花ごよみ 平成20年 11月 下旬
金蓮花(きんれんか)
一般的に、「ナスタチウム」と呼ばれます。
南アメリカ原産の花で、江戸末期に日本に渡来した花です。
葉はハスの葉に似て、花色は黄色か紅色です。
つるで伸びるほふく性で、吊り鉢にも利用されます。
ハーブの一種で、葉や花はビタミンCが豊富で、サラダとして食されます。味わいはワサビに似た味とか・・・?。
黄色の金蓮花の花言葉は、人格者です。

Date: 2008/11/16(日)
メランポジューム
初夏から初冬、霜が降りるまで元気に咲き続ける、
非常に花もちが良い花です。
メキシコ周辺が原産地で、日本に紹介されたのは1990年頃
のごく最近の花です。
高温多湿に強く、盛夏の時期にも元気な花で、夏花壇に利用
されます。
しわしわで、ややギザギザの葉っぱで、小さな黄色い花が
株を覆うように咲きます。
花言葉は、元気です。

Date: 2008/11/17(月)
浮釣木(うきつりぼく)
ブラジル原産の「アブチロン」の数多い品種の中の、
「チロリアン・ランプ」と呼ばれる花です。
一年中温度があれば咲いている、重宝で貴重な花です。
和名の通り、海にウキを浮かべたような花姿で、釣好きの方は是非お庭に一本植えてみては?。
赤い萼片の中に、黄色の花があり、対比の面白い花です。
寒さのこない東向きの土地に植えるのが良いようです。
花言葉は、憶測です。

Date: 2008/11/18(火)
姫蔓蕎麦(ひめつるそば)
県民歌にも歌われる、常春の国我が千葉県。
温暖な気候の当地では、四季を通じ咲いています。
ヒマラヤ原産の花で、明治中期に渡来しました。
葉には縞模様が入り、ピンク色の小さい花が、つぶつぶ状に球形に集まり、金平糖のような形になります。
茎は匍匐して広がり、花つきが良く、地面が花で覆われます。
寺の境内にも植えられ、少しずつですが、年々花が広がりこの先が非常に楽しみな花です。
花言葉は、愛らしい・気が利くです。

Date: 2008/11/19(水)
菊咲栴檀草(きくざきせんだんそう)
一般的に「ウィンター・コスモス」と呼ばれます。
アメリカ南部からグアテマラにかけてが、原産の多年草です。
コスモスの仲間ではなく、センダングサの仲間です。
しかし、コスモスに似た花で、コスモスより遅れて晩秋に咲き出します。
花色は黄色または、ほとんど白色に近い黄色の五弁の花です。
花言葉は、調和です。

Date: 2008/11/20(木)
茶(ちゃ)
日本人で、まずお茶を飲まない人はいないと思います。
中国南西部原産の常緑樹で、日本人の生活に深く関わり、仏教伝来とともに、渡来したといわれています。
椿や山茶花(さざんか)と同じ仲間で、白い花と花後に
出来る果実は、椿に似た実です。
花はやや下向きに咲き、花の先端のたくさんの雄蕊の中央に先が三裂した雌蕊が見えます。
渡来当初は、薬用として利用され、鎌倉時代から飲用の習慣が始まり、各地に銘茶の産地が生まれました。
花言葉は、純情・追憶です。

Date: 2008/11/21(金)
皇帝(こうてい)ダリア
木立(こだち)ダリアとも呼ばれますが、やはり花の豪快さから、「皇帝ダリア」がお似合いです。
メキシコ地方原産の花で、当地でも最近良く見かける花です。
ダリアの原種で、草丈が3〜4mにもなり、超大型種で、見上げるほどの高さになります。
秋深い頃に、ピンク色の花を、たくさん咲かせます。
大型化すると茎は人の腕ほどになり、日照時間が短くなると咲くという不思議な、短日植物です。

