花ごよみ 平成20年 2月 上旬
02-01(金) 蕗の薹(ふきのとう)

今日から2月、そして3日は節分。
寒い中でも、確実に春は近づいてきています。
境内を春を探し散策、出ていました・・・蕗の薹が。
薄緑色の小さな葉が幾重にも包まれ、春を告げる山菜の一つです。
ほろ苦さと土の芳香が清々しく、テンプラ・蕗味噌等で
食します。
我が家の晩御飯・・・もちろん蕗の薹のテンプラです。
02-02(土) 菜の花(なのはな)

我が千葉県の県花、菜の花です。
春先に一面に咲く様子は、田園風景の一つです。
若芽を菜花(なばな)として、食用にします。
結構良い値段が付くようで、農村部の当地でも休耕田を利用し栽培されています。
寺でも檀家さんから、たくさん頂き物をします。
お浸しとして、お汁の具として重宝しています。
黄色の花色は、非常に暖かみを感じます。
花言葉は、豊かさ・財宝・快活さ・豊かな財力・競争です。
02-03(日) 雛菊(ひなぎく)

花のない冬の時期、園芸店を訪ねるのも私と家内の仕事?。
春にどんな花を植え込むかも楽しみの一つです。
一般的にデージーと言われるこの花、家内が求めました。
春に明るい色で咲くこの花、つぶつぶの花びらで中心部が黄色く、赤花と白花とがあります。
西ヨーロッパの原産で、明治時代に渡来、イタリアの国花にも指定されています。
日本名の雛菊は、雛祭りの頃に咲くというわけではなく、雛人形のように愛らしい花からの命名です。
全般的な花言葉は、乙女の無邪気・平和・希望・美人・無意識・あなたと同じ気持ちです・おひとよし・純潔・明朗です。
02-04(月) 寒梅(かんばい)

私はこの梅の木を求めてきました。
「寒さにも強い、早咲きの梅です」の、キャチコピーに負け寺に帰り、さっそく境内に植え込んでみました。
紅色の暖かみのある花で、香りも良いものがあります。
梅は中国が原産地ですが、日本でも早春の花として古来より親しまれてきたものです。
現在200〜300種類の品種があると言われています。
厳寒の新潟県では、この寒梅のイベントが行われているようです。そして有名な地酒「越の寒梅」はこの花から命名されたとのことです。
02-05(火) ビオラ

玄関前のプランタに寒さにも負けずに咲いています。
菫の園芸品種で、長く花を楽しむことが出来る、花壇に最適の花です。
ヨーロッパ、アジア西部の原産で、19世紀以降欧米各国で改良が進み、日本へは江戸時代に渡来。
寒さにも強く、花色、花姿も豊富で、柄的にユニークな
花の品種もあります。
花言葉は、私を想って下さい・空想です。
02-06(水) 浮釣木(うきつりぼく)

一般的に「チロリアン・ランプ」と呼ばれています。
北欧のイメージがある、おしゃれな花の名前ですね。
晩秋から春先に咲く、「アブチロン」の一品種で、
熱帯〜亜熱帯に約100種類が栽培されているようです。
花色、花形、性質が様々なものが存在しています。
この植物は、葉は長三角形、赤い筒状の蕚(がく)が目立ち、蕚(がく)の間から黄色の花が少し顔を出し、ランプを下げたような花姿が可愛らしく見える花です。
花言葉は、憶測・尊敬です。
02-07(木) 蒲公英(たんぽぽ)

静かに、静かに・・・春は近づいています。
寺の土手の日当たり地に、蒲公英が咲き出してきました。
これから茎が伸びるようで、花が地についたように咲いています。
日本には約20種類の蒲公英が自生し、近年帰化種の「西洋蒲公英」「赤味蒲公英」に圧倒され、「関東蒲公英」は、都会周辺では少なくなったようです。
見分け方は、「関東蒲公英」は花の付け根の総苞片が先端に突起があり、「関西蒲公英」は総苞片が反り返ることに特徴があります。
花言葉は、真実の愛・神のお告げ・別離・軽率・思わせぶり・明朗な歌声です。
02-08(金) 羽衣(はごろも)ジャスミン

