花ごよみ 平成20年 10月 下旬
浜梨(はまなす)
初夏にバラ科独特の、赤い花を咲かせます。
葉や枝に枝に細かいトゲがたくさんあり、花は良い香りを漂わせます。
初秋に小さな橙色の固い実がなり、実は甘酸っぱい味がします。
北海道の道花に指定され、アイヌの人々は魔よけのために戸口にこの花を植え込み、実は食用、種子をイヨマンテの祭りに用いたようです。
花言葉は、見栄えの良さ・香り豊か・美しい悲しみです。

Date: 2008/10/16(木)
柿(かき)
日本を代表する果物です。
柿のある風景は日本の故郷と言われるほど、古くから
親しまれてきました。
6月頃に緑色の小さい花を咲かせますが、柿の醍醐味は、やはり熟した実がなる今の時期ではないでしょうか?。
甘柿の皮をズボンでこすり、ガブリと良く子供時代に
したものです。・・・今でもしますが・・・。
渋柿はアルコールや炭酸ガスで渋みを抜き食べる事が出来ます。
また柿の葉は寿司を包んだり、お茶に利用されます。
柿の木のある日本の原風景、私は好きです。
花言葉は、美しい自然の中に私を埋めよ・恵み・優美・自然美です。

Date: 2008/10/17(金)
石榴(ざくろ)
西南アジア原産で、葡萄(ぶどう)とともに世界中で
最も古くから栽培されている果樹です。
日本へは10〜11世紀頃に渡来し、日本では花木として広まった。
初夏に一重の赤い花を咲かせます。ちなみに八重咲きの品種には実がなりません。
秋に面白い形の実が付き、甘味のある味わいです。
実は種が多いことから、アジアでは昔から子孫繁栄、豊饒のシンボルとされています。
また、実を煎じた液でうがいをすると扁桃腺炎に効き、陰干しした花や実を煎じて飲むと下痢止めの効能があります。
石榴の実言葉は、愚鈍・子孫の守護です。

Date: 2008/10/18(土)
金木犀(きんもくせい)
毎年秋の彼岸が終わると、夕刻に散歩をするのが私の日課になります。
寺の境内にもこの木はありますが、道中風に吹かれ甘い強い香りが漂ってきます。
春の「沈丁花(じんちょうげ)」、夏の「梔子(くちなし)」
とともに香りの強い花木として、並び称されます。
中国原産の常緑小高木で、江戸時代に渡来し、花色は黄橙色の小さな花が、かたまって咲きます。
花の香りを楽しむ花木として、是非庭に植えたい花木です。
花言葉は、謙遜・真実・あなたは高潔です。

Date: 2008/10/19(日)

野葡萄(のぶどう)
山裾に蔓状に絡み、今秋、色とりどりの実を付けています。
夏に葡萄に似た、目立たない緑色の小さな花を咲かせます。
名前に葡萄と付きますが、残念ながら食用にはなりません。
蝿や蜂の幼虫が寄生し、実は色々な形になります。
花言葉は、あなたに頼みますです。

Date: 2008/10/20(月)
草合歓(くさねむ)
新しい花の発見は、嬉しいものがあります。
秋の風に、葉が静かに揺れています。
田んぼの畦に咲く、この花が咲いています。
葉が「合歓(ねむ)の木」に似ていて、やはり葉は夜に
閉じます。
花は葉の脇の枝に、蝶形の五弁の淡い黄色の花を咲かせます。

Date: 2008/10/21(火)
現の証拠(げんのしょうこ)
西日本にはピンク色の花が、東日本では白色の花が
多い花です。
古くから下痢止めや腹痛の薬草として有名で、煎じて
飲むとピタリと効くことからが、花名の由来です。
五弁の花で日向の道端に咲き、花に濃い色の線が
入ります。
弾けた実の形が、神輿(みこし)の屋根に似ることから、「神輿草(みこしぐさ)」の別名があります。
花言葉は、憂いを忘れて、心の強さです。

Date: 2008/10/22(水)
布袋葵(ほていあおい)
南米原産の浮遊性の水草で、明治中期に日本に渡来した植物です。
寺の玄関の水槽にも入れられ、花を見ることができます。
紫色の美しい花ですが、残念なことに一日花です。
水面に浮くのは、膨らんだ基部に空気が入り、浮き袋の役目をしているためです。
この部分を七福神の布袋様の膨らんだお腹にたとえたものです。
花言葉は、恋の悲しむ・恋の愉しみです。

