花ごよみ 平成20年 4月 下旬
04-16(水) 岩躑躅(いわつつじ)
境内には、この花木が20本ほど植え込まれています。
幸いにお檀家さんが寄贈してくれ、この時期に紫色の花を咲かせています。
名前の通り、ツツジ科の落葉低木で、数多い躑躅の品種の中でもいの一番に咲きはじめる躑躅です。
蜜を吸うと甘味のある味わいにうっとり・・・。
境内の花木も次々に花を咲かせる、良い季節になってきました。
04-17(木) 花蘇芳(はなずおう)

垣根の脇に植えられ、お盆の時期に植木屋さんが枝を剪定するので、小さな木ですが、時期には枝一杯に花を咲かせます。
中国原産の花木で、江戸時代初期に渡来し、葉が出てくる前に紅紫色の小さい蝶形の花がたくさんかたまって咲きます。
木全体が花で埋まり、見事な眺めになります。
白花もあるようです。
花言葉は、質素・裏切り・エゴイズム・不信仰・目覚めです。
04-18(金) 葉牡丹(はぼたん)

冬の花壇を彩った、葉牡丹が今の時期黄色の花を咲かせています。
ヨーロッパ原産で、17世紀に日本に渡来したようです。
本当に私は無知でした・・・冬になると母親が葉牡丹を
買ってきてくれと・・・そして花壇に・・・なんで野菜を
花壇に植えるの???と思っていました。
「花キャベツ」という別名があるようで、野菜と間違えたのはご愛嬌ということで。
節分を過ぎ、中央部がだんだん盛り上がり、その先端に花を咲かせます。
花言葉は、利益・祝福です。
04-19(土) 烏野豌豆(からすのえんどう)

道端や田畑の土手に多く咲いています。
赤紫色のはっきりした花色が可愛い花で、茎は長く、
巻きひげで絡みつきます。
野に生える豌豆で、実が黒く熟することを烏に見立てたようです。
茎から上部を乾燥させ、お茶に利用されます。
花言葉は、絆です。
04-20(日) 紫華鬘(むらさきけまん)

平地ややや湿った林縁に生える越年草です。
華鬘というのは仏殿の欄間などの装飾具のことです。
葉は細かく裂け、茎は柔らかくやや四角ばっています。
紅紫色の筒状の花で、茎や葉を傷つけると、少し悪臭があります。
花言葉は、助力です。
04-21(月) 蛇苺(へびいちご)

キョロ、キョロ・・・蛇がいないのを確認してパチリ。
蛇苺、別名がなんとまた毒苺(どくいちご)、気の毒です。
湿気の多い蛇が出そうなところに咲き、蛇が食べるような苺で、この名前があるようです。
でも、花は黄色の五弁の綺麗な黄色の花です。
茎は地面を這い、葉はギザギザがあります。
5、6月に赤いつぶつぶの実が熟しますが、毒はなく食べてもおいしくありません。
花言葉は、可憐です。
04-22(火) 浦島草(うらしまそう)

田舎にある当寺には、この植物がたくさん咲いて?います。
そしてこの植物の脇で、浦島太郎が釣りをしていました。
(嘘です・・・あしからず)。
山地の湿地帯に生え、花穂から伸びる細長い付属体を浦島太郎の釣り糸に見立て、名前が付いています。
秋に赤い実を付けますが、有毒なので注意が必要です。
別名、蛇草(へびくさ)・・・あまりお逢いしたくない
植物?花?の一つです。
花言葉は、懐古です。
04-23(水) 熊谷草(くまがいそう)
当寺自慢の野生の熊谷草が、今年も咲いてくれました。
決してクマがいそうな場所に咲いているわけでは、
ありません???。
日本の蘭の代表で、花径は7〜10cmほどで、葉は2枚で花を包むように開き、一茎に一花咲かせます。
花色は淡いピンク色で、濃い緑色の葉と何ともいえない趣があります。
西日の当たらない、水の止まらない斜面が飼育の条件です。
今年は150ほど花を咲かせ、貴重な花があるお寺大事に育てたいものです。
花言葉は、みかけだおし・気まぐれ美人です。
04-24(木) 山延胡索(やまえんごさく)

