花ごよみ 平成21年 3月 下旬
土筆(つくし)
暑さ寒さも彼岸まで・・・。明日から春のお彼岸。
九州では桜開花の便り、まもなく春本番到来ですね。
土筆は、わらべ歌にも歌われている馴染み深い植物です。
誰しもこの土筆を摘んだ記憶があるのでは?。
畑、河原、土手、道端、空き地など、栄養分の少ない
やせた土地に多く出てきます。
地下茎が長く地中をはい、地上茎には栄養茎(スギナ)、胞子茎(ツクシ)があります。
土筆は堅いはかまを除き天ぷらに、アク抜きをして油炒めや和え物に。
杉菜の若芽は乾燥させお茶として用います。
花言葉????は、意外・驚き・向上心・努力です。

Date: 2009/03/16(月)
風信子(ひあしんす)
境内の参道を彩る、ヒアシンスの花です。
花色が豊富で、青色、ピンク色、赤色、黄色等があります。
参道にも種々の色が植えられ、鮮やかな色と芳香が、
来る人を迎えてくれます。
地中海沿岸の原産で、16世紀にヨーロッパに渡り、1863年チューリップとともに、フランスから渡来しました。
日本では馴染みの深い花で、誰しも小学校で水栽培をした記憶があるのでは???。
風信子の紫色の花言葉は、遊び・私は悲しいです。
寺の風信子は年々小さくなるのが、非常に気掛かりです。(苦笑)。

Date: 2009/03/17(火)
房アカシア(ふさあかしあ)
大木になり、枝一杯に黄色の花を房状に咲かせます。
アカシアの仲間は種類が多く、樹高もさまざまです。
熱帯、亜熱帯原産の植物で、種類は約600〜1200種の品種があるようです。
やせた土地でも良く育ち、成長も早く、枝が横に広がり、広い場所が必要な花木です。
花言葉は、秘密の恋です。

Date: 2009/03/18(水)
花韮(はなにら)
参道に植えられ、星のような小型の花が散らばって
咲きます。
メキシコからアルゼンチン原産で、茎や葉にはニラの臭いがします。
白色や藤青色を帯びた花には、控えめな可愛らしさが
あります。
花言葉は、卑劣・恨み・別れの悲しみ・星への願いです。

Date: 2009/03/19(木)
猫柳(ねこやなぎ)
先日この木に猫が乗っていました。
これが・・・本当の猫柳(嘘です)。おそまつ。
花芽のフワフワ感が、心地良い花木です。
植物図鑑等を見ると、川沿いの湿地帯に咲くと出ていますが、私は栽培種しか見たことがありません。
川沿いに咲くことから、一名を「川柳(かわやなぎ)」・・・「せんりゅう」???とは読みません。
花が黒味を帯びるクロヤナギ、枝が下垂するネコシダレの変種があります。
花言葉は、率直・自由・気ままです。

Date: 2009/03/20(金)
苺(いちご)
プランタに植え込まれている、苺が花を咲かせました。子供達は花よりも、実が熟すのを今か今かと待っています。
早い者勝ち、少し色が付くといつの間にか誰かの口の中に。子供の一番好きな、果物かもしれませんね。
南アメリカ原産で、江戸時代にオランダから渡来した
植物です。
茎は地面を這い、小さな白色の五弁の花が咲きます。花が終わると花床部が肥大し「イチゴ」の実になります。この時期には、子供達の争奪戦が始まります。(苦笑)。
実にはビタミンCがたっぷり含まれています。
花言葉は、慰め・高尚・悲しみ・残念・悲哀・憂愁です。
Date: 2009/03/21(土)
土佐水木(とさみずき)
本堂前に咲く花で、ユニークな花姿です。
四国、高知県の土佐地方の蛇紋岩地帯のみに自生しますが、全国的に植栽されている花木です。
寺のこの花木も生まれは・・・高知県かな???。
葉が展開する前に、黄色の花が6〜7個まとまり、穂状の花房を作り、垂れ下がり咲きます。
花後は、葉脈のある緑色の美しい葉が鑑賞できます。
花言葉は、清楚です。

Date: 2009/03/22(日)
日向水木(ひゅうがみずき)
境内に咲き、昨日の「土佐水木」に花が良く似ますが、土佐水木に比べ、花も小さめで、枝にまばらに咲くのが、特徴です。
葉に先立ち、枝に黄色の花が咲き、花後にはやはり葉脈をもつ濃い緑色の葉が付きます。
「日向水木」の名前の説は、九州宮崎県、日向地方に多く産する説と、明智日向光秀(みつひで)の所領だった丹波地方
(京都北部)に多く植栽されている説があります。
花言葉は、思いやりです。

