花ごよみ 平成20年 5月 上旬
05-01(木) 浅黄水仙(あさぎすいせん)

一般的には「フリージア」と呼ばれ、園芸品種として非常に人気のある花です。
玄関前に植えられ、とても甘い良い香りがします。
細い花茎の先の片側に花が咲き、清楚ではっきりした色気も好感が持てます。
一重咲きと八重咲きがあり、花色も黄色・赤色・白色・
紫色と豊富です。
黄色の花言葉は、純潔・無邪気です。
05-02(金) 空豆(そらまめ)

五月を迎え、初夏の到来を思わせる今日この頃です。
暑くなれば・・・ビール、定番ですね。
ビールのおつまみと言えば、空豆・枝豆を連想する方は、多いのでは・・・。
地中海原産の、野菜の花で白地に黒い目がついた形をしています。
実の入るサヤは、中の部分はフワフワ感があり、しっかりと実を守っています。茹でて食べるのが最高ですね。
花言葉は、憧れ・永遠の楽しみです。
05-03(土) 豌豆(えんどう)

野菜の花とは思えない、綺麗な花です。
ヨーロッパ、コーカサス地方原産で、白花と赤花があり、ともに蝶形の花姿です。
初夏に熟す実は、「鞘豌豆(さやえんどう)」と呼ばれ、
夏野菜として茹でて、また炒め物に利用されます。
花言葉は、永遠の楽しみ・会合の約束・永遠の悲しみ・喜びの訪問です。
05-04(日) 猿捕茨(さるとりいばら)

目立たない、目立たない非常に地味な花です。
つる性の植物で、葉は大きく光沢があり、茎にはまばらにとげがあり、このとげが猿も捕らえられてしまうほど鋭いところから名前の由来があります。
西日本では若葉に餡餅(あんもち)を包み、端午の節句のカシワの葉の代用に使われているようです。
花言葉は、屈強・元気・絡みつくです。
05-05(月) 日日草(にちにちそう)

境内に花を咲かせている日日草。
お檀家さんから花枝を戴き、刺芽で増やしました。
紫色の花が次から次に花を咲かせ、一日花ですが空くことなく咲き続けます。
西インド原産で、日照りや乾燥にも強く、秋まで咲き続け日々新しい花が咲き出し、飽きることのない花の一つです。
花言葉は、友情・楽しい思い出・若い友情です。
05-06(火) 宝鐸草(ほうちゃくそう)

境内に結構この花が咲いています。
背丈はありませんが、百合の茎・葉を想像して戴ければ。
ただこの花は、私の嫌いな花の一つです。???。
何故って・・・花の名前が「横着僧(おうちゃくそう)」に
聞こえてしまいます。(笑)。
私に喧嘩を売っている花です。ハハハ。
茎が途中で枝分かれをし花を1〜3個付けます。
花色は白色とも薄緑色ともいえる花色です。
宝鐸とは、寺などの四隅にある鈴を意味しています。
花言葉は、よきライバルです。
05-07(水) 葉蘭(はらん)

最近では、ビニールのバランになってしまいましたが、
以前はこの葉におにぎりを包み、お弁当の仕切りとして使われていました。
中国原産で、江戸時代初期に渡来し、今では観葉植物として庭園などに植え込まれています。
緑の葉がとても目立ちますが、葉を掻き分け茎の根元を探してみて下さい。赤紫色の王冠に似た花がきっと見つかるはずです。
花言葉は、平癒です。
05-08(木) 躑躅(つつじ)

桜とともに、春を代表する花木です。
桜も今年は満開になり、躑躅も例年になく花付の良い年です。
古くは万葉集の時代から庶民に親しまれ、北半球の温帯を中心に800種以上が知られ、日本にも数十種が分布しています。
さらに園芸品種が多数あり、花形や花色も様々です。
境内にも赤色・白色・紅色等、花が咲き誇りそれぞれに花同士が美の競演をしています。
花言葉は、愛の喜び・情熱・節制・伝奇です。
05-09(金) 金瘡小草(きらんそう)

