花ごよみ 平成20年 1月 上旬
01-01(火) 松(黒松・くろまつ)

新年明けましておめでとうございます。
今年も花ごよみ宜しくお願い致します。
年の初め、正月のめでたい植物の松を。
種類もありますが寺にある黒松で。
何故松竹梅か・・・松は冬でも緑を保ち寿命も長く、
平安と長寿を表しています。
松の如く、今年一年平安でありますように、心よりご祈念申し上げます。
01-02(水) 竹(黒竹・くろちく)

新年2日目。昨日今日と非常に天気の良い静かな
新年です。
今日も正月のめでたい植物の竹を。
参道の入口に植え込まれている、黒竹です。
何故松竹梅の竹か?。竹は冬でも緑を保ち、雪にも折れることない強さから、無事を表す竹が縁起物とされます。
なお黒竹は工芸用に使われます。
01-03(木) 梅(うめ)

今日も晴れ、3ヶ日心地よい新春でした。
温暖の千葉県も、さすがにまだ梅の開花はまだまだです。
春の訪れを告げる、花の一つだと思います。
中国原産で、古く日本に渡来。香気が高く、平安朝以降香を賞で、詩歌、短歌、俳句に詠まれています。
松竹梅の3位に位置付けされ、雪の中でも花を付けるという生気と華やかさを表し、正月のめでたい植物の一つに数えられています。
01-04(金) 蝋梅(ろうばい)

暮れに霊園の駐車場を掃き掃除していると、ほのかに良い香りが・・・。
見上げると、早くも蝋梅が花を咲かせていました。
感激!!。
花の香りに、鼻を近づけてみた私です。
中国原産の、落葉低木で、江戸時代に渡来。
花は外側が光沢がある黄色で、内側が暗褐色です。
花言葉は、先導・先見・慈愛・枯淡・慈愛心を持っているです。
01-05(土) 鼠黐(ねずみもち)

冬、境内の木の実がキラキラ輝いています。
初夏に白い花が咲きますが、花の名前も判らず、冬に実を付けやっと名前が判りました。
黒紫の実が鼠のフンに、葉がモチノキに似ることからこの名前があります。
寺にも鼠がいますが、確かに鼠のフンの大形判ですね。(笑)。
ある植物辞典に、この実が薬用に用いられると書いてありましたが、まさか鼠駆除の薬に使うのではないでしょうね。
ハハハ。
01-06(日) 枇杷(びわ)

鑑賞に値しない花ですが、冬に咲く花は貴重価値が
ありますね。
花は地味な白色の花で、花びらは5枚で中心に褐色の腺毛が密生しています。
葉の形が楽器の琵琶(びわ)に似ていることから名前が付けられました。
初夏、梅雨の時期に黄橙色の甘味のあるタマゴ形の実を付け、我が家の子供達も大好きな果物です。
材は粘り強く、木刀、杖、くし、印材に使われます。
西日本では「茂木」、東日本では「田中」という品種が
多く栽培されています。
花言葉は、治療・告白です。
01-07(月) 水仙(すいせん)

暮れから、少しずつ咲き始めた水仙。
冬の切り花のない時期には、重宝な花です。
寺に咲く水仙は、昔ながらの日本水仙です。
ギリシャ神話で、美少年「ナルシッサス」が水面に映る我が姿に見とれ、花になったのが水仙だという事です。
ま・ま・まぁ・・・神話・神話。
また、自分の美貌に酔いしれる人をナルシストと呼ぶのもここからきているようです。
・・・私も水仙にならないように気をつけましょう。(笑)。
イギリスの国花、国内では福井県の県花に指定されています。
花言葉は、花色、品種でありますが、日本水仙の花言葉は、デリカシーです。
01-08(火) 青木(あおき)

東北以南に分布する常緑の広葉低木で、半日陰地を好む植物です。
山に入ると、非常に目に付く一つです。
枝も青く、葉は一年中青々とした常緑です。
雌雄異株で、春先にそれぞれ違う目立たない花を咲かせます。
秋から翌春にかけ、楕円形の実が赤く熟します。
ヨーロッパでは、観葉植物として珍重されるようです。
01-09(水) 柾(まさき)