白いくっきりの五弁の花です。
中国原産で、常緑のつる性の花で、耐寒性があり、境内の垣根に植え込む目的で、買い求めてきました。
春に咲く多数の小さな花が放つ、うっとりするような香りの良さが、人気のポイントの花です。
花言葉は、官能的な愛・愛らしさです。
02-09(土) 巾着草(きんちゃくそう)

面白い花発見。花名は「カルセオラリア」・・・私にはとても覚え切れません。
和名の巾着草の方が、親しみがありますね。
南米チリ、ペルーの原産で、和名の巾着草は名前の通り、巾着袋に似た花をたくさん咲かせます。
花色は、黄色、赤色、橙色とあります。
寒さにも強く、明るい色合いと可愛らしい花が、玄関を室内を明るくしてくれます。
花の手触りもフワフワ感があり、好感触です。
花言葉は、御身に私の財産を捧げます・強い愛・私の伴侶・優美・援助です。
02-10(日) 蛇の目(じゃのめ)エリカ

例年になく、寒い常春の国千葉県です。
そんな中、境内のこの花が咲いています。
冬から春にかけ咲き、ピンク色で、真ん中に黒い目玉模様で枝全体にびっしり花をつけています。
この黒い目玉部分を蛇の目に見立てた花の名前です。
花言葉は、孤独です。
02-11(月) 福寿草(ふくじゅそう)

福・寿・・・縁起の良い名前の花ですね。
北海道から九州にかけ広く分布しています。
花期は初春で、黄金色の花を咲かせ、当初は茎が伸びず、包に包まれた短い茎の上に花だけがつくが、
次第に茎や葉が伸び、いくつかの花を咲かせます。
春を告げる花の代表で、一名を「元日草(がんじつそう)」、「朔日草(ついたちそう)」の別名をもっています。
花言葉は、幸せを招く・喜びあふれて・悲しき思い出・回想・永久の幸福・思い出・祝福です。
02-12(火) 観音竹(かんのんちく)

観音竹、棕櫚(しゅろ)竹、どちらも良く似た植物ですが、私は観音竹と見ました。???。
どちらも中国南部地方の原産で、江戸時代に到来。
観葉植物としてよく見かけることがあります。
観音竹の葉は幅が広くピカピカで、扇形に広がります。
どちらも竹と名前が付きますが、「ヤシ」の仲間の植物です。
観音竹の名前は、沖縄の「観音山」の寺院が由来で、別名を「琉球棕櫚竹(りゅうきゅうしゅろちく)」とも呼ばれます。
02-13(水) アネモネ

和名「牡丹一毛(ぼたんいちげ)」、「紅花翁草(べにばなおきなぐさ)」と呼ばれます。
南ヨーロッパ地中海沿岸原産で、春、赤色・青色・白色など色鮮やかな花を咲かせます。
秋植えの球根植物で、春先に咲く花は、一重のものから八重咲きのものまで種々あります。
花言葉は、清純無垢・無邪気・辛抱・待望・期待・はかない夢・薄れゆく希望です。
02-14(木) 梅(うめ)

一週間ほど前咲き出した境内の梅が、2〜3分咲きに
なりました。
桜の花と違い、咲き方も散り方もゆっくりで、梅が咲き出すと春の訪れを感じます。
中国原産で、元来白梅が主でしたが、品種改良が進み、今では赤色・黄色・ピンク、八重咲きと2000〜300の品種があります。
梅の木は、幹がゴツゴツしている特徴があります。
白梅の実は、梅雨の時期に成長し、梅干に・梅酒に加工されます。酸っぱいですが、体には良いようです。
江戸時代に、各藩が非常食として梅干作りを奨励し、各地に梅林が誕生しました。
和歌山県・福岡県・大分県の県花に指定され、また山形県・大分県(豊後梅)の県木に指定されています。
白梅の花言葉は、高潔・気品です。
02-15(金) ノースポール

ノースポール・・・訳して「北極」。
冬の花壇に静かに咲いている花です。
原産地はアフリカ北部のアルジェリア地方・・・あの灼熱の原産地の花が冬の寒さに強いとは・・・これ如何に?。
日本には1960年代に渡来した、比較的新しい花です。
マーガレットの花に似ていますが、花も小さめで背丈も大きくなりません。
キク科独特の葉で、花つきも良く、株全体をおおうほどに花が咲き、そこから花の名前が付きました。
花言葉は、高潔・茶目っ気です。