草地や道端、山裾のやぶかげで多く見られます。
花全体が地面に張り付くように広がり、全体にちぢれた毛があります。
花は濃い紫色の唇形花を咲かせます。
別名を「地獄の釜の蓋(じごくのかまのふた)」と言い、
墓地などで多く見かけ、茎や葉がべったりと地を覆うさまを誇張したもので、また一名を「弘法草(こうぼうくさ)」、
弘法大師がこの花の薬効を発見したことに由来しています。
煎じた汁は、風邪薬や高血圧の薬になるようです。
花言葉は、追憶の日々・あなたを待っていますです。
05-10(土) 蛙の傘(ひきのかさ)

田んぼの畦地に咲いています。
黄色の鮮明な五弁の花で、花の表面がキラキラと光っています。
葉は深く三裂し、裂片はさらに割れています。
地面を覆って花が一面に咲くとなかなかの美しさがあります。
花が終わり、中央の緑の実が残り、それは金平糖のような形で面白みがあります。
05-11(日) 海芋(かいう)

一般的には、「カラー」の名前で親しまれている花です。
南アフリカ原産で、江戸時代オランダより渡来した花で、海を渡ってきた里芋で花の名前が、海芋か?。
サトイモ科の花の特徴で、白い部分は仏炎苞で、中央の棒状の部分が花です。上部が雄花で、下部に雌花が存在します。
湿地性と畑地性に向く品種があり、カラーの花のごとく
花色も白色、紅色、橙色、黄色とあります。
白色の花言葉は、愛情・乙女の清らかさです。
05-12(月) 九輪草(くりんそう)

本堂裏手のやや湿り気のある場所に咲いています。
年々その花の数を増やしているのが、嬉しい限りです。
サクラソウ科独特の葉をもち、20Cmほどの茎の先に、四方八方に紅色の花を咲かせています。春から初夏まで湿地で咲く。
白色の花もあるようで、どちらも下方から花を咲かせていきます。
幾段にも重なった様子が、お寺の五重塔などの頂上の九輪に似ることから花の名前が付きました。
余談ですが・・・当寺には五重塔は・・・ありません。
花言葉は、幸福を重ねるです。
05-13(火) 桐(きり)

大木になり、木の上の方に花を咲かせるので、首の痛くなる花木です。
中国中部原産で、朝鮮半島を経由し日本に渡来した花木です。
薄紫色の筒状の花で、強い芳香があります。
木全体が花で埋まり、人目を強くひきつける花色です。
材は狂いや割れが少なく、燃えにくい、軽い、防湿性があるなどの優れた特徴があり、古くから箪笥、長持ち、琴、下駄の材料に利用されています。
私も桐の下駄を使用しています。
岩手県の県花に指定されています。
花言葉は、高尚です。
05-14(水) 石斛(せっこく)

桜の花の時期も終わり葉桜に、そんな桜の木に着生してある石斛が今満開状態です。
日本原産で、日の当たる樹幹や岩に着生し、白色やピンク色の花が咲きます。
班入りや葉変わりは江戸時代より「長生蘭(ちょうせいらん)」として栽培され、古典園芸植物の一角を占める風流な花です。
甘い香りを漂わせる、丈夫な野生蘭です。
別名を「岩薬(いわぐすり)」といい、古い茎の部分を煎じて飲むと体に良いようです。
花言葉は、あなたは私を元気づけるです。
05-15(木) 大手毬(おおでまり)

先日私は、この花で毬つきをしました。(嘘です)。
庭園に栽植される落葉低木で、当地でも最近良く見かける花の一つです。
木全体に大きな花がかたっまって咲き、紫陽花を白くしたような花です。
花が大きく枝がしなっているような風情があります。
花が終わり花びらが散ると、木の下は一面に雪が積もった趣があります。
花言葉は、約束・天国・約束を守ってです。