花ごよみ 平成19年 10月 下旬
10-16(火) 杜鵑草(ほととぎす)

花の色がどぎつい割には、非常に趣のある花だと思います。
山野に自生する多年草で、日本原産は約10種類あるようです。
寺には本堂の前に植え込まれ、俗に「台湾ホトトギス」という品種のようです。?。
花にある斑点が、鳥の「ホトトギス」に似ているのでこの名前があります。
私的には、芸術の花だと思います。
花言葉は、秘めた意志・永遠にあなたのものです。
10-17(水) 金木犀(きんもくせい)

春の「沈丁花(じんちょうげ)」、夏の「梔子(くちなし)」
と並ぶ香りのある花の代表種です。
中国原産の常緑小高木で、今の時期四弁の金色の集団花を咲かせます。
挿し木で繁殖し、香りを楽しむ庭木です。
風に煽られ、かなり広い範囲に甘い香りを漂わせます。ホゥ。
花言葉は、謙遜・高潔・あなたは高潔です。
10-18(木) 花梨(かりん)

ご詠歌の研修会で宿舎になった「一宮館」の玄関前に
植えられています。
中国原産の落葉高木で、10m以上の大きな木になります。
4〜5月にかけ、淡い紅色の五弁の花を咲かせます。
そして秋に実り。花の名前は梨と書きますが、実を食すと姫林檎(ひめりんご)のような味がします。
実は古くからのどの薬、また花梨酒に使用されます。
花言葉は、可能性がある・豊麗・優雅・唯一の恋・誘惑です。
10-19(金) 小紫(こむらさき)

境内に植えられている、小紫です。
山野に分布する、紫式部と良く似ていますが、こちらの方が実がまとまって付き、葉の上半部にギザギザがあり、容易に区別できます。
初夏に葉の脇に、淡紅色の可憐な花を咲かせます。
秋に紫色の果実が付き、風情のある庭木です。
花言葉は、知性。ちなみに紫式部の花言葉は、聡明・上品・愛され上手・聡明な女性です。
10-20(土) 桜蓼(さくらたで)

田んぼの畦に咲いていました。
四方八方に花枝を伸ばし、撮影の難しい花です。
花穂は細長く、花はまばらに五弁の淡紅色の小さな花を咲かせます。
小さな花ですが、よ〜〜〜く見ると名前の通り桜の花に似るところがあります。
花言葉は、愛くるしいです。
10-21(日) クロサンドラ

玄関に家内が買ってきた、鉢植えが一つ。
花の名前を尋ねると、うん〜〜〜忘れちゃったと。
花のサイトでお尋ねし、名前が判明。
インド、スリランカ原産で、蝶が羽根を広げたような
平面的な花が小さく咲く、低木性の常緑樹です。
日本には大正初年に渡来したようです。
色鮮やかなオレンジの花と、光沢のある葉がきれいな花です。
花色は、オレンジ、黄色、青色とあるようです。
花言葉は、仲良し・虚飾・登る思い・爽やかな心です。
10-22(月) 木立朝鮮朝顔
(きだちちょうせんあさがお)

いきなり私事で恐縮ですが、12年前九州に行った折に変わった花が咲いているな〜〜〜あと思ったのが、
この花との出会いです。
中南米、インドの原産で・・・朝鮮とはこれ如何に?。
耐寒性に弱い植物ですが、当地では越冬出来る花です。
花は朝顔に似た花を、下向きにラッパ状に咲かせています。
花色は白色、淡桃色、黄色とあります。
我が家でも1本貰い受け、境内に植え込まれています。
ただ「アトロピン」と言う猛毒を持ち、子供のいる家庭には不向きのようです。
一名を「エンジェル・トランペット」と言います。
花言葉は、愛敬・偽りの魅力・変装です。
10-23(火) 西表朝顔(いりおもてあさがお)

当地でも良く見かけるようになった花です。
朝顔・・・夏のイメージがありますが長く花を楽しめる
朝顔の品種です。
亜熱帯原産の「野朝顔」の突然変異亜種で、種はできず、多年草のようです。
青紫の色が鮮やかで、当地でも垣根にフェンスに巻きつけ見事な花を見せているお宅もあります。
10-24(水) 星朝顔(ほしあさがお)

