花ごよみ 平成19年 8月 下旬
08-16(木) 花虎ノ尾(はなとらのお)

北アメリカ、バージニア州原産で、大正時代に渡来。
茎は四角形で直立し、茎の先に大きな花穂が付きます。
茎が四角形のところから、角虎ノ尾とも呼ばれます。
筒状の花で、花穂にびっしり咲かせ、茎の下側から開花していきます。
暑さ寒さにも強く、花色は紫紅色や白色の色気があります。
花言葉は、達成・努力家です。
08-17(金) パイナップル・リリー

今日は8月17日、語呂合わせから「パイナップル」の
日なんですね。
お檀家さんの庭先で面白い花を発見。この名前が判明しました。
アフリカ原産の球根植物で、茎の先の苞がパイナップルに似ることから名前があります。
長い茎に蕾をたくさん付け、昨日の花同様下部から花が開花していきます。
花色は白色、紫色、薄黄緑色とあるようです。
花言葉は、完璧です。
08-18(土) 葛(くず)

秋の七草の一つ。
長い蔓状で、他のものに絡みつくか地面を這っています。
花は下部から咲き始め、赤紫色の花色が多いようですが、白色の花色もあるんですね。
私は見た事がありませんが・・・。
根から採ったデンプンを葛粉というが、昔、大和の国の国栖(くず)がその産地だったことからクズの名が
ついたと言われています。
根は主に解熱の漢方薬の「葛根湯(かっこんとう)」、
また葛湯、葛餅の原料になります。
花言葉は、活力・治療・芯の強さ・恋のため息です。
08-19(日) 蓮(はす)
お盆月の八月、やはりこの花を掲載しない訳にはいきません。
原産地はインドで、中国を通じて日本に伝来。
古くから多くの仏典に蓮華という名で登場し、仏教と非常に縁の深い植物です。
仏教では亡くなった人は、極楽浄土の世界でこの花に端座し瞑想しているとか?。水上の夢幻世界を形成し、花色は赤紫色、白色とあります。
蓮の実はジョウロ、シャワーの口に似ています。
冬に葉が枯れ、泥の底にある根茎を掘り食べますが、当地でも水の冷たい泥田に胸まで浸かり、収穫している風景を目にすることがあります。
花言葉は、遠ざかった愛・雄弁・沈着・休養・純真・素直です。
08-20(月) 白蝶草(はくちょうそう)

別名「山桃草(やまももそう)」、一般的には「ガウラ」の
名前で出回っています。
北アメリカの原産で、夏の残暑にも負けず、元気に咲き誇っています。
細くしなやかな長い花茎にたくさんの花を付けています。
名前の通り、白い蝶が飛んでいる風情は涼しさを感じます。
花言葉は、ゆきずりの恋・清楚・負けず嫌い・繊細な・
心を傷つけないです。
08-21(火) 女郎花(おみなえし)

秋の七草の一つです。
山野に自生し、高さは一メートルほどになります。
夏から初秋にかけ、淡黄色の小花を多数傘状に咲かせます。
漢方では、根を乾かして利尿剤に用いられます。
万葉集にも謳われ、絵画にも登場する有名な野草です。
字を単純に読むと「じょろうばな」・・・何故「おみなえし」
か?。愛らしい花を粟飯に見立て、「オミナメシ」と言ったのが語源のようです。(納得)。
花言葉は、約束を守る・美人・永久・親切・忍耐です。
08-22(水) 稲(いね)

田園地帯の当地も、黄金色の時期になりました。
お盆の終わるのを待つように、稲刈りの最盛期です。
稲刈りも機械化で8月には終わり、新米の季節です。
今年はこの暑さで、収穫も期待できるようです。
稲の日本への伝来経路は諸説ありますが、縄文時代末期には将来されたようです。
日本の農業上、また食料上最も重要な作物です。
水田に栽培する水稲と、畑地に栽培する陸稲とがあります。
日本の主食、お米・・・私は大好きです。
08-23(木) 芙蓉(ふよう)

