花ごよみ 平成20年 9月 上旬
朝鮮朝顔(ちょうせんあさがお)
雨に濡れた、「朝鮮朝顔」の花です。
アメリカ、メキシコ北部地方の原産で、朝鮮朝顔とは
・・・これ如何に?。
茎は木のように硬く、しかし分類上は草に属します。
花は大きなラッパ形の白い花を上向きに咲かせ、花には強い芳香があります。
干した葉は喘息の薬に使われますが、種子とともに猛毒です。
華岡青洲が外科手術の麻酔薬として使用したことは富に有名です。・・・私は知りませんでしたが。
花言葉は、偽りにみちた魅力(私の事ではありません)、変装です。
Date: 2008/09/01(月)
落花生(らっかせい)
ビールのおつまみや、和え物に使われる落花生の花です。
マメ科独特の蝶形の花を咲かせています。
別名「南京豆(なんきんまめ)」、日本へは江戸時代に
中国から伝来し、別名は伝来の経緯を示しています。
地下茎に付ける実を乾燥させたものが、俗に言う
「ピーナッツ」です。
ちなみに自慢するわけではありませんが、落花生の収穫日本一はわが千葉県になります。
花言葉は、仲良し・楽しみです。
Date: 2008/09/02(火)
薮茗荷(やぶみょうが)
林下や薮の日陰地に群生する「薮茗荷」の花です。
食用にする「茗荷」がショウガ科に対し、こちらの花は
ツユクサ科に属しています。
葉が茗荷に似ていますが、食用にはなりません。
根は長く横に這い、茎先には変わった形の白い花が
かたまってたくさん咲きます。
花が終わり、秋には濃い藍紫色で艶のある実を付けます。

Date: 2008/09/03(水)
時計草(とけいそう)
花を見ると時間の解かる、便利な花です。(嘘です)。
幾何学的な花形で、印象的な花を咲かせる熱帯性蔓植物です。
花弁に見える花被が10枚あり、ヒゲ状の副花冠が花を取り巻いています。
中に花弁と雄蕊、雌蕊があり、挿し木で繁殖させます。
暖地では露地栽培も出来ます。
果物時計草は、果実が食用となり、パッション・フルーツとして売られています。
花言葉は、宗教・信仰・宗教的な情熱・聖なる愛・信心・篤信です。
Date: 2008/09/04(木)
風船葛(ふうせんかずら)


繊細な茎(つる)に、袋状の丸い果実をつり下げるつる性の植物です。
白い小さな花はあまり目立たず、緑色の風船形のユニークな実が印象に残る植物です。
蔓性でまわりのものにどんどん巻きつき、繁殖します。
葉は切れ込みのある複葉で、涼しげな雰囲気を持ちます。
花言葉は、あなたとともに・あなたと飛び立ちたい・多忙です。
Date: 2008/09/05(金)

紫御殿(むらさきごてん)


「紫御殿」・・・なんと風流な名前ですね。
葉が紫色で、おまけに花も紫色の紫づくめの花です。
花の名前も花姿から付けられたのでは?。
原産地はメキシコで晩春から初冬まで長く花を楽しめる花です。
でも、葉の大きさに比べ花がちょっと小さい事に不満が残ります。
Date: 2008/09/06(土)

熨斗蘭(のしらん)


本来は海岸近くの薄暗い林内に咲く花ですが、
境内にもこの花が今咲いています。
花は白いひも状の花で、これが熨斗の形に似る事から花の名前があります。
秋から冬にかけて青い実が付きますが、最初は緑色で徐々に青味を帯びた実に変わっていきます。
花言葉は、ひっそりです。
Date: 2008/09/07(日)

