花ごよみ 平成21年 4月 上旬
ムスカリ
ブドウの房を逆さにしたような、鮮やかな濃い青紫色の花が咲きます。
白色の品種もあり、ヒヤシンスの花に似ることから、
「ブドウヒヤシンス」の別名もあります。
地中海沿岸、南西アジアの原産で秋植え、集団で植えると花の時期に、美しい花姿を見せてくれます。
細長い緑の葉と、好相性の清涼感のある花は、清々しさも併せ持ち合わせています。
花言葉は、寛大な愛・失意・失望・明るい未来です。

Date: 2009/04/01(水)
黒文字(くろもじ)
山の中で静かに花が咲いています。
新芽の下を取り巻くように、黄色の小さい花が咲きます。
山地に生える、雌雄異株の落葉低木で、幹や枝に暗緑色の黒斑点があり、名前の由来となっています。
樹皮や枝、材には香気があり、精油をとって香料にするほか、香りが良いので、楊枝の材料にも使われます。
花言葉は、誠実で控えめです。

Date: 2009/04/02(木)
石菖(せきしょう)
境内にスッキリした葉を伸ばし、葉の間から鼠の尻尾のような肉穂花序が伸びてきています。
葉は冬でも常緑で美しく、根茎は薬用になるようです。
別名を「石菖蒲(いしあやめ)」また「根絡(ねがらみ)」と呼ばれます。
菖蒲と名前が付きますが、この植物はサトイモ科に
属します。

Date: 2009/04/03(金)
鶯神楽(うぐいすかぐら)
山野に「ホーホケキョ」と鶯が鳴き出す頃に咲き始めるこの花木が、枝先に細長いラッパ状のピンク色の花が、下向きに垂れ下げ開花しています。
本州以南に分布する落葉低木で、葉はタマゴ形で、花後の初夏には赤色のグミのような実が付き、甘く食すことが出来ます。
別名は「鶯の木」と呼ばれます。
花言葉は、未来を見つめる・しおらしさです。

Date: 2009/04/04(土)
耳形天南星(みみがたてんなんしょう)
今年も境内に、この花?この植物?がお目見え。
あまり歓迎できませんが、やや湿気のある場所で、
咲いて?います。
サトイモ科の植物で、葉は対生し二枚で、小葉(しょうよう)は、七枚〜十一枚あります。
花は白色と茶色の縦縞の仏炎苞(ぶつえんほう)の部分で、花の縁が耳たぶに似ているところからの命名です。
よ〜〜〜く見ると・・・福耳ですね???(苦笑)。
地下茎は漢方薬に使われます。

Date: 2009/04/05(日)
富貴草(ふっきそう)
草と名前が付きますが、ツゲの仲間の常緑亜低木です。
茎は地面を這い立ち上がり、白色の穂状の花を咲かせます。
白色の花の先端部分は茶色になり、葉は年中青々とし、繁栄のシンボルとしてめでたい名前が付いています。
でも、花は至って地味な花です。
庭の陰地に群植され、秋以降に、白色の角状の形の実がなります。
花言葉は、祝意です。

Date: 2009/04/06(月)
木賊・砥草(とくさ)
パッと見、土筆(つくし)に見間違えてしまいます。
常緑のシダ植物で、境内の湿地帯に自生しています。
全面茎という感じで、茎は直立し節が目立ちます。
非常に用途のある植物で、茎は珪酸質を含み、表面には細かい突起があり、木材、骨、爪などを磨くのに、
また、腸出血などを抑える薬になることから、昔はこの植物を刈り取り生計を立てていた人もいるとか???。
別名を「歯磨草(はみがきくさ)」と呼ばれ、硬い茎で歯を磨いたことからの名前です。
私の父は生前、この植物で鉛筆を研いでいたと、良く話していました。
花?言葉は、非凡です。

Date: 2009/04/07(火)
児の手柏(このてかしわ)
境内の生垣として植えられ、葉先に小さい四弁の花を
咲かせ、名前が知りたかった花木です。
中国西〜北部原産の常緑高木で、江戸時代に渡来した花木です。
ヒノキに似ていますが、葉の間隔が密で、葉は太くなります。
枝が直立し、両手を合わせたような樹形になることから、和名があります。
うすい橙色の花が咲きますが、良く見ると中央に角状の花が反り返って、花を装飾しています。
花言葉は、一生変わらぬ友愛・生涯変わらぬ愛です。
Date: 2009/04/08(水)
香港満天星躑躅(ほんこんどうだんつつじ)
自分で買ってきて、自分で植え込んで、いざ花が咲くと
花の名前が判らない、お粗末な私。
花サイトの「なずな」さんに、花の名前を教えて
戴きました。
中国原産の常緑性の花木で、寒さに強い品種です。
釣り下がる小さなベル状のガク付近が、鮮やかな紅色で、下部の白色とのコントラストがとても可愛らしい花です。
園芸品種ですが、香港では自生種の原種は、保護植物に指定され、近年は減少しているようです。
まだ寒さ厳しい新年の頃に花が咲き、紅白の色合いから中国などでもとても愛されている樹木です。

