花ごよみ 平成19年 9月 下旬
09-16(日) 玉珊瑚(たまさんご)

一名を「冬珊瑚」、初夏に茄子の花に似た白い花を
咲かせますが、夏から冬にかけて鮮やかな丸い実を
たくさん付ける観賞用の植物です。
日本原産と思いきや、ブラジル原産で明治中期に日本に渡来したんですね。
タは緑色→黄色→橙色→赤色と変化していきます。
鮮やかなタですが、毒があり食することは出来ません。
花言葉は、神秘的・あどけない・あなたを信じる・愛情です。
09-17(月) 狐の孫(きつねのまご)

道端、草地にたくさん咲いています。
完全に雑草化している植物です。
花びらは上下に二裂の唇形で、茎の先や葉の脇に穂状に多数付きます。
花色は淡紅紫色、ないし白色です。
この花に似た沖縄に分布する小形のものを「狐の曾孫」と言うそうです。
どちらも大きくなると狐になるんでしょうか?。(笑)。
また根を陰干し、煎じて飲めば精神安定剤になります。
花言葉は、可憐美の極致・女性の美しさの極致・この上なくあなたは愛らしく可愛いです。
09-18(火) 掃溜菊(はきだめぎく)

ちょっと気の毒な名前の花です。畑の中で健気に咲いています。
熱帯アメリカ原産の帰化植物で、大正時代牧野富太郎先生が、東京の世田谷区のゴミ捨て場の近くで発見しこの名前になった。
花期は長く、初夏から晩秋まで花を咲かせます。
葉は卵形で、三本の脈が目立ちます。花は中心が黄色く、小さい白い頭花です。
花言葉は、不屈の精神です。負けるな掃溜菊・・・。
09-19(水) 大豆(だいず)

畑を覗くと、大豆に小さな花が咲いていました。
東アジアの原産で、栽培の起源は古く、わが国へは
弥生時代初期に中国から渡来したとされる。
五穀の一つで、「畑の肉」「野菜の肉」と言われるほど、タンパク質に富み、味噌・醤油・豆腐・納豆など、
さまざまに加工されます。
日本の食卓には欠かせない存在です。
花は蝶形の紫の小さな花をたくさん咲かせます。
(目立ちませんが・・・。)
ビールのベストパートナー「枝豆」は、若い大豆です。
花言葉は、親睦です。
09-20(木) 彼岸花(ひがんばな)
お盆も過ぎ、早今日は秋の彼岸の入り。
墓地や田んぼの畦地に咲く赤い花で、別名を曼珠沙華(まんじゅしゃげ)、この別名は梵語で赤い花の意味をもちます。
彼岸花は夏から秋にかけ、先ず花茎が伸びて花が咲き、花が終わり葉が出てくるという面白い性質を持っています。
古い時代に中国から渡来してきた植物です。
各地に異名がありますが、墓花・死人花・幽霊花等
あまりいい意味の名前がないのは、昔中国で、葉と花を同時につけないものを嫌う習慣があり、それが花とともに日本に伝わって来たからだそうです。
花言葉は、悲しき想い出・恐怖・陽気な気分・再会・あきらめ・独立・情熱・想うはあなた一人・また会う日を楽しみにです。
09-21(金) 犬蓼(いぬたで)

雑草地にこの花が見事に群落を作っています。
植物に動物の名前を付けるものは、役に立たない事を意味するようです。
花穂は密に赤色の花を付け、昔の子供は、この花や実を赤飯に見立て、「アカマンマ」と呼んでままごと遊びをしたようです。(私は遊んだ記憶がありませんが・・・)。
花言葉は、可愛い・あなたのために役立ちたいです。
09-22(土) 大毛蓼(おおけたで)
当地でも庭先、畑で時々見かける花です。
昨日の「犬蓼」の大型版で、茎が太く毛が多いことから
この名前があります。・・・毛のあるもの私はあまり
好きではありません。(笑)。
東南アジアの原産で、花が美しいので江戸時代から栽培されていた花です。
花穂は太く、垂れ下がり紅色の花がたくさん付いています。
江戸時代には、葉をもみ害虫に刺された時の解毒に使っていたようです。(なるほどね。)
花言葉は、汚れない心・雄弁・思いやりです。
09-23(日) 露草(つゆくさ)

