花ごよみ 平成19年 12月 下旬
12-16(日) 仙人掌(さぼてん)・その2
本日も仙人掌の花を。
和名「黄金紐(おうごんひも)」という品種です。
ネコのしっぽのような紐状で、途中に綺麗な淡い赤色の花びらで咲いています。
サボテンは、砂漠に生えるイメージがありますが、実際は一年のうちに雨の多く降る時期があり、一日に一回は霧がかかることが、生育の条件のようです。
12-17(月) 仙人掌(さぼてん)・その3

今日の仙人掌は「茜丸」という品種です。
鋭い棘をもつ、棒状の茎から花芽が出て紅色の綺麗な花を咲かせています。
サボテンは小さいうちは、日照りに弱く低い木や草、
石などの陰に守られ成長するようです。
檀家さんの温室内の「仙人掌」を3日間掲載しましたが、今後も時々お邪魔し、是非皆さんにも仙人掌の花をお届けしたいと思います。
12-18(火) 南天(なんてん)
今年も残りあと二週間。一年は早いものですね。
「難を転ずる」と解釈して縁起のよい木とされています。
当地では、どこのお宅にも見られる庭木です。
無病息災を願う、南天の箸として、また防災・厄除けとして、庭先鬼門に植えられます。
また実を果実酒にし、咳止めに薬効があります。
皆さんも「難を転じ」今年以上の良き年となることを、
12-19(水) 薔薇(ばら)
寒さの中にも、まだ咲いていた薔薇を。
北半球に100〜200種あり、日本にも10数種が
自生するが、品種改良に伴ない株立性の薔薇と、つる薔薇に分けられるようです。
花形、花色ともに多彩で、時代の流行を反映し、今なお新品種が生まれ続けています。
花言葉も花色、一重・八重、花の大きさ等でそれぞれにありますが、薔薇の全体的な花言葉は、愛・嫉妬・愛情・あなたを尊敬します・美・温かい心・照り映える容色・私はあなたにふさわしい・内気な恥ずかしさ・恋です。
12-20(木) 枸杞(くこ)

ナス科の枸杞です。夏に紫色の小さな花を咲かせます。
晩秋から冬にかけ、赤い実を付けます。
ある方のサイトでは、実はおいしくないと書いてありますが、私はおいしいと感じますが・・・。
枝に棘がありますので、ご注意を。
果実は果実酒として、若葉はクコ茶・炊き込みご飯・和え物として、根は「地骨皮」という名前の漢方薬として
使用されています。
12-21(金) 檸檬(れもん)
月に一度、病院通いの私。今日がその日。
帰りに「太海(ふとみ)フラワーセンター」を訪ねました。
園内にはポピーが咲き、温室内もハイビスカス、ブーゲンビレア等が咲いていました。
檸檬の実が今真っ盛り、黄色の実をたくさん付けていました。
インド北東部のアッサム地方原産の、亜熱帯性の柑橘類です。
日本には明治初期に渡来、日本の気候に合わず、広島県でわずかに栽培されているようです。
ビタミンC豊富で、ジュースや加工品に使われます。
12-22(土) パイナップル

あなたは・・・好きですか?。
今日も昨日温室内で撮った、パイナップルを。
私も初めてパイナップルの正体を見ました。
私流に・・・わぁ〜〜〜大きな松ぼっくり。ハハハ。
でも、語源は松ぼっくりからきているようです。
南アメリカ原産で、熱帯・亜熱帯地方で大規模に栽培され、ハワイ・台湾が有名です。
剣状の葉が痛そうです。栽培にもご苦労があるでしょうね。
我が家の子供達も好きですが、食べ時が難しい果物ですね。
12-23(日) チランドシア