小昼顔(こひるがお)
野原や林縁、道端、田の畦など日当たりの良い荒地に咲いています。
葉は昼顔より細く長く、花も葉も一回り小さい花です。
色気も昼顔が濃い淡紅色に対し、薄い淡紅色です。
緑の草の中に、群れて咲いているのも美しい光景です。
地中には白くて長い地下茎があり、蔓を引き抜いても、草刈機で刈られても、翌年花を咲かせる繁殖の強い花です。
Date: 2008/09/08(月)
薮蘭(やぶらん)
境内の日陰地に咲いています。
この花を見るといつも、ひっそり静かに咲いているな〜〜〜あ、と思うのが私の第一印象です。
ユリ科の花で、春先に咲く「春蘭(しゅんらん)」の花に
葉が似ていることから花名があります。
花茎は一株から数本出て、細い茎を直立させます。
木の根元などに植え込まれ、庭のアクセントにもってこいの花です。
花言葉は、隠された心・忍耐です。
Date: 2008/09/09(火)
南瓜(かぼちゃ)
南瓜の花です、虫に食われているということは、実も
おいしいということか?。
アメリカ大陸原産で、日本にご存知「カンボジア」からの伝来です。
大きい黄色の一日花が、咲きます。
実はビタミンA豊富で、煮物、テンプラ等で食します。
山梨県の名物「ほうとう」は、煮込みの南瓜が入り、
あのトロ味感がなんともいえません。
冬至(12月22頃)には、ビタミンたっぷりの南瓜を
食べると病気にならないという言い伝えがあります。
花言葉は、広さ・大きさです。
Date: 2008/09/10(水)
女郎花(おみなえし)
秋の七草として有名な野草。
日当たりがよく、やや乾いた草地に咲きます。
秋の七草の一つですが、7月の盛夏から咲き出します。
黄色の集団花は、清楚で美しく、宿根草としても人気があり、良く庭先に植え込まれているのを見ることがあります。
花言葉は、永久・親切・美人・はかない恋です。
Date: 2008/09/11(木)
山紫陽花(やまあじさい)
本堂の裏手、やや湿り気のある場所に株立ちになり、
たくさんの花を咲かせています。
お盆前から咲き出し、開花する前の蕾は丸みがあり、
先が尖りギザギザの葉はタマゴ形です。
花びらに見える部分は装飾花で、中央が雄蕊と雌蕊の両性花です。
紫陽花特有の花形で、装飾花は径1.5〜3cm。
色は白色、淡青色、淡紅色です。
花色が淡い分だけ、非常に涼しげに見える花です。
Date: 2008/09/12(金)
団子菊(だんごぎく)
畑に植え込まれている、この花がお盆明けから徐々に咲いてきます。
草丈は一メートルほどで、茎はよく分枝します。
寺にあるこの花は黄色で、オレンジ色もあります。
日当たりや通風、水はけが良い場所に植えられ、土質は選びません。
花びらは丸く見えますが、花芯は半球形になります。
以前この花の名前が判らず、母親に尋ね「鎮魂花(ちんこんか)」
と言っていました。お盆を境にして咲き、先亡の霊を慰めるために咲くとか?。
満更嘘でもないような、頷いてしまう話でした。
花言葉は、寛容な心・上機嫌・派手です。
Date: 2008/09/13(土)
芒・薄(すすき)
今日は中秋の名月。当地は残念ながら、雲に覆われた霞んだ月しか見ることが出来ませんでした。
秋の七草の一つで、月見には欠かせないものです。
別名「萱(かや)」と呼ばれ、現在では藁葺き屋根の家は減りましたが、昔は屋根を葺くのに使われました。
何故に中秋の名月にこの植物をお供えするのか?。
収穫物を悪霊から守り、翌年の豊作を祈願する意味があります。
花言葉は、勢力・隠退・悔いなき青春・心が通じる・憂い・生命力・なびく心です。
Date: 2008/09/14(日)
白銀葦(しろがねよし)
昨夜の中秋の名月は、拝むことが出来ませんでした。
花に興味を持つ前は、この植物を大きなススキと思っていました。
南アメリカ原産で、アルゼンチンのパンパス地方には
この花の群落があり、一般的にはこの群落に敬意を評し、「パンパスグラス」と呼ばれます。
薄茶色の羽毛状の穂が美しく、手触りはフワフワ感があります。
花言葉は、光輝・人気です。
Date: 2008/09/15(月)