面白い実ですね。実が割れて朱色の種子が覗き、
落ちずにぶら下がっています。
日本全国に分布しますが、暖地に多い常緑の低木です。
葉は先が尖り、タマゴ形で、肉質で厚く、縁はギザギザ状です。
寺は、生け垣にこの植物を植え込んであります。
5月の若葉が新鮮な濃い緑色で、初夏には黄緑色の小さな花を咲かせますが、集団で咲くので趣のある花の一つです。
01-10(木) 南天(なんてん)

赤い南天の実は、良く見かけると思いますが、白い実の南天を。
寺の境内にも、白い実を付ける南天はこの一本です。
南天は不浄を清める意味合いがあり、お手洗いの外に、また難を転ずることから、どこのお宅でも植えられているのでは・・・?。
私が小さい頃風邪を引くと、母がこの実を煎じて飲ませてくれた記憶があります・・・遠い昔ですが。
苦かったですねぇ。オェ。
花は梅雨の時期に、枝先に白い花をまとめて咲かせます。
花言葉はありますが、実にも花言葉があります。
私的には実言葉ですが・・・赤い実は「よき家庭」、白い実は「つのる愛」です。
01-11(金) 紫羅欄花(あらせいとう)

一般的にはストックと呼ばれています。
我が千葉県には、この花の観光用の切り花農園があります。
寺の玄関のプランターに、家内が冬の花で植え込んであります。
香りの良い花ですが、家内は匂いが強くあまり好きじゃないようですが・・・。
地中海地方原産で、ギリシャ時代から栽培され、古代には薬用に利用されていたようです。
花色も豊富で、一重と八重咲きがあり、八重は種が出来ず、一重の花の種が八重になり・・・不思議ですね。
花言葉は色ごとにありますが、白色はひそやかな愛・愛の結合です。
01-12(土) 葉牡丹(はぼたん)

毎年冬になると、母親が葉牡丹を買ってきてと頼まれます。
そして花壇に植え付け、本当〜〜〜に不思議に思っていました。
食べれるものを、何でまた植えるのか・・・???。
ハハ、私が無知でした。冬の花壇を彩る花なんですね。
ヨーロッパ原産で、17世紀に渡来したようです。
冬を過ぎ、節分が明けると中央部が盛り上がり、4月に花を咲かせる・・・本当に不思議な植物です。
重なり合う葉が、牡丹に似ることから葉牡丹。
色の変化を楽しむ、冬場の花壇の王者ですね。
01-13(日) 薮蘭(やぶらん)

境内には結構、この植物が植え込まれています。
庭の木々の足元のアクセントに、重宝な植物です。
夏の暑い盛りから、秋に淡紫色の穂状の花を咲かせます。
葉が班入り(ふいり)のものもあり、冬に黒い丸形の実を付けます。
薮に生え、葉が蘭に似ることから、この名前があります。
日陰でも育つので、庭に植え込まれているのを良く目にすることがあります。
01-14(月) 夏蜜柑(なつみかん)

寺の山裾の平地にある夏蜜柑です。
酸味が強く、皮も肉厚でむきにくく、元来が不精な私、
食べるよりも、皮を風呂に入れ、香りを楽しんでいます。
子供達は、家内が実をむき、砂糖をつけてせっせと
食べています。
江戸時代中期に、現在の山口県仙崎(長門市)にこの果実の種子が漂着し、夏蜜柑の起源とされている。
これを機に今では全国的に、広く栽培されている。
発祥の地、山口県の県花に指定されている。
01-15(火) 蜜柑(みかん)

昨日の酸っぱい夏蜜柑と対称的に、甘味のある蜜柑です。
まず日本人で嫌いな方は、ないのでは?。
寒い今の時期、こたつに入って食べる光景も冬の風物詩の一つではないでしょうか?。
昔ほど私も食べなくなりましたが、我が家の子供達は今日いくつたべたと、競い合っています。
初夏に香りの良い、白い花を咲かせます。
愛媛県の県花に指定されています。