一昨日行った、フラワーセンターで求めてきました。
面白い花の咲き方で、一種感動しました。
北米から南米にかけて広く分布し、この仲間は400種以上があるようです。
写真の花は、南米原産のキアネア種で、日本名を「花アナナス」と呼ばれます。
葉は細長く、花茎の先の扁平なピンク色の苞から、
薄紫色の三弁の花が咲きます。
花言葉は、蓄える・増す愛情です。
12-24(月) 野鶏頭(のげいとう)
やはりフラワーセンターで求めてきたものです。
少し時期が遅いようですが、寺に植えてみようかと?。
見ての通り、鶏頭の花の一種です。
一般的には、「セロシア」と呼ばれる品種のようです。
原産地はインドで、熱帯に広く分布しています。
夏から秋にかけ、ピンク色の円柱状の花を密に咲かせます。
鶏頭の原種の花との事です。
花言葉は、おしゃれ・博愛・奇妙・気取り屋です。
12-25(火) 万年青(おもと)
新年を間近に控え、境内の掃除も佳境です。
参道に植えられている、万年青の実です。
原産地は日本とも中国ともいわれ、耐寒性のある植物です。
名前の通り、葉は革質で光沢があり、一年中青々としています。
江戸時代に栽培され園芸品種が生まれ、現在でも1000品種以上あるといわれます。
根は薬用になります。
実は橙色で、蝮草の実の大型判に見えます。
12-26(水) 風船唐綿(ふうせんとうわた)
私の頭では、ありません。(笑)。
非常にユニークな、風船に似た実を付ける植物です。
南アフリカ原産で、棘のある実ですが、とげとげ部分は、痛くありません。
晩秋から初冬にかけ、実が割れ、中から綿毛と種が出てきます。秋に白い小さな花を咲かせます。
以前近所から種を戴き撒いてみましたが、見事失敗。
今日の写真は、種を戴いたお宅のものです。
花言葉は、花が「隠された能力」、実が「いっぱいの夢」です。
12-27(木) 蛇の髭(じゃのひげ)

寺の参道に植えられ、耐寒性にも強く、常緑の葉が
とても綺麗です。
水止めの意味で植えられ、長く延びた葉はフサフサ感があり、非常に心地よい感触です。
秋の落葉時は厄介で、この葉の中に入り込んだ落ち葉に一苦労します。
盛夏に白い花を咲かせ、秋に綺麗な青い実を付けます。
根の部分が肥大してこぶ状になり、漢方で「麦門冬(ばくもんとう)」と呼び、利尿・咳止め・強心に用いられます。
12-28(金) 栴檀(せんだん)

青空に似合う栴檀の実を。
枝一面に楕円形の実が付き、落葉後も木に実は残ります。
鑑賞、食用にも適しませんが、実・樹皮・根皮が漢方の駆除用に利用され、材は建築用装飾、家具、木魚、下駄などに用いられます。
花期は5〜6月で、本年枝の葉の脇から淡い紫色の
プロレラ状の花を咲かせます。
12-29(土) 猿捕茨(さるとりいばら)

実を付けて、名前の判る植物もあります。
これもそのうちの一つです。
蔓性の植物で、茎は細く、節ごとに曲がり、強い角質の棘がまばらにあります。
何とユリ科の落葉小低木なんですね。
花は初夏に、黄緑色の小花を球状に多数付け咲かせます。
蔓性の特徴でもある、他の木に巻きつき成長しています。
節が曲がり、棘に猿も引っかかってしまうという事から
この名前があります。・・・ナルホドね。
12-30(日) 豆柿(まめがき)

近くのお寺さんに用事で出かけ、玄関にこれが?。
奥様に伺うと、「豆柿」との事。
真っ赤に熟して鈴なりになっていました。
柿八年のことわざ通り、ここまで育つのは大変とのお話しでした。
実は食べられるそうですが、あまりおいしくないとお話しされていました。
いくつか戴き、寺で食べてみました・・・ペェ。
・・・おいしくありませんでした。(笑)。
12-31(月) 紅紫檀(べにしたん)

とうとう大晦日、一年も今日で終わり。
出先の家にたくさんの実を付けていた「紅紫檀」です。
中国原産で、昭和初期に日本に渡来。
花は5月に枝に沿うように小さな白い花を咲かせます。
木は老木になると枝が枝垂れる特徴があります。
花に全く興味のなかった、風情のなかった私。
寺の「熊谷草」をきっかけに花に興味をもった私。
来年も野に山に、花を訪ねて三千里・・・。
一年間有難うございました。良い年をお迎え下さい。