花ごよみ 平成21年 2月 上旬
苧環(おだまき)
この花の名前を聞くと、人の名前に聞こえてしまうのは、私だけでしょうか?(オダ マキ)。
日本産の「山苧環」を親として改良された園芸品種は、鉢植えの山野草として親しまれています。
北半球の広い地域に多くの種類が分布し、特にヨーロッパで改良されたものは「西洋苧環」と呼ばれ、高性種が多く、花形と花色の変化があり、切り花にも利用されます。
花言葉は、のろま・移り気・勝利の誓い・心配して震えている・不品行・愚鈍・負け知らず・別れた恋人・必ず手に入れる・偽善・猫かぶりです。

Date: 2009/02/01(日)
グズマニア
見るからに、熱帯地方の花だと思います。
毎年この時期、我が家の玄関を飾る鉢植えの一つです。
中米から南米の熱帯雨林に原産し、他の樹に着生して生育します。
パイナップル科の植物ですが、葉の周辺には鋸歯状のとげがなく、実も生ることはありません。
赤色やオレンジ色の鮮やか苞が、訪れる人を迎えてくれます。
花言葉は、完璧です。

Date: 2009/02/02(月)
満作(まんさく)
今日は節分、悪鬼退散を願い皆さんも豆まきをされたのでは・・・。
「満作」とは、「まず咲く」とのことで、春の他の花に
先駆けての名前で、境内にもこの花が開花しました。
細長いひも状の花で、黄色が鮮やかな花です。
見たことはありませんが、赤い種類もあるとか?。
ひも状の花が非常にユニークで、欧米でも人気があり、「魔女の榛(まじょのはしばみ)」という名前で呼ばれています。
花言葉は、呪文・霊感・魔力・感じやすさです。

Date: 2009/02/03(火)
梅(うめ)
節分も終わり、今日は立春。境内の梅の木も、3分咲きです。
春の花木といえば、やはりこの梅に代表されます。
中国原産の花木ですが、古くから日本各地で栽培され、早春の花として広く親しまれています。
桜の花と違い、咲き方も散り方もゆっくりで、花期の長いのが魅力です。
梅の品種は、200〜300種類あるといわれ、梅雨の時期に白梅の木に実が付きます。
ご存知梅干です。また実は梅ジュースにも加工されます。
さすがに広く愛されている花、和歌山県、福岡県、大分県は県花に指定され、大分県、山形県は県木に指定されています。
花言葉は、忠実・独立・高潔・忠義・澄んだ心です。

Date: 2009/02/04(水)
寒木瓜(かんぼけ)
中国原産の花で、11月頃から咲き出す花は、
「寒木瓜(かんぼけ)」と呼ばれます。
私のように一年中ぼけているのは、「年中ボケ」という
のでしょうか???。
早春に開花する、春のぼけと分けられます。
実が瓜のようになることから「木瓜」の名前があります。
枝には棘があり、色は赤色、白色、ピンク色とあります。
花は少し香りがあります。
寒木瓜の花言葉は、熱情です。

Date: 2009/02/05(木)
大犬の陰嚢(おおいぬのふぐり)
早春の道を散歩していると、この花が咲いていました。
まだ寒い早春の陽だまりに咲くルリ色の花は、なじみの深いものです。
明治時代にヨーロッパから帰化した植物ですが、すっかり日本に同化している花です。
花は朝開いて夕方には散ってしまいます。
青い地の花には、濃い色の線が入り、道端に多く咲く雑草ですが、色鮮やかで一面に咲く花は、目を奪われます。
野草に興味を持つ人の、序章の花ではないでしょうか?。
花言葉は、神聖・清らかです。

Date: 2009/02/06(金)
勲章菊(くんしょうぎく)
温暖の地、千葉県ではまだまだこの花が咲いています。
一般的には「ガザニア」の名前で呼ばれます。
花を見ると和名の「勲章菊」も頷けます。
南アフリカの原産の花で、明治末期に渡来し、「ガーベラ」の花に少し似ています。
乾燥に耐え、丈夫で作りやすく、春から晩秋にかけ、
長く花を観賞することが出来ます。
太陽が出る、晴れた日の日中にのみ花を開かせる、デリケートな花です。
花言葉は、あなたを誇りに思うです。

Date: 2009/02/07(土)
御柳梅(ぎょりゅうばい)
境内に植えられている、この花木が花を咲かせてきました。
大木になるようですが、植え込んでまだ三年、私の背丈ほどしかありません。
オセアニア、マレー半島の原産で、春にピンク色の小花が枝に沿ってたくさん咲きます。
ピンク色の花弁と黒赤色の芯の取り合わせが、エキゾチックな花です。
ニュージーランドの国花に指定され、英名「ティーツリー」と呼ばれ、移住した人達が、お茶の葉の変わりに、この葉を利用したことからの命名です。
花言葉は、克己です。

