花ごよみ 平成21年 4月 下旬
著莪(しゃが)
幾何学的な花模様が美しい花です。
林内の日陰地に咲き、一花茎に十輪以上の花を、次々に咲かせます。
日本原産のアヤメの仲間で、朝開いて夕方萎み、ほのかに香りがあります。
アヤメ科のほとんどが日の当たる場所で生育しますが、この種は薄暗い林内で生育します。
葉は細長く、枯れることなく、一年中青々としています。
花言葉は、決心・抵抗・反抗です。

Date: 2009/04/16(木)
浅黄水仙(あさぎすいせん)
園芸植物として人気がある「フリージア」の花です。
細い花茎の先の片側に花を咲かせ、香りの良い清楚な花で、一重咲きと八重咲きがあります。
漏斗状の愛らしい花は花色も豊富で、黄色、赤色、白色、紫色等があります。
花色がくっきりしていて、切り花としても大変人気のある花です。
赤色のフリージアの花言葉は、愛想の良さ・純潔です。

Date: 2009/04/17(金)
金瘡小草(きらんそう)
茎が地上を這い、別名の「地獄の釜の蓋(じごくのかまのふた)」の如く、べったりと地上に張り付くように咲いています。
花色は紫色ですが、花の内側には、白色の線状の模様が入ります。
唇形花で、上唇は短くて浅く二裂、下唇は長くて三裂し、花だけを見ると、「十二単(じゅうにひとえ)」(後日掲載予定)に似ています。
一名をまた、「弘法草(こうぼうそう)」と言い、弘法大師が、煎じた汁が、風邪薬や高血圧に薬効があることを教えたことに由来しています。
花言葉は、追憶の日々・あなたを待っていますです。

Date: 2009/04/18(土)
蔓日日草(つるにちにちそう)


三年前に共同墓地に咲いていた花を、境内に採植したものです。
場所を選ばず、非常に強健な花です。
蔓性の特性で、横にどんどん広がり、蔓から根を出し、年々勢力を伸ばしている嬉しい花です。
五弁のプロペラ状の薄紫色の花で、三日ほどで花が落ちてしまいますが、落花後も枯れることなく、花色を保ちます。
花言葉は、幼馴染み・朋友・楽しき思い出・優しい追憶です。

Date: 2009/04/19(日)

熊谷草(くまがいそう)
毎年200ほどの花を咲かせる、「熊谷草」。
四月に入り若芽はたくさん出てきましたが、葉だけの
ものが多く、開花してみれば花が咲いたのは二十足らず。原因を探れば、若芽の出る前の二月に草刈をし、花芽を傷つけてしまったのでは・・・???。
泣くに泣けない無残な結果です。
日本の野生蘭では最大級の大きさで、花は一茎に一花咲き、淡い色の花と、緑の葉が非常にコントラストの良い花姿です。
薄茶色の花の部分を、熊谷直実(くまがいなおざね)が背負った母衣(ほろ)に見立て、花名があります。
花言葉は、みかけだおし・気まぐれ美人です。
来年は気をつけて、満開の花をお見せ致します。???。

Date: 2009/04/20(月)
ダッチ・アイリス
鮮明な花弁が力強く展開する花です。
地中海沿岸地方の原産で、オランダで品種改良が進み、「ダッチ(オランダ)アイリス」の名前に。
球根で育ち、毎年花が開花する、古くから親しまれている花です。
紫色、黄色、白色等あり、開花時に葉が外を向き、凛とした気品のある花姿です。
花言葉は、消息・激情・愛・あなたを大切にします・伝言・優雅・恋のメッセージ・使者・変わりやすいです。

Date: 2009/04/21(火)
三つ葉躑躅(みつばつつじ)
10年ほど前に、この躑躅を買い求め、境内に植え込まれています。
当地では、この花木を「岩躑躅(いわつつじ)」と呼んで
いますが???。
代表的な落葉性の躑躅で、名前の通り、開花後に三枚の葉を枝先に付けます。
紅紫色の花で、花期も長く、生き生きとした花姿です。
花言葉は、節制です。

Date: 2009/04/22(水)
八重桜(やえざくら)
境内の八重桜は、画像よりも濃い色合いです。
花色の表現が難しい花です。
「ソメイヨシノ」の花が終わり、程なくこの桜が開花します。
ポッテリ感があり、重たげに咲きます。
野生の山桜に対し、人里の桜から「里桜(さとざくら)」
とも、また花の大きさから「牡丹桜(ぼたんざくら)」とも
呼ばれています。
婚礼の席でこの花を塩漬けにしたものが、「桜湯」として振舞われることがあります。
花言葉は、豊かな教養・善良な教育・しとやかです。