Date: 2009/03/23(月)
空豆(そらまめ)
畑にも春がやってきました。
ビールのおつまみの友といえば、空豆を思い出す方は多いはずです。???。
地中海から中央アジアの原産で、白色と黒色と赤紫色の三色の花を茎に咲かせます。
毎年思いますが、黒い部分が「ゲゲゲの鬼太郎」の「目玉オヤジ」
に似ていてしょうがないのですが・・・。
莢は大きく、中の部分はフワフワ感があり、実を守っています。
時期になると、実をむくのは子供達の仕事になる我が家です。
そして・・・食べるのは私。
花言葉は、憧れ・永遠の楽しみです。

Date: 2009/03/24(火)
李・酢桃(すもも)
春の代表的な花木の「梅」の花が終わると、
梅の花に似た、はっきりした白色の五弁の花が咲き出します。
中国原産の花木で、緑の新芽と同時に花が咲き、枝にまとまって咲く花は、雪のような美しさがあります。
実は「スモモ」と呼ばれ、和名の字の如く、少し酸味が
あります。
花言葉は、忠実・困難です。
余談ですが、俳句の世界では「花」は春の、「スモモ」は夏の季語になります。

Date: 2009/03/25(水)
連翹(れんぎょう)
何故か寺の境内には、この花木がたくさんあります。
祖父が好きな花だったのでしょうか???。
中国原産の落葉低木で、春・・・黄色い四弁の花が枝全体に付き、まっ黄色に染まる姿はとても美しさがあります。
日当たりと排水の良い、腐植質に富む肥沃な場所を好み、強健で非常に栽培しやすい花木です。
花言葉は、希望・希望の実現・豊かな希望です。

Date: 2009/03/26(木)
木蓮(もくれん)
中国原産の落葉低木〜小高木です。
主に白色の花(白木蓮)と、紫色の花(紫木蓮)とに大別されます。
・・・でも先日園芸店で、黄色い花の(黄木蓮)の花木が売られていました。
桜よりも一足先に咲く花で、葉が展開する前に一斉に咲く姿が見事です。
境内には白木蓮の大木があり、花期の短さが残念です。一週間ほどで花が終わり、花が茶色く汚くなるのが欠点です。
紫木蓮は、白木蓮より遅れて咲きます。
花言葉は、崇敬・自然な愛情・恩恵・自然への愛・高潔な心 です。

Date: 2009/03/27(金)
雪柳(ゆきやなぎ)
私の好きな花の一つです。
本来の雪柳は、東北地方南部以南の川辺の岩場に自生する落葉低木で、枝がしなるのはほとんどが、中国原産のようです。
葉が柳の葉に似て細長く、白い五弁の小さな花が、枝にびっしり・・・雪をかぶったように花が咲きます。
花言葉は、愛らしさ・懸命・殊勝・静かな思いです。

Date: 2009/03/28(土)
鈴蘭水仙(すずらんすいせん)
最近庭先で、良く見かける花の一つです。
鈴蘭の花に似た花が咲き、花の先の緑色のワンポイントが花の可愛らしさをいっそう引き立てています。
秋植えの球根植物で、鐘形の白い花が花茎に下向きに咲きます。
寒さや暑さにも強く、庭植えも放任状態でOKです。
群植すると見応えがあります。
花言葉は、純潔・慈愛・純粋・汚れなき心・清純・美です。

Date: 2009/03/29(日)
蘿蔔 (すずしろ)
いわゆる「大根(だいこん)」の花で、春の七草の一つに数えられています。
花は白色か、うすい紫色の花です。
中央アジアまたは地中海地方が原産地で、中国経由で日本に渡来した野菜です。
「古事記」には「大根(おおね)」の名前で出てくる古くから親しまれてきた野菜です。
花弁は四枚の十字花で、とうが立ち春の畑で花を咲かせています。
花言葉は、適応力・潔白です。

Date: 2009/03/30(月)
木五倍子(きぶし)
日本全国に分布する落葉低木で、若枝は赤褐色で光沢があります。
山裾に咲くことが多く、ぶどうの形の黄色の花をいっぱいにたらして咲きます。
その花姿は、壮観の一語です。
私的には・・・居酒屋の暖簾に見えてしまいます・・・。
雌株に付く果実は、タンニンが含まれ、黒色染料の代用に使われ、江戸時代には、お歯黒の材料に利用されました。
花言葉は、持ち合わせ・出会い・嘘です。

Date: 2009/03/31(火)