Date: 2009/02/08(日)
蒲公英(たんぽぽ)
春の陽だまりに咲く、蒲公英。
私の思うところ、一年中咲いているイメージがあります。しかしやはり春一番、春を代表する野の花です。
最近では、帰化植物である「西洋蒲公英」が顔を利かせ、在来種の「関東蒲公英」が肩身の狭い思いをしています。見分け方は、花の下の萼(がく)片が、捲れているのが、西洋蒲公英です。
白花もあり、私も以前頂いたものを、蒔いてみましたが・・・見事失敗・・・花を見ること叶いませんでした。
西洋蒲公英の若葉を水にさらしサラダに、また花は天ぷらで食すことが出来ます。
古くから薬用としても使われ、葉を煎じて飲むと、利尿効果があります。
花言葉は、いなかの託宣・真心の愛・神のお告げ・別離・軽率・思わせぶり・明朗な歌声です。

Date: 2009/02/09(月)
金魚草(きんぎょそう)
水中を舞う、金魚に似ていることから名前が付く、
金魚草です。
地中海沿岸の原産で、江戸時代後半に日本に渡来した花です。
春の南房総では、たくさん温室栽培されている花です。
花色も多色あり、種子からは良質の油がとれます。
切り花として重宝な花で、南房総では一本50円で、
販売されていました。
花言葉は、おしゃべり・出しゃばり・大胆不敵・欲望・仮定・清純な心・図々しい・推測・傲慢です。

Date: 2009/02/10(火)
紅紐(べにひも)の木
私の檀家さんに、サボテンの好きな方がいらっしゃいます。
庭に温室を立て、サボテンがどっさり。
今日お邪魔して、花の咲いているサボテンをパチリ。
この花???も、長く赤い花がひものように垂れ下がる、東南アジアのマレー半島原産の植物です。
明治末期に渡来し、花は猫の尾のように・・・フワフワ感があります。
熱帯の植物らしい、真っ赤な花が情熱的です。
花言葉は、愛撫です。

Date: 2009/02/11(水)
仙人掌(さぼてん)
昨日に続き、お檀家さんの温室より・・・。
一口に仙人掌と言いますが、品種は2000種以上、
現存するようです。
姿、形もユニークで、針状の棘があるのが特徴です。
アメリカ大陸の原産で、花は黄色やピンク色、白色等あります。
花に興味のない頃は、仙人掌から花が咲くのがとっても不思議でした♪。
お檀家さんのサボテンの花は、赤色の「茜丸(あかねまる)」と言う品種です。
以前宮崎県の「サボテン公園」で話の種に、「サボテン・ステーキ」を注文、お味は・・・私は大半残してしまいました。・・・ご想像下さい。
花言葉は、暖かい心・内気な乙女・秘めた熱意・燃える心・偉大・熱さです。

Date: 2009/02/12(木)
華鬘草(けまんそう)
月に一度病院通いの私、・・・あまり病気とは仲良く
なりたくないものです。
帰りがけに植物園で花の散策と、しゃれ込みました。
この花を見つけ、さっそく買い求めてきました。
中国原産の花で、春に華鬘(仏前に飾る花輪のこと)に似た、赤い花がずらりと片側に並んで咲くそうです。
別名を「鯛釣草(たいつりそう)」・・・花が魚の鯛に
似ているからとのこと・・・確かにピンク色の花色といい、茎のしなりが、釣竿にそっくりですね。
花言葉は、あなたに従いますです。

Date: 2009/02/13(金)
雛罌粟(ひなげし)
和名雛罌粟、または「虞美人草(ぐびじんそう)」と呼ばれますが、「ポピー」の名前が一般的な花です。
この花を見ると、昔車の消臭剤のコマーシャルで、
「車にポピー・・・」というフレーズの甲高い声を
思い出してしまう私です。
ヨーロッパ原産、江戸時代に渡来し、早咲きと遅咲きがあります。
花弁は非常に薄く、しわがあり、蕾は最初は下向きで毛が生えていて、開花時は上向きに、二つに割れて花が開花する、不思議な風情の花です。
雛罌粟=アヘンのイメージがありますが、この花からはアヘンは採取できませんので・・・ご安心を。
雛罌粟の花言葉は、七色の愛・慰め・乙女らしさ・感謝です。
春の花壇を彩る花の一つですね。

Date: 2009/02/14(土)
荒毛火炎草(あらげかえんそう)
園芸店では、「マネッティア」の名前で出回っています。
名前の由来は、18世紀のイタリアの医者で、フィレンツェ植物園の園長を務めたマネッティに因んでの命名です。
南アメリカ、パラグアイ、ウルグアイの原産で、蔓性植物の葉腋に咲く花は、長さ3〜4cmほどの筒状で赤色、先端は黄色というツートンカラーです。
花形、配色ともに面白い花で、あんどん仕立てに向く花です。
花言葉は、名声・たくさん話しましょうです。

Date: 2009/02/15(日)