Date: 2008/10/23(木)
唐辛子(とうがらし)
食用にする、唐辛子の仲間ですが、これはあくまでも
観賞用の唐辛子で、「五色唐辛子」と呼ばれます。
唐辛子は、アメリカ原産で、16世紀にポルトガルから
渡来したものです。「唐」の名前が付きますが、
中国の原産ではありません。
写真の「五色唐辛子」は、丸みを帯び、実が上を向き、色は、紫、白、黄、橙、赤と五色に変化します。
「唐辛子」の花言葉は、旧友・辛辣・雅味です。

Date: 2008/10/24(金)
花縮砂(はなしゅくしゃ)
一般的に、「ジンジャー」と呼ばれる花です。
晩夏から秋にかけ手、背の高い大きな花を咲かせます。
インド原産の花で、白色の花が基本形ですが、日本で
品種改良が進み、オレンジ色、黄色の色気が作られました。
葉は細く長く、花は甘い香りがあり、「梔子(くちなし)」
の芳香に似ています。

Date: 2008/10/25(土)
鎌酸実(がまずみ)
白い花が5〜6月頃に枝先に集まって咲き、秋には小さな赤い実をたくさん付け、実の黄色い「キミノガマズミ」もあります。
山地の日当たりの良い林道の脇や、尾根筋に生えます。
丸く赤い実は美しく、完熟したものは甘味があり、美味です。
栽培が容易で、庭植えに向き、実生や挿し木で容易に増やすことの出来る花木です。

Date: 2008/10/26(日)
金襴紫蘇(きんらんじそ)
一般的に、「コリウス」と呼ばれる植物です。
インドネシアのジャワ島の原産で、多くの品種が出回り、葉の色と模様の美しさでポピュラーな観葉植物です。
日本名「金襴」と付くほど、色鮮やかな葉っぱが特徴で、シソ科独特の、茎が伸び紫色の小さい花が咲きます。
秋に良く見かける花の一つです。
花言葉は、絶望な恋・善良な家風・恋の望みです。
葉言葉もありました、善良な家風です。

Date: 2008/10/27(月)
山椒(さんしょう)
「山椒は 小粒でも ピリリと辛い」のことわざ通り、
辛味のある実です。
春先に若葉が出る時に、目立たない黄色い五弁花が咲きます。
日本全国の山地や平地に広く分布する落葉低木で、枝には鋭い棘があり、葉を揉むと香りの良い芳香があります。
利用範囲が広い香木で、若葉は「木の芽」、花は「花山椒」として利用され、果実は「粉山椒」、幹は「すりこぎ」に加工されます。
個人的には、ウナギにたっぷり山椒をかけて食べるのが、好きな私です。

Date: 2008/10/28(火)
西洋風蝶草(せいようふうちょうそう)
夏の暑い盛りに咲くイメージがありますが、晩秋の今の時期でもまだまだ綺麗に咲いています。
一般的には「クレオメ」と呼ばれますが、私は日本名の「西洋風蝶草」に親しみを感じます。
風に花が揺れ、まさに蝶が飛ぶが如くの花姿・・・好きです。
花色は白色かピンク色で、花は下から順に咲いていきます。
アメリカ原産の花で、移植を嫌い、花壇に直播して花を楽しみます。
花言葉は、あなたの容姿に酔う・小さな愛・風に舞う胡蝶・思ったより悪くないです。

Date: 2008/10/29(水)
姫くぐ(ひめくぐ)
田の畦や、湿気の多い土地に生える多年草です。
沖縄を除く全国に分布しています。
花茎の先端にボンボン状の花(実)を付け、道にも生えて地面を覆いつくします。
葉は先が尖りススキに似ており、白い羽毛が付いています。
生命力溢れる雑草で、踏みつけられてもしぶとく生き残る、まるで・・・私に似たような雑草です。

Date: 2008/10/30(木)
秋の野芥子(あきののげし)
草地や荒地、道端に咲き、背が高く良く目立つ野草です。
全国的に分布し、白色で真ん中が黄色い花がさわやかに咲きます。
春に咲く、「春の野芥子」があるが、別属で真黄色の花です。
どちらも葉や茎を傷つけると、白い乳液が出ます。
この花が終わり、綿状になるとまもなく冬到来の観があります。
花言葉は、控えめな人(私のようです?)・幸福な旅です。
Date: 2008/10/31(金)