梅雨の時期の代表的な野草ですが、9月の今が一番花の色が濃くなるようです。
朝露を受けて咲き始め、午後には萎んでしまう半日花です。
どこにでもある野草ですが、他色を交えない青い色の花は珍しく、茶花などにも用いられます。
花は3枚あり、うち2枚は青色で大きく残り1枚は小さな白色の花です。
別名も多く、「蛍草」、「藍花」、「青花」、「移草」、「月草」、「縹草(はなだぐさ)」、帽子花とたくさんあります。
花言葉は、なつかしい関係・尊敬・密かな恋・小夜曲・
わずかな楽しみです。
09-24(月) 玉簾(たますだれ)

秋彼岸、「ヒガンバナ科」の玉簾です。
どうも私はこの花を見ると、「さては南京玉簾」の口上が
口を付いて出てきてしまいます。
南米ペルーの原産で、明治初期に日本に渡来したようです。
寺の境内に咲くこの花は、細長い茎の先に白色の六弁の花
を咲かせますが、薄紅色、黄色の品種もあります。
花言葉は、期待・清純な愛・潔白な愛・汚れなき愛です。
09-25(火) 銀葦(しろがねよし)

今日は中秋の名月。当地でもお餅を搗(つ)くウサギが綺麗に見えました。???。
ススキとも思いましたが、スケールの大きいこの植物を。
南アメリカ原産で、アルゼンチンのパンパス地方に多くあることから「パンパスグラス」の一名があります。
明治中期に渡来し、ススキを大型にしたような雄大さのある多年草です。
当地でも時・・・々見かけることがあります。
薄茶色の羽毛状の穂が美しく、青空に映える植物です。
花言葉は、光輝・人気・強気な心です。
09-26(水) 鵯花(ひよどりばな)

お、寺にも秋の七草の一つ「藤袴(ふじばかま)」の花が有ったのかと思いきや・・・。
調べてみると、同じフジバカマ属の鵯花と判明。残念。
境内の山手乾いた場所に咲いています。
小さい筒状の白色の花で、突き出た細いしべが面白い花です。
花の名前の由来は、鵯が鳴く頃に咲く花、また葉が鵯の翼に見立てたという諸説があるようです。
花言葉は、期待・延期・清楚です。
09-27(木) 五色唐辛子(ごしきとうがらし)

香辛料として有名な唐辛子ですが、今日の植物はあくまでも観賞用の唐辛子です。
唐の名前が付いていますが、中国から伝わったものではなく、16世紀にポルトガルから渡来したものです。
夏に白い花を咲かせます。
この五色唐辛子は、楕円形の実で、上向きに実を付け、色は、紫 → 白 → 黄 → 橙 → 赤 と五色に変化します。
ちなみに、花言葉は、旧友・強欲・辛辣・雅味です。
09-28(金) 秋桜(こすもす)

秋の風物詩の花といえばこの花です。
メキシコ原産の外来品種ですが、日本の自然に溶け込んだ花です。
秋の代表的な花ですが、早いものは夏から咲き始め、早咲き遅咲きがあるようです。
細い葉で長い茎をもち、頂上に可憐な花を咲かせています。
花の色気も多く、色それぞれに花言葉もあります。
ピンクは少女の純潔、赤色は調和・愛情、白色は美麗・純潔・優美、黄色は繊細な心です。
09-29(土) 丸葉赤麻(まるばあかそ)

あまり聞きなれない植物ですが、川沿いの湿気のある場所に群生しています。
雑草地の中に、茎の赤色が目立つ花です。
地味な花ですが、草木染では赤茶系の色を欲しいときに、良く使われる植物です。
対生した大ぶりの葉で、花はピンク色の花です。
また別名を「草小赤麻(くさこあかそ)」といいます。
09-30(日) 柚香菊(ゆうがぎく)

雑草地にたくさん咲いています。
野菊の一つでしょうが、調べると柚香菊では・・・???。
少々自信がありませんが。
「嫁菜(よめな)」の花に似ていますが、嫁菜は花色が
青紫色に対し、こちらは白色の「マーガレット」を小型にした白色の花です。
葉が柚に似た香りがするとか???。
花言葉は、清い・さわやかです。