花ごよみ 平成21年 1月 上旬
黒松(くろまつ)
謹賀新年、新しい年を迎え、夢と希望に満ちた新春を
お過ごしだと思います。
今年も「花ごよみ」を宜しくお願い致します。
寒い冬にも耐え、常緑の木で、長寿の象徴とされる松の木を。
寺のお正月飾りの松竹梅の松は、境内のこの黒松を使います。
4〜5月、枝先に黄色い雄花と、新芽の先に黒い雌花が咲き、雌花は「松ぼっくり」になります。
やはり縁起物の松、北海道は蝦夷松・岩手県は南部赤松・群馬県、島根県は黒松・福井県、愛媛県は松・岡山県、山口県は赤松・沖縄県は琉球松がそれぞれ県木に指定されています。

Date: 2009/01/01(木)
竹(たけ)
新年2日。松竹梅の今日は竹を。
世界に約600種類あると言われている多くは、
中国の原産です。
想像できませんが、イネ科の植物???です。
地下茎は長く横に這い、4〜5月頃に、「たけのこ」が
地上に顔を出します。
孟宗竹(もうそうだけ)のたけのこ堀は、寺の年中行事
でもあります。
花はめったに咲くことはなく、60年に一度とも言われています。
冬でも葉が枯れずに茂っているので、正月の飾りに
使われます。

Date: 2009/01/02(金)
蝋梅(ろうばい)
花の少ない季節に、暮れから咲き出す、嬉しい花です。
中国原産で、日本には江戸時代に渡来し、とても良い
香りを運んでくれます。
花びらはらせん状に付き、外側は光沢がある黄色で、
内側は暗褐色になります。
花名の由来は、ロウ細工のような花が咲く説と、臘月(ろうげつ・中国の陰暦の12月)に花が咲くからという説があります。
花言葉は、慈愛・慈愛心を持っている・枯淡です。

Date: 2009/01/03(土)
葉牡丹(はぼたん)
冬の花壇は寂しいもの、この植物が一時花壇を賑やかにしてくれます。
ヨーロッパ原産で、17世紀に日本に渡来しました。
葉はキャベツにそっくりで、一名「花キャベツ」の別名があります。
葉型により系統が分かれ、古くからある(東京)丸葉系や、葉縁が縮れるちりめん(名古屋)系、東京丸葉よりも葉がやや波打つ大阪丸葉系、葉に切れ込みが入るさんご系、切れ込みの深いくじゃく系などに分けられます。
2月頃から中央部が盛り上がり、早春の4月頃その先端に黄色の花が咲きます。

Date: 2009/01/04(日)
ヒマラヤ雪ノ下
参道の入り口に植えられ、いつの日かこの花で埋め尽くしたいと、考えている私です。
花名の通り、ヒマラヤ地方の原産で、明治時代に渡来し、耐寒性のある常緑の多年草です。
大きな緑色の葉で、下草が隠れるのが魅力の花です。
綺麗なピンク色の花が、まとまって咲き、花もちも良く
長く花を楽しめます。
近い将来、株分けし・・・ピンクの暖かみのある花で、
お寺に訪ねてくれる方を、迎えたいものです。
花言葉は、秘めた感情です。

Date: 2009/01/05(月)
プリムラ・ポリアンサ
冬の玄関先、そして冬の花壇は寂しいものです。
我が家の玄関先には、この花が主役になっています。
花つきが良く、ほとんどの色がそろう程、カラフルな花
です。
花の少ない時期に出回り、冬花壇などには大変人気のある花で、花の中心部は黄色で、多彩な花色が見る人の、心を和ませてくれます。
花言葉は、可憐・可憐な生き方 です。

Date: 2009/01/06(火)
薮椿(やぶつばき)
お正月を迎え、暮れから蕾の膨らんでいた、「薮椿」が
少しずつ咲いてきました。
日本原産の椿は、薮椿、「雪椿(ゆきつばき)」など数種あり、一般には椿といえば、この薮椿を指します。
日本、中国、ベトナム原産の花色が豊富な常緑樹で、
園芸品種は世界に2000以上あると言われます。
暮れに咲く同種の「山茶花(さざんか)」に花が似ますが、山茶花は散る時に花びらが一枚ずつ散りますが、椿は花全体がポトリと落ちます。
・・・病院へのお見舞いの花には・・・厳禁です。
花言葉は、完璧な魅力・誇り・控えめな美点・美徳です。