Date: 2009/04/23(木)
宝鐸草(ほうちゃくそう)
私の事を言っているような花の名前です。
「横着僧(おうちゃくそう)」???。
陰地に咲き、筒型の花姿で、草丈50センチほどです。
茎は途中で枝分かれし先端部分に、白色で先端が薄緑色の花を咲かせます。
秋には黒く熟した実を付けます。
宝鐸とは、お寺の四隅に下げられた鈴を意味しています。
花言葉は、良きライバルです。

Date: 2009/04/24(金)
浦島草(うらしまそう)
この時期タケノコ堀りが日課の私は、山に入るとこの植物に遭遇します。
春、山地のやや湿り気のある場所に太い花穂が伸び、花穂から
細長く伸びる付属体を「浦島太郎」の釣竿に見立て花名が付けられています。
浦島太郎は、はたして森で何を釣るのでしょうか???。
別名を「蛇草(へびくさ)」付属体が蛇に似ているからのようです。
どちらにしても、あまりお会いしたくない花の一つです。
花言葉は、懐古です。

Date: 2009/04/25(土)
都忘れ(みやこわすれ)
境内の躑躅(つつじ)の木の下で、静かに咲いています。
山野に自生する「深山嫁菜(みやまよめな)」の園芸品種で、日本原産の花です。
白色、桃色、紫色とその中間色や濃淡の花色があり、特に濃紫花が好まれています。
花名は諸説あり有力は、順徳上皇が佐渡に流された時、庭に咲くこの花を見て、「今日からはこの花で、都のことを忘れることが出来る」という言葉に由来するようです。
紫色の都忘れの花言葉は、しばしの憩いです。

Date: 2009/04/26(日)
海老根(えびね)
梅の木の足元に植えられ、直射日光を嫌い、半日陰地を好む花です。
代表的な日本の野生蘭で、近年急速に改良が進んでいる花で、花色は変化に富み、花の形も特徴的なものがあります。
花名の由来は、地下に連なる茎と、そこから生える根の様子が、海老の頭をつまんで持ち上げたように見えることからの命名です。
1600年代の書物に、海老根の名が登場するほど、
昔から良く知られ、親しまれている花です。
花言葉は、謙虚です。

Date: 2009/04/27(月)
藤(ふじ)
古くから親しまれている、日本原産の花木です。
日本に自生している藤には、花穂の長い「野田藤(のだふじ)」と「山藤(やまふじ)」の二系統があります。
野田藤の蔓は右巻きで、山藤は左巻きです。
どちらも花色は、紫色と白色がありますが、花色も香りも山藤の方が良いとされています。
画像は山藤です。
山藤の蔓は太く、木に絡まり山仕事の難敵です。
この蔓を利用し、工芸品や民芸品が作られています。
藤の紫色の花言葉は、懐かしい思い出・恋に酔うで、白色の花言葉は、歓迎です。

Date: 2009/04/28(火)
山吹(やまぶき)

日本全国の山野に広く分布する花です、と、植物図鑑に書かれていますが、田舎の寺の山では、今だ見たことがありません。
画像の山吹も、園芸品種の「八重やまぶき(やえやまぶき)」です。
本来の山吹は、花びらが五弁で、実を付けますが、八重の山吹には実がなりません。
花色はどちらも目に鮮やかな、黄色の花で、黄金色を一般に山吹色と言いますが、名前の通り光り輝く花姿です。
山吹の花言葉は、気品・待ちかねる・崇高です。


Date: 2009/04/29(水)

君子蘭(くんしらん)
母親が大事に育てている、「君子蘭」の花がオレンジ色の花をたくさん付け、見事に咲いています。
原産地は南アフリカの雨の少ない樹林地帯で、和名に蘭と名が付きますが、蘭科の植物ではありません。
濃緑肉厚の葉が左右に扇状に広がり、中心部からやや扁平な太い茎を出し、頂部に花をたくさん咲かせます。
豪華な気品と優しさとを合わせ持つ観葉植物として、非常に人気のある花です。
花言葉は、貴い・幸せを呼ぶです。

Date: 2009/04/30(木)