花ごよみ 平成21年 3月 上旬
三椏(みつまた)
境内のこの花木が、徐々に開花してきました。
中国中南部のヒマラヤ地方の原産で、室町時代に渡来し、繊維植物として各地に広がりました。
開花前の花芽は緑色で、蜂の巣がぶら下がったような、ちょっと不気味な不思議な形をしています。
春3月、筒状の小さな花がまとまり、花房を作り黄色の花を咲かせます。赤花の品種もあります。
樹皮には強い繊維があり、和紙の材料になり、しわに
なりにくく、虫害にも強く、紙幣や証紙に使われます。
・・・私も密かに紙幣作りを考えています。ヘヘヘ。
花言葉は、意外な思い・強靭です。

Date: 2009/03/01(日)
エピデンドラム
園芸店で、色鮮やかな花を見つけました。
ブラジル、パラグアイ、西インド諸島などに分布する
着生蘭の一種で、約1000種類あるといわれ、草形、花姿、花色も様々で、カトレアに近い品種の蘭のようです。
折り重なる葉が面白く、花の咲きの白い部分が「鷺草(さぎそう)」に見えてしまい、買い求めてきました。
良く見て下さい・・・見えなくもないでしょ???。
花言葉は囁きです。

Date: 2009/03/02(月)
紅弁慶(べにべんけい)
赤く強壮の花から、和名紅弁慶と呼ばれますが、
園芸店では「カランコエ」の名前で親しまれています。
アフリカ東部のマダカスカル島を中心とした、熱帯地方の原産で、赤色はもとより、黄色、白色等花色も豊富で、葉は多肉質で、花色の鮮やかさが特徴の花です。
釣り鐘状の花を咲かせる品種もあり、釣鉢としても出回っています。
花言葉は、あなたを守る・おおらかな心・たくさんの小さな思い出・幸福を告げるです。

Date: 2009/03/03(火)
ソーセージの木
先日植物園で見た、不思議な植物を。
熱帯アフリカの原産で、花は筒形で下向きに咲き、外側が緑を帯びた白色で、内側は濃い紅色です。
・・・エンゼル・トランペットのような花か???。
夜に咲いて朝には落下してしまう一夜花です。
コウモリ媒花の代表で、コウモリが捕まりやすいように、花茎や花軸がしっかりしているのが特徴です。
花の後にできる果実が、ソーセージに似ていますが、
私的には「ハムの木」でも良いのでは・・・。
毒性があり果実は食用にならず、梅毒やリウマチの治療薬に利用されています。

Date: 2009/03/04(水)
天竺葵(てんじくあおい)
濃いピンク色の花に引かれ、春の花壇用に求めてきました。
「ペラルゴニウム」の名前で、出回っています。
明治末期に渡来した、南アフリカ原産の花です。
葉は丸みを帯び、少しギザギザが入ります。
四季を通じ咲く「ゼラニューム」に花が似ていますが、
この花は春から初夏にかけ、咲く花です。
ヨーロッパ、「ハンガリー」の国花に指定されています。
花言葉は、君ありて幸福です。

Date: 2009/03/05(木)
山茱萸(さんしゅゆ)
別名「春黄金花(はるこがねばな)」如く、葉の出る前に黄色の小さい花をたくさん付け、木全体が早春の光を浴びて黄金色に輝きます。
中国と朝鮮半島の原産で、江戸時代に薬用植物として渡来した落葉小高木です。
″茱萸″とはグミのことで、秋にはグミのような赤い実がなり、「秋珊瑚(あきさんご)」と呼ばれ、食すことが出来、また果実酒に利用されます。
花言葉は、持続・耐久・気丈な愛です。

Date: 2009/03/06(金)
クロッカス
ここ二週間ほど晴れ間がなく、花芽を出したこの花も
今日の天気で、やっと花が開いてきました。
境内の芝生地に松葉状の葉を持ち、黄色の花が一際目を引きます。
球茎の代表的な種類で、花の真ん中に筋が入り、花色も白色、黄色、青色、紫と豊富です。
春早くに突然咲き出す花です。
黄色のクロッカスの花言葉は、信頼・裏切らないで・私を信じてです。