Date: 2009/04/09(木)
桜(さくら)
今年は桜が開花し、寒い日が続き、例年よりも長く
花が楽しめたのでは???。
一般に花見といえばサクラと言われるほど、古くから
親しまれてきた、日本原産の代表的な花木です。
日本の国花で、この花が咲くと、本当〜〜〜の春到来を感じますね。
画像は境内の「染井吉野(そめいよしの)」ですが、
「大島桜(おおしまざくら)」と「江戸彼岸(えどひがん)」
との雑種で、明治時代に品種名が付き、各地に広まり、日本の桜の八割以上がこの品種です。
園芸品種は400種以上あり、それぞれが人々の心を
和ませてくれます。
染井吉野の花言葉は、優れた美人です。
全くの余談ですが、今日は家内(桜)の誕生日です。

Date: 2009/04/10(金)
紫華鬘(むらさきけまん)
境内の日陰地やや湿った草地に、静かに咲いています。
茎はやわらかで四角張り、葉は2・3回羽状に細かく裂け、烈片には更に深い切れ込みがあります。
花は紅紫色で、時には白色で、長さ2センチくらいの筒状です。
花色は育つ環境により変化し、花の先をつまんでつぶすと音を立てます。
華鬘とは、仏殿の欄間などの装飾具のことです。
花言葉は、助力です。

Date: 2009/04/11(土)
花桃(はなもも)
葉に先立って、淡い紅色の花が枝に沿い、びっしりと花を咲かせています。
果実の収穫を目的にする「桃」に対して、花を観賞する品種群が花桃になります。
花には芳香があり、枝には桜のような横線が入っています。
縄文時代の古から栽培され、花色も白色、淡紅色、紅色などがあります。
花言葉は、恋のとりこ・よい気立てです。

Date: 2009/04/12(日)
糸水仙(いとずいせん)
境内には日本水仙はもとより、鈴蘭水仙や黄色の水仙やら暮れから次々に花を咲かせてくれます。
水仙の品種でも最後に咲くのが、この糸水仙ではないでしょうか???。
細い30センチほどの茎の先に、黄色の花を咲かせます。
馴染みのある水仙ですが、美しい花には棘があるのことわざ通り、水仙には全草に毒成分があり、とくに球根に多くアルカロイドという有毒成分が含まれています。
アルカロイドは薬用に利用され、乳房炎に効果があり、一方では、水仙を食べると胃腸炎を起こし、吐き気、頭痛、下痢などを催します。
家畜が干草に混じった葉を食べて、中毒死した例もあるとか・・・オ〜〜〜こわ。
糸水仙の花言葉は、思い出です。

Date: 2009/04/13(月)
芝桜(しばざくら)
地を這うように花が咲き、古くから石垣や広い斜面を
彩る花として親しまれています。
カーペット状に地面を覆い、土の流失を防ぐ役割もしてくれます。
北アメリカ東部原産の花で、暑さや乾燥にも強く、踏まれても結構丈夫な花です。
花色は白色、ピンク色、青色、水色、二色と多彩で、
花の時期以外には、葉が芝生のように広がり、美しさがあります。
花言葉は、合意・一致・忍耐です。

Date: 2009/04/14(火)
蕗(ふき)
早春に土の中から顔を出し、薄緑色の花芽を食し、
春の山菜として親しまれている、「フキノトウ」の取りはぐれたものが今、綿毛を付けています。
蕗には雄株と雌株があり、綿毛を付けるのは雌花です。
綿毛が飛び、雌株とめぐり合い、翌春にはフキノトウとして、春を運んで来るんでしょうね・・・ロマンです。
花は秋田県の県花に指定されています。
さすがに秋田蕗の本場ですね。
花言葉は、愛嬌・処罰は行わねばならない・私を正しく
認めなさい・正義がなされることでしょうです。

Date: 2009/04/15(水)