三日連続の朝顔、それぞれに花姿が違い趣がありますね。
畑の花に絡むように咲いていた、小さな花。
初めて見ました。感動ものです。
戦後の食料不足を補うため、アメリカからの援助物資として輸入した食糧に混じって入り込んだと考えられている南米の帰化植物です。
茎は細長く、数メートルの長さに伸び、花は葉の脇から紅紫色の小さな花を付けています。
サツマイモ属で、花色、花姿を見ると確かに、サツマイモの花の小形版ですね。
2007-10-25(木) クロタラリア

花の名前に手こずった花です。
和名を「こぶとり草」・・・私も小太りです。(笑)。
畑地に植えられ、十分観賞用に耐える花ですが、実は花が咲く時期にこの植物を畑地に漉き込み肥料にするようです。
クロタラリアの植物は何種類かあるようですが、インド原産の緑肥作物で土壌の浄化作用があり、ネコブセンチュウやダイズシストセンチュウの発生を抑えるため大豆や野菜などの連作障害がなくなると言う、利点があるようです。
いわば畑の作物の正義の味方のような植物です。
花はマメ科独特の蝶形の黄色い花です。
10-26(金) 黒金黐(くろがねもち)

この木が屋敷内にあると金持ちになるとか?。
ホントかな。
関東以西に分布するやや暖地性の常緑高木です。
光沢の葉を持ち、今年枝の枝先に赤い実をたくさん付け、これがお金になるんでしょうか???。ナ、あほな。
初夏に紫色の小さな花を咲かせます。
10-27(土) 千本槍
(せんぼんやり)、花車(はなぐるま)

秋の陽だまりにポツンとこの花が一つ。
一般的にガーベラと言われる花です。
春から晩秋まで咲く、造花のような丈夫な花です。
1990年頃に南アフリカの金の採掘場で発見され、日本には大正時代初年に渡来したようです。
鮮明な原色からパステル系の色彩までの豊富な花色と、花形は一重咲き、二重咲き、八重咲き、丁字咲き等多々あります。
花言葉は、辛抱強い・希望・常に前進・神秘です。
10-28(日) 臭木(くさぎ)

葉に悪臭があり、気の毒な名前の花です。
しかし盛夏の時期に咲く、白い集団花は良い香りを辺りに漂わせています。
花も魅力がありますが、秋の今の実も可愛らしさがあり私は好きです。
花後に残ったままの萼(がく)に包まれ、瑠璃色の実を
付け、星状の形をしています。
花言葉は、運命・治療です。
10-29(月) 桑草(くわくさ)

畑や雑草地に、普通に生えている花です。
見映えは全くありません。
葉は互生し、桑の葉に似ることからこの名前があります。
葉の脇に雌雄の花が混生して咲いています。
花後に付ける果実は球形の小豆色で、熟すと種子を
弾き出して繁殖します。
花言葉は、知恵です。
この後草刈機で刈られてしまう前に・・・パチリ。
10-30(火) 七変化(しちへんげ)

熱帯アメリカ原産の、常緑の低木。
通名は「ランタナ」と言う名前で出回っています。
同じ茎から微妙に違った色の花を咲かせ、日が経つにつれ黄色から橙色、赤へと色が変わっていきます。
七変化とはうまい名前の命名ですね。
また一名を「紅黄花(こうおうか)」とも呼ばれます。
花言葉は、合意・協力・確かな計画性・厳格です。
10-31(水) 紫紺野牡丹(しこんのぼたん)

甘え上手な私、一昨年お檀家さんから株分けしてもらいました。
南米ブラジル原産の花で、明治時代に渡来、濃い紫色の花が目を引きます。
枝を多く出し、蕾はやや赤く紫の花が現れてきます。
花もちはあまり長くなく、2〜3日程度です。
寒さに弱く、初霜の前に枝を短く切り腐葉土を撒き
ビニール掛けをして越冬させています。
花言葉は、平静です。