Date: 2009/03/07(土)
雲南黄梅(うんなんおうばい)
霊園のフェンス越しに、6本植え込んであります。
この花が咲き出すと、まもなく春到来を感じる私です。
名前の通り、中国雲南省の原産で、明治の頃に渡来した常緑半つる性の低木です。
葉の出る前に花を咲かせ、枝は枝垂れになり、遠目にもはっきり判る鮮やかな黄色の花を咲かせます。
挿し木でも可能で、短年でたくさんの花茎を出します。
早春には黄色の花が多く、色気が暖かさを感じますね。

Date: 2009/03/08(日)
緋寒桜(ひかんざくら)
園芸品種は400種以上を数える、桜のさきがけとして
開花する花木です。
以前境内にもありましたが、木の成長も弱く、花もあまり咲かず・・・切木してしまいました。
鮮やかな紅色の花で、花は開くことなく、なおかつ下向きに花を咲かせます。
是非また土壌を選び植え込みたい花木です。

Date: 2009/03/09(月)
柊南天(ひいらぎなんてん)
日陰地でも育つ特性をいかし、参道の日陰地に植えてあります。
江戸時代に渡来した、中国原産の花木です。
小さめの黄色い花が、枝先にまとまって付き花房を作り、垂れ下がります。花は葡萄(ぶどう)のような匂いがします。
葉は柊に似て、トゲトゲがあり、花の後に緑色の実を付けます。
花言葉は激しい感情です。

Date: 2009/03/10(火)
木瓜(ぼけ)
今日の花木・・・決して私の自己紹介ではありません。(苦笑)。
中国原産で、平安時代に渡来した落葉低木です。
梅や桜に比べて低木で場所をとらず、野趣もあるため、広く栽培されています。
枝には鋭い棘があり、花色は赤色、白色、ピンク色とあり、品種によっては一本の木の株に、赤色と白色の花を付けるものもあります。
果実は秋に出来、上部にくびれがあり、西洋梨に似た形になります。
赤色の花言葉は、指導者です。

Date: 2009/03/11(水)
姫踊子草(ひめおどりこそう)
春の陽だまりに、群生しています。
明治時代に東京で見つかった帰化植物で、葉は五重塔のような段々状になりしわが目立ちます。
茎の上部の葉が小豆色で、そこから小さなピンク色の花が覗いて咲きます。
雑草ですが、たくさん集まると綺麗で、小人が並んでいるようで、可愛らしさのある花です。
花言葉は、愛敬です。

Date: 2009/03/12(木)
烏の豌豆(からすのえんどう)
日ごとに暖かさが増し、野草が顔を出してくる季節です。
同時に、まもなく草刈シーズンの到来を感じます。
つる性の植物で、はっきりした赤紫色の花に愛らしさがあります。
名前の由来のように、実は熟すと黒くなります。
春、若芽を天ぷらに、また若い莢をおひたしや酢の物、溶き卵で卵とじとして、食すことが出来ます。
花言葉は、絆です。

Date: 2009/03/13(金)
花大根(はなだいこん)
昨年種を戴き蒔いてみましたが、昨年は寸足らずの花が・・・。
今年は何とか見られる花が、咲きました。
一面に紫のこの花で、埋め尽くしたいと考えてる私です。
地中海原産の花で、花は名前の通り大根の花に似ています。
紫色の四弁の花で、雑草化しますが、群落で咲く花は
目を奪われます。
別名も多く、「紫花菜(むらさきはなな)」「諸葛菜(しょかっさい)」「大紫羅欄花(おおあらせいとう)」と呼ばれることもあります。
秋の早い時期に種を蒔き、冬までに株を作るのが基本のようです。
花言葉は、競争です。

Date: 2009/03/14(土)
馬酔木(あしび)
先日この花を食べた馬が・・・千鳥足でふらついていました。
(嘘です)。
日本原産のツツジ科の常緑樹です。
スズランに似た、壷形の花をいっぱい咲かせます。
花色は薄紅色のものと白色があり、かすかな香りがあります。
枝葉に「アセボチン」という有毒成分があり、葉を煎じたものは殺虫剤として利用されます。
花が咲き終わり、花穂を切り取ると、翌年の花づきが
良くなります。
花言葉は、犠牲・献身です。

Date: 2009/03/15(日)