花ごよみ 平成20年 11月 上旬
白蝶草(はくちょうそう)
早11月、温暖化の影響か?この花も、まだまだ元気です。
北アメリカ原産の花で、市場では「ガウラ」の名前で
出回っています。
花茎が細く弓なりに伸び、先端が長い花穂となって、
白色〜桃色の花が並んで開花します。
土質を選ばない重宝な花で、耐暑、耐寒性は強く強健です。
和名「白蝶草」・・・まさに白い蝶が飛んでいるようです。
花言葉は、負けず嫌いです。

Date: 2008/11/01(土)
烏瓜(からすうり)
真夏の夜に、美しいレース状の花を咲かせる「烏瓜」が、今赤い実を付け、長い蔓状の茎から下がっています。
この実の中に種子があり、「打ち出の小槌」に似た黒色の実で、財布に入れておくとお金がたまるとか?。
漢方では、烏瓜の根を土瓜根(どかこん)、果実を土瓜実、種子を土瓜仁とそれぞれに呼び、根は利尿・排膿剤とし、果肉は民間で火傷・しもやけに用い、種子は去痰・鎮咳・鎮痛・消炎剤として用いられます。
烏瓜の根からは純白できめの細かいでんぷんがとれ、天瓜粉(てんかふん)といい、汗知らず(ベビーパウダー)に用いられます。

Date: 2008/11/02(日)
辣韮(らっきょう)
カレーライスの添え物といえば、福神漬けとこの「辣韮」では・・・?。
ネギの仲間で、葉もネギに似ています。
鱗茎には特有の香りがあり、この茎の根元近くの部分を食用にします。
甘酢漬けにされ、古くから親しまれています。
花は茎の頂上から、放射状に花芽を出し、紫色の小花を咲かせます。
花言葉は、つつましい貴方です。(・・・私のこと?)。
Date: 2008/11/03(月)
秋の麒麟草(あきのきりんそう)
山の斜面の日当たり地に咲いています。
長い茎の上の方に、黄色の小さい花がまとまって咲きます。
葉は縁にギザギザがあり、上部の葉ほど小形です。
昔はこの花を、傷口を固める薬草として用いられ、
アメリカインディアンは、葉をすりつぶし、ガラガラヘビに咬まれた傷に軟膏として用いたそうです。・・・
(そんな処置で助かったのでしょうか?)。
また乾燥して煎じたものを、生薬「一枝黄花(いっしおうか)」と呼び、胃の調子が悪い時の健胃や尿の出が悪くむくんだ時に利用されます。
野草にはすごい効能があるんですね。
花言葉は、予防・安心・幸せな人・警戒・用心・要注意です。

Date: 2008/11/04(火)
犬鬼灯(いぬほおずき)
草地や道端で、良く見かける一年草の花で、悲しいかな全草に「ソラニン」という物質を含む、有毒植物です。
夏から秋にかけ、白色の小花を咲かせます。
晩秋の緑色の実は、次第に黒色に変わり、たくさんぶら下がります。
花はあまり鑑賞に値するものでは、ありません。
犬と付く花は、役に立たないという意味があるようです。
花言葉は、真実・あなたの考えは腹黒い・懐疑・魔法・
魔術・不可解・死です。

Date: 2008/11/05(水)
石蕗(つわぶき)
境内に植えられ、濃い緑の光沢のある丸い葉が特徴で、葉形が変わったり、白斑や黄色の斑点が入る品種もあり、綺麗な黄色の花です。
冬から春にかけて、若葉を摘み取り、塩茹でにして
食すことが出来ます。
また薬としても用いられ、葉は湿疹ややけどの外用薬に、葉や根を乾燥させて煎じたものは、健胃薬や下痢の薬として内服されます。
九州名産の「佃煮キャラブキ」は、この石蕗で作られています。
花言葉は、愛をよみがえれ・謙遜・先を見通す能力・謙譲です。

Date: 2008/11/06(木)
山茶花(さざんか)
北海道・東北からは初雪の便りが、そして今日は立冬。
日ごとに冬の足音が・・・。
寒いので、この花の咲いているところで、焚き火?を
しました。(嘘です)。
日本特産の花木で、江戸初期から園芸品種が作られ、現存の品種は約300あるといわれています。
冬の花のない時期を迎え、白色、赤色の花は非常に目立つ花姿です。
中心の雄蕊は淡黄色で、花弁と雄蕊はばらばらに落ちます。
山茶花の白色の花言葉は、愛嬌・理想の恋・無垢です。

Date: 2008/11/07(金)
背高泡立草(せいたかあわだちそう)
土手や荒地、休耕田などに我がもの顔で群生しています。
北アメリカ原産の明治時代に渡来した、帰化植物です。
茎の上部で横に広がる枝を多く出し、頭花を上向きに
びっしり黄色の花を付けます。
一時期、花粉症の元凶と言われた花で、それも汚名返上されましたが、繁殖力が強く、茎は木状になり堅く、草刈の天敵になっています。
花言葉は、生命力です。まさにこの花に相応しい花言葉だと思います。