Date: 2009/01/07(水)
衝羽根朝顔(つくばねあさがお)

玄関前の猫の額ほどの花壇に、寒さに負けず咲いています。
一般的にペチュニアと呼ばれる花のようですが、調べると花期が今ではないようです・・・が。
南アメリカ原産の花で、雨や暑さにも強く、ガーデニングの初心者の人にも、育てやすいようです。
・・・よくよく調べると、越冬性の品種もあるようで・・・
それかも???。
ペチュニアの白色の花言葉は、和らぐ心です。


Date: 2009/01/08(木)

ブロッコリー
小学校の理科の野菜の観察で、次女の「茜(あかね)」は大好きなブロッコリーの観察を。
花が無く・・・私はこの野菜をおすそ分けさせて貰いました。
イタリア原産のキャベツの変種で、ビタミンA、Cの豊富な野菜です。
ブロッコリーは緑の食材、カリフラワーは白い色の食材、私は色の違いは判りますが・・・どこがどう違うのか・・・
さっぱり判りません。
ただただ、私は黙々と食べる人です。
あしからず。

Date: 2009/01/09(金)
ビオラ
秋から翌春にかけて長く咲き続ける花で、寒さにも強く、冬花壇の主役の花の一つです。
ヨーロッパ、アジア西部の原産で、19世紀以降欧米各国で品種改良が進み、日本には江戸時代に渡来した花です。
スミレの園芸品種で、パンジーの小輪でより多花性のものを一般にビオラと指すようです。???。
花色、花姿も豊富で、冬の花のない時期にはもったこいの花です。
花言葉は、私を想って下さいです。

Date: 2009/01/10(土)
白実南天(しろみなんてん)
境内には赤い実を付ける「南天」は多くありますが、
一株白い実を付ける南天があります。
縁起を担ぎ「難転」と言い、料理の飾り付けに、無病息災を願い「南天の箸」も食あたりを防ぎ、長寿を祈願する意味で好まれています。
また防火、厄除けとして庭先や鬼門の方角にも植えられます。
京都の金閣寺の床柱は、南天の材を使っていることで知られています。

Date: 2009/01/11(日)
薮柑子(やぶこうじ)
お正月も一段落、境内のお飾りを片付けていると、
本堂裏手の「躑躅(つつじ)」の木の下にピンク色の
花を発見。
常緑の小低木で、冬には赤く熟した果実を付ける花木で、葉の陰に、うつむき加減に花を咲かせています。
花期は夏のようですが、住職も変な人ですが???、
境内も温暖化の影響か、時期はずれの花に首を捻る私がいました。
寒さの時期の開花に、赤味が強いようです。

Date: 2009/01/12(月)
葉蘭(はらん)
緑の葉が美しく、大きな株になります。
中国原産で、江戸時代初期に渡来したもので、
カタツムリやナメクジによって花粉が運ばれる、
蝸牛媒花(かぎゅうばいか)です。
初春に葉の根元に、王冠のような紫色の花を咲かせます。
見つけにくいですが・・・花は感激ものです。
昔はこの葉で、おにぎりを包み、幕の内弁当や寿司折の仕切りに使われていましたが、最近ではビニール製に変わり、風情が
なくなってしまいましたね。

Date: 2009/01/13(火)
ノースポール
「ノースポール」・・・訳して北極。
花つきが良く、株全体をおおうほどに白く咲くところからの命名です。
原産地はアフリカ北部アルジェリア地方で、日本には
1960年代に渡来した、比較的新しい花です。
早春から秋口にかけ咲き、花期の長い花です。
マーガレットに似ていますが、草丈も花の大きさも小さめです。
花言葉は、高潔です。

Date: 2009/01/14(水)
雛菊(ひなぎく)
春の花壇用に、この花を買い求め植え込んでみました。
イタリアの国花で、花芯の黄色を太陽に見立て「デージー」と呼ばれます。
つぶつぶの花びらで、真ん中が黄色で、赤花、白花、紅色と花色があります。
長期間、次々と花が咲き続け、延命菊、長命菊とも呼ばれ、「雛菊」の名前は、ひな祭りの頃に咲く花と言う意味ではなく、花の可愛らしい様を表現したものです。
花言葉は、七色の愛・慰め・乙女らしさ・感謝です。

Date: 2009/01/15(木)