Date: 2008/11/22(土)
猿捕茨(さるとりいばら)
日本全国の山地に分布する、つる性の落葉低木です。
ユリ科に属する植物ですが、春の若葉と同時に、
非常に地味な黄緑色の花を咲かせます。
茎は節ごとに曲がり、まばらに棘があり、通りかかる
猿でもこれに引っかかってしまうことから、名前が付いています。
そういえば、先日この木に猿が引っかかっていました。(嘘です。)
秋には赤く熟した実が枝先を飾り、生け花や茶花としてよく利用されます。
西日本地方では、若葉で餡餅(あんもち)を包み、端午の節句の柏餅のカシワの代用として使われているようです。

Date: 2008/11/23(日)
枇杷(びわ)
中国・日本原産でバラ科の、常緑の果樹です。
葉の形が楽器の琵琶(びわ)に似ているところから名前が付けられました。
花は地味で気づきにくく、芳香がある白色の花で、中心に褐色の腺毛が密生しています。
梅雨前に黄橙色の甘味のある実を付け、東日本では実の丸い「田中」が、西日本では実が長めの「茂木」が多く栽培されています。
葉は厚く固く、関節の痛みに効用があるようです。
材は粘り強く、木刀、くし、印材に使われます。
花言葉は、治療です。

Date: 2008/11/24(月)
アメジスト・セージ
セージという名がついても、性質の全く異なる品種があり、花壇の彩りから料理やクラフトまで多種多様です。
今日の「アメジスト・セージ」は、どちらかといえば、
花壇の彩りの部門にはいる花です。
先の尖る長い葉で、厚みがある綿毛をもった葉を付け、丈夫で育てやすい、非常に花色の美しい花です。
花言葉は、家族愛です。

Date: 2008/11/25(火)
竜胆(りんどう)
竜胆はどんな風に繁殖するのか?。
草を刈った山の斜面に、年々増えています。
日本には14種とその変種が自生しています。
ラッパ形で筒形の五裂する花で、紫色や青色のものが多いが、白色やピンク色もあります。
花は日光を受けると開き、夜は閉じる・・・私のように
規則正しい花です。
各国で薬草として昔から重用され、根が薬用になり、
苦味健胃剤として広く使われています。
長野県、岩手県の県花に指定されています。
竜胆の紫色の花言葉は、正義・満ちた自信です。

Date: 2008/11/26(水)
八手(やつで)
大きな葉が特徴的で、やや日陰地を好む「八手」の花です。
初冬の花のない時期を迎え、光沢のある葉とともに、
目立つ存在の花です。
小さい白色の花が枝先にまとまり、丸い花房を作ります。
別名を「天狗の羽団扇(てんぐのはうちわ)」といい、
大きい葉に魔物を追い払う力があると考えられ名付けられました。
花言葉は、分別・穏やかです。

Date: 2008/11/27(木)
冬苺(ふゆいちご)
めっきり冬の装い、当地の紅葉は今が真っ盛り。
寒さにもめげず、子供達はボール蹴りに縄跳びと
元気です。
私は寒空を散策。子供達と一緒に・・・。
山の縁にこの実を発見。常緑のつる性の植物で、つるには棘があり、赤い実がまとまり付いています。
子供達は興味津々、写真を撮り、食べられると聞くや、先を争い食していました。
すっぱい感がありますが、子供達はおいしいとせっせと摘んでいました。

Date: 2008/11/28(金)
七変化(しちへんげ)
同じ茎から微妙に違った色の花を咲かせる、まさに「七変化」の名前がピッタリの花です。
一般的には「ランタナ」と呼ばれています。
花期も長く、初夏から晩秋まで花を楽しめます。
小花が手毬状に咲き、庭木としても重宝な花です。
花言葉は、厳格です。

Date: 2008/11/29(土)
寒蕨(かんわらび)
山裾にひっそり咲いています?。
食用にする春の蕨はシダ植物のワラビ科ワラビ属ですが、こちらは盆栽や茶花として、主に観賞用に愛でられる植物です。
原始的なシダ植物で、ワラビ科ではなくハナヤスリ科に属します。
夏場は休眠し、涼しくなった秋頃から地に低く鳥の羽状の葉が出てきて、胞子嚢の葉を付けた茎が伸び穂状になります。
この茎は当初、淡緑色ですが、次第に黄褐色になります。
ちなみに春の蕨のようには、食すことが出来ません。
Date: 2008/11/30(日)