Date: 2008/11/08(土)
秋明菊(しゅうめいぎく)
名前は以前から知っていましたが、近隣のお寺の用で出掛け、その寺に咲いていました。
中国から渡来し、栽培種が野生化した花です。
キクと名前が付きますが、アネモネ属の花です。
花色は白色や桃色、八重咲とあります。
この花は、京都の貴船山に多く自生し、貴船菊の別名があります。
実際は北海道以外の日本各地に自生し、越前地方では越前菊、加賀地方では加賀菊の名で呼ばれています。
一重の花に見える部分は、花弁ではなく萼で、八重の花は萼と雄蕊が弁花したものです。
花言葉は、忍耐・薄れゆく愛・遠ざかっていく愛情・多感な時です。

Date: 2008/11/09(日)
車輪梅(しゃりんばい)
五月暖かくなると、枝先に五弁の白色の花がまとまって咲きます。
関東地方以南の山地や海岸にまで分布する常緑低木です。
寺の境内には、庭木として植えられています。
秋、晩秋ブルーベリーに似た、黒い実を付けます。
葉が枝先に車輪状に集まり、境内のこの花木は、葉が丸みを帯び、「丸葉車輪梅」の品種です。
鹿児島県の奄美大島では、この樹皮を「大島紬(おおしまつむぎ)」の染料として使われています。

Date: 2008/11/10(月)
釣浮草(つりうきそう)
人のものを欲しがる、私のいやな性格。
お檀家さんの玄関前の鉢植えのこの花を褒めると、早速寺に持ってきてくれました。
一般的には「フクシア」または「ホクシャ」と呼ばれる
花です。熱帯アメリカ原産の花で、垂れ下がって咲く風情は、なんともユニークだとは思いませんか?。
欧米では2000品種以上あり、鉢植え栽培されています。
赤い萼と白や紫色の花、そして長い雌蕊と雄蕊の様子。長く見ていると、何故かキーホルダーに見えてくる私です。
花言葉は、味わう・交友・激しい心・好みの良さ・上品な趣味・恋の予感・センスの良さです。

Date: 2008/11/11(火)
木立朝鮮朝顔(きだちちょうせんあさがお)
今この土地では、この花が真っ盛りです。
白色、黄色、薄い紅色と色とりどりに咲いています。
猛毒?と良く書かれていますが、結構栽培されている花です。
中南米、インド地方原産の花で、「エンゼル・トランペット」と呼ばれることが多い花です。
ナス科の植物ですが、草ではなく分類状は「木」です。
確かに茎は、木のように硬さがあります。
花言葉は、愛敬・偽りの魅力・変装です。

Date: 2008/11/12(水)
狸藻(たぬきも)
玄関の水槽に、金魚とメダカを飼っている我が家。
片方には「布袋葵(ほていあおい)」が、片方にはこの藻が入っています。
休耕田に自生しているものを、私が取ってきて水槽に。ある日突然、この藻に黄色の花が開花・・・びっくりしました。
調べるとこの藻は、九州、千島、サハリン、中国東北部に分布し、池や沼、水田で繁殖し、根はありません。
多数の捕虫嚢があり、ミジンコなどを捕らえて消化、吸収して生命を維持しているそうです。
夏に黄色の花を咲かせますが、果実は出来ず、球形の越冬芽が水底に沈み春を待ちます。
色々な植物があることを痛感した、私です。

Date: 2008/11/13(木)
厚葉君が代蘭(あつばきみがよらん)
一年に二度、花を楽しむことが出来る花です。
乾燥に強い植物で、当地の海岸の浜でも、たくさんこの花を目にすることが出来ます。
アメリカ大陸原産の花で、1596年にイギリスに渡り、
日本には明治中期に渡来したようです。
葉は先端が尖り、堅さがあり、花穂は1m以上になります。
花は淡いクリーム色で、おわんを逆さにしたような
花が咲きます。
花言葉は、勇壮です。

Date: 2008/11/14(金)
橘擬(うめもど)き
常盤山査子(ときわさんざし)
ヨーロッパ南西部〜小アジア原産の、棘のある常緑低木です。
一般的には「ピラカンサ」と呼ばれています。
初夏に白い小さな花が枝にびっしり咲き、盛り上がるように咲く姿は、迫力があります。
秋に熟す果実は、鮮紅色または黄色で美しく、庭園樹・垣根に利用されます。
この赤い実は、鳥の大好物のようで、私も鳥の真似を・・・。
甘味があり、おいしかったです。

Date: 2008/11/15(土)