花ごよみ 平成20年 6月 下旬
金糸梅(きんしばい)
梅雨の晴れ間、初夏を思わせる日が続きます。
本来雨降りの日の方が、映える花だと思います。
中国中部原産の半常緑低木で、日本に渡来したのは
1700年代という記録があるようです。
木全体は横に丸く広がり、花はカップ状で、黄色の五弁の花は、目に鮮やかです。
花言葉は、悲しみを止めるです。
Date: 2008/06/16(月)
黒種草(くろたねそう)
一般的に「ニゲラ」と呼ばれる花です。
非常にユニークな芸術的な花だと思います。
南ヨーロッパ原産で、江戸時代に日本に渡来。
葉は糸状で、細かい切れ込みがあり、ふんわりとした
花姿は、全体的に優しい印象を与える花です。
白色、青色の八重の形の花で、花の中央にある実は
花後大きくなり、面白い形になります。
花言葉は、困惑・戸惑い・当惑です。
Date: 2008/06/17(火
鳥足升麻(とりあししょうま)
本堂脇の斜面にまばらですが集団で咲いています。
日当たりの良い山地や、湿気の多い斜面を好み
梅雨時に白色の鮮明な花を咲かせます。
地下茎は横に伸びて繁殖します。
境内に咲くこの花は、梅雨時期・・・一番草の多い時期で私の苦手な蛇がいないことを祈り、画像に収めました。
Date: 2008/06/18(水)
栴檀(せんだん)
見上げれば、栴檀の木に紫色の小さな花が咲いています。
花びらは5枚で、目立たないプロペラ状の花です。
四国、九州以南の海岸近くに分布する、暖地性の
落葉高木です。
秋には楕円形の黄褐色の実が枝一面に付き、落葉後も実が残る光景の方が馴染みがあるのでは・・・。
材は建築用装飾、家具、木魚、下駄などに、また漢方では実、樹皮、根皮が駆除用に利用されます。
花言葉は、意見の相違です。
Date: 2008/06/19(水)
クレマチス
古くから「鉄線(てっせん)」と呼ばれてきた花を
含む、人気の花です。
花びらが6枚のものを「鉄線」、8枚のものを「風車(かざぐるま)」と言い、二つを総称してクレマチスと呼びます。
鉄線は中国原産、風車は日本原産の花です。
朝顔と並ぶ夏の花で、種は豊富にあります。
つる性のため、植栽にもさまざまに応用でき、当地でも自宅のフェンスを利用し、大輪の花を咲かせている光景を良く目にします。
画像の鉄線の花言葉は、旅の感激です。
Date: 2008/06/20(金)
紫式部(むらさきしきぶ)
梅雨の晴れ間に、野山を散策。
晩秋に紫色の実を付ける紫式部の花です。
日本全国の山野に分布する落葉低木で、紫色の実が
目立ちますが、地味ですが平開した四弁の
花びらで、淡紅紫色の花を葉の脇に数個まとまって
花房を作り、咲いている花は可憐の一言です。
花言葉は、聡明・上品・愛され上手・聡明な女性です。
Date: 2008/06/21(土)
アマリリス
梅雨空に鮮明な印象を与える、存在感のある大輪花で、
特に赤色やピンク花の満開時は圧巻です。
南アフリカ原産で、境内にも多く植えられ、
咲き誇っています。
柔らかで長い花茎の先に、四方に花を咲かせています。
梅雨時期の花は、「紫陽花(あじさい)」と答える方は
多いはず・・・しかしこの花も雨が似合う花では?。
画像の白色紋の花言葉は、美しいけど内気・素敵・沈黙です。
Date: 2008/06/22(日)
枇杷(びわ)


境内の枇杷の木に、今実が鈴なり。
種が大きく果肉はあまりありませんが、甘みのある味わい私は好きです。
我が家の子供達は種をせっせと植え込んでいます。
葉の形が楽器の「琵琶(びわ)」に似るところから名前があります。
花は晩冬に腺毛が密生した、白色の目立たない花を
咲かせます。
材は粘り強く、木刀、杖、印材に使われます。
Date: 2008/06/23(月)

麒麟草(きりんそう)
玄関先に緑の葉と、黄色い花のコントラストが良い、
この花が咲いています。
暑さ寒さにも強く、乾燥して他の植物が育たない場所には最適の花です。
本来自生のこの花は岩場に生えているようです。
雨に打たれ、緑が生き生きとした花姿を呈しています。
花言葉は、警戒です。
Date: 2008/06/24(火)
毒痛み(どくだみ)
奇跡か幻か、境内で毒痛みの八重を発見。
やや湿り気のある場所に、群落を作ります。
ハート形の葉の先端に、十字型の白い花を咲かせます。
全草に独特の臭いがあり、嫌われがちですが、古くから葉を生のまま虫刺されやオデキ、切り傷、水虫の薬として、煎じたものはむくみとりや血圧に効くと、身近な万能薬として歴史の古い野草です。
花言葉は、白い追憶です。
Date: 2008/06/25(水)
支那油桐(しなあぶらぎり)
山の高い場所に咲くこの花、低地に咲いているものを見つけパチリ。
緑の山の中に咲く花は、遠目からでも目を引きます。
同類に「油桐(あぶりぎり)」がありますが、こちらの方が花が大きく、中心に赤みのあるのが特徴です。
花は非常に綺麗ですが、有毒植物のようです。
果実から桐油を採ります。
Date: 2008/06/26(木)
鋸草(のこぎりそう)
葉がノコギリ状になり、茎の先端に笠状の赤い小さな
花をたくさん集め咲いています。
花壇のアクセントにはもってこいの花です。
品種、花色もさまざまで、鮮やかな黄色や紅色の他、
複色のものもあります。
花言葉は、真心を持って・戦い・悲嘆を慰める・治療・
指導・勇敢です。
Date: 2008/06/27(金)
銀盃草(ぎんばいそう)
お檀家さんの庭に咲いていたものを譲り受け、
境内の芝生地に植えたこの花が咲いています。
アルゼンチン原産の小さな多年草で、葉はへら状、花は広い釣鐘形で、乳白色の花を次々と咲かせます。
茎が地面を這うように広がるので、年々花の数が増えるのが楽しみな花です。
花言葉は、安定した愛情です。 
Date: 2008/06/28(土)
フェイジョア
境内に咲くこの花木、当寺でお願いしている植木屋さんから戴いたものです。
ブラジル南部、ウルグアイ、アルゼンチン原産の熱帯果樹です。
花弁は4枚で、内側は紫色をおび、外側は白い綿毛で覆われ、開花後に花弁は内側に丸まり下に反ります。
中心に暗赤色の雄しべと雌しべが直立し、良く目立ちます。
秋に実を付けるようですが、当寺の木は果実を目にしたことはありません。何故、何故、・・・。
実は緑色で、内部は黄白色の多汁肉質で、独特の芳香と甘味があるようです。私も一度食べてみたいものです。
花言葉は、実りのある人生です。
Date: 2008/06/29(日)
栗(くり)
秋を知らせる味覚として有名な栗の花が、いま木一面に淡い黄色の花を咲かせています。
北海道南部以南の全国に分布する落葉高木です。
木は非常に大きくなり、雄花は房状で、花の基部に緑色の雌花が数個付いています。
秋にイガに包まれた、甘くておいしい実を付けます。
祖母が元気だった頃、皮を剥いて食べた栗の味は、
今でも忘れることの出来ない思い出です。
材も利用価値が高く水に強く、家の土台や土橋に、
また椎茸などのキノコの原木に利用されます。
花言葉は、真心です。
Date: 2008/06/30(月)