山裾に咲いていた薄い青色の花、名前が判らず調べてみましたが・・・間違っていたら御免なさい。
山近辺の腐葉分の多い薄日のあたる斜面に分布するようです。
ネットで検索し、この花の画像を見ると葉が違うようで・・・。
4月20日に掲載した「紫華鬘」に似た花ですが、紫華鬘より青味がかった花色です。
葉の形は変異が多く、花色も変異があり赤紫色に近い花色もあるようです。
新しく初めて見つけた花は、感動と喜びがありますね。
04-25(金) 二輪草(にりんそう)
土手の斜面に、咲いています。
一つの葉から二つの花茎が出て、先端に五弁の白い花を咲かせています。
花茎は一本、三本出るものもあるようです。
地下の根茎で繁殖し、大群落を作ることもあるとか?。
演歌歌手の「川中美幸」の歌に、「二輪草」という歌が
ありますが、この花が二つ咲くのは・・・仲良き夫婦、
一つは独身、三つ咲くのは・・・三角関係でしょうか?。
(失礼しました。)
花言葉は、友情・協力です。
04-26(土) ブロッコリー

茎全体に黄色の四弁の花がびっしり咲いています。
畑に咲く、ブロッコリーの花です。
イタリア原産で、おなじみの緑色の実はビタミンA・C
豊富な野菜です。
キャベツの変種で、白色でおなじみの実の、カリフラワーから派生したものがこのブロッコリーです。
色気が違うだけで、確かに似た形をしています。
どちらも私は、マヨネーズをつけて食しています。
04-27(日) 延齢草(えんれいそう)

毎年この時期になると、タケノコ和尚になる私。
今までこの花の存在を知りませんでした。
見つけたのも偶然、山裾の湿り気のある場所で、「大きな葉っぱだな〜あ」が第一印象。よく見ると中央に花が・・・。
フキ状の大きな緑の葉で、三弁のはっきりした花を
咲かせます。
薬草にもなり、食べ物を吐き出させる効果があり、昔は食べすぎ、食あたりに根を煎じて飲ませ、命拾いしたことから花の名前が付いたとの説があります。
花言葉は、熱心・モダンな美・奥ゆかしい心・奥ゆかしい美しさです。
04-28(月) アイリス

境内にはこの花が何ヶ所かに植え込まれています。
かたまって咲いている風情は、青い色が映えて非常に綺麗な趣きがあります。
長い茎の先に、鮮やかな花で、青い空にマッチした花です。
ただ私はこの花を見ると・・・目薬を思い出してしまいます。
ご存知アイ、アイ、アイリスのコマーシャルが・・・。
花言葉は、消息・激情・愛・あなたを大切にします・
伝言・優雅・恋のメッセージ・使者・変わりやすい です。
04-29(火) 射干・著我(しゃが)

私の好きな花の一つで、趣のある花です。
境内には広く植えられ、半日陰の湿地帯に咲きます。
日本原産のアヤメの仲間で、平生は全く手を加えませんが、地下茎で繁殖し、年々花が増えていきます。
花の咲かない時期でも、年中新鮮な緑葉をしています。
日本庭園や茶花に、また緑葉は生け花に利用されます。
一花茎に十輪以上の花を次々に咲かせます。
花言葉は、決心・抵抗・反抗です。
04-30(水) 蕗の薹(ふきのとう)

GWに入り、我が家のPCもハードディスクの損傷で、
お蔵入り・・・。新しいPCを求めました。
花ごよみ再開にあたり、蕗の薹の雌花を。
初春に採りはぐれた蕗の薹の雌花の花が、綿毛状態になり、
我が家の子供達はフーフー口で飛ばして楽しんでいます。
来年は雄花と受精し、たくさんの蕗の薹が出るはずです。
花言葉は、愛嬌・処罰は行わねばならない・私を正しく
認めなさい・正義がなされることでしょうです。