の花言葉は、品位のある人です。

Date: 2009/05/26(火)
子持万年草(こもちまんねんぐさ)
道端を黄色の花が覆い、鮮やかに咲いています。
茎は横に這い、地下茎が発達せず地上茎が発達して年々花の勢力を伸ばしていきます。
強健な多肉植物で、乾燥にも強く、湿気の多い場所を好む花です。
黄色の星形の五弁花で、群落は黄色の絨毯を敷き詰めたようです。
葉の脇にムカゴを付けることから、「子持」というわけです。
花言葉は、記憶・落ち着き・私を思ってです。

Date: 2009/05/27(水)
馬鈴薯(ばれいしょ)
「ジャガイモ」の名で呼ばれる、ビタミンCたっぷりの
野菜です。
南アメリカのアンデス山脈の高地原産で、17世紀にオランダ人が今のインドネシアの「ジャカルタ」から渡来させた野菜です。
「ジャガイモ」の名が「ジャカルタ」に由来するのは有名な話です。ナス科の野菜で、花はナスやトマトに似て、薄い紫色です。
用途の広い野菜で、茹でたり、煮たり、焼いたり、炒めたりと種々の調理方法があります。
ただし・・・食べ過ぎ注意・・・「出物腫れ物 ところ嫌わず」ですから・・・プゥ〜〜〜。失礼。
花言葉は、情け心・慈善です。

Date: 2009/05/28(木)
雛桔梗(ひなぎきょう)
本当に小さい花です。良く見ないと見落としてしまいます。
共同墓地の草地に生え、30cmほどの細長い花茎の先端に、桔梗に似た小さな五弁の青紫色の花を咲かせます。
青紫色の花に目を惹かれましたが、いかんせん花が小さく画像が粗いのはお許し下さい。
日当たりの良い山や野原、公園の芝生に自生するようですが、なかなか見つけにくい花です。
花言葉は、少女の媚びです。

Date: 2009/05/29(金)
銀盃草(ぎんぱいそう)
野草の感があり、乳白色の小さな花を次々に咲かせます。
アルゼンチンの原産の花で、葉はへら状、花は広い釣鐘形です。
茎が地面を這うように広がり、地下茎を伸ばし繁殖します。
高温多湿を嫌い、西日の当たらない場所に植え込み、耐寒性は強いですが、寒風に当てないのが生育法です。
花が広がるので、花壇の縁取りに最適の花です。
花言葉は、楽しい追憶です。

Date: 2009/05/30(土)
金宝樹(きんぽうじゅ)
「ブラシの木」と呼ぶ方が、馴染みのある花です。
花姿を的確に示している、花の名前だと思います。
見たまんま・・・見事な命名です。
オーストラリアの原産で、明治中期に渡来した花木です。
花がコップ洗いのブラシにそっくり♪。
そういえば私の家内が先日、この花でコップを洗っていました。 ・・・嘘です。(苦笑)。
実が丸く枝に付いて並び、翌年の花は、その上部に
咲きます。
鮮やかな紅色に金粉が光る・・・はじめてみた時には、
感動した花の一つです。
花言葉は、素直な気持ちです。(人間直が一番)。

Date: 2009/05/31(日)