平安時代の昔から鑑賞されてきた、一日花の芙蓉。
私はどうも「ムクゲ」の花との区別が出来ませんが・・・。
中国では芙蓉を「蓮の花」と呼び、水の中に咲くものを水芙蓉、木に咲くものを木芙蓉と呼んでいたようです。
日本では、蓮を芙蓉という習慣がなく、木芙蓉のことを指します。早朝に淡紅色で開花し、夕刻花の色は濃くなり、萎み花の命を終わらせます。
芙蓉の花が短命で、一日花のはかなさに諸行無常の教えを悟り、蓮の花に仏教の縁を重ねるのかもしれませんね。
花言葉は、繊細な美・微妙な美しさ・しとやかな恋人です。
写真は白花の芙蓉です。
08-24(金) 朝顔(あさがお)

次女の「茜(あかね)」が、小学校で育てた朝顔です。
夏休みの間は自宅に、毎日いくつ咲いたか調べるのが、宿題のようです。
奈良時代に中国から漢方薬として導入したと言われています。
現在では夏の草花として、広く栽培親しまれています。
名前の通り、早朝に開花し夏の朝に彩を添える花です。
色気・品種も多く、暑い夏には欠かせない風情のある花です。
花言葉は、はかない恋・固い約束・愛着・愛情・平静・
愛情の絆・仮装です。
08-25(土) 日日草(にちにちそう)

玄関の外に、鉢植えにされています。
小枝が次々に伸び、その先端に毎日花を付け、残暑厳しい時も元気に咲いてくれる嬉しい花です。
西インド原産で、日照りや乾燥にも強く、花の命は3〜5日。
花は萎むと花びらを閉じ、色褪せる前に花を落とします。
常に元気な満開の花が、日々咲き続けます。
花言葉は、生涯の友情・優しい追憶・友情・若い友情・
楽しい思い出です。
08-26(日) アフリカ鳳仙花(ほうせんか)

昨日の日日草に、花姿が良く似ています。
こちらも玄関の外に、鉢植えされています。
「インパチェンス」の名前で出回っています。
初夏から咲き続け、非常に長く花を楽しむことが出来る花の一つです。
南アフリカのザンジバル島の原産で、花をたくさん咲かせるのも魅力のある花です。
紅色、白色、ピンクと色とりどりの花色があり、屋内で
吊り鉢で花を楽しむことも出来ます。
花言葉は、鮮やかな人(私は良く言われます・・・嘘です。)・豊かさ・強い個性です。
08-27(月) 熨斗蘭(のしらん)

境内に咲いています。
蘭と名前が付きますが、ユリ科の花です。
細長い葉を持ち、長い茎に穂状の白い花がびっしり付いています。
花は開花しないようですが・・・?。
花が終わり、晩秋から初冬にこの花は青色の実を付けます。
08-28(火) オクラ(おくら)

野菜の花とは思えない、淡い黄色の花を咲かせます。
アフリカの原産で、花のあとの若い莢(さや)を食します。
実は五角形で穴が開き、小形の蓮根をイメージします。
別名を陸蓮根(おかれんこん)と言う名前も頷けます。
あの独特のネバネバは、水溶性食物繊維とムチンというタンパク質が含まれているようです。
整腸作用や胃の粘膜の保護作用があります。
花言葉は、恋の病・恋によって身が細るです。
08-29(水) 松葉牡丹(まつばぼたん)

肉厚の葉を松に、花を牡丹にたとえた花です。
カラフルな花を次々に咲かせていきます。
サボテン並みの保水力をもち、特殊な光合成(夜に気孔を開く)で、乾燥暑さにも強い花です。
繁殖も高く、爪で切って挿しても簡単につくので「爪切草(つめきりそう)」、暑さにも強いことから「日照草
(ひでりそう)」の別名もあります。
花は朝に開花し、昼には花を終える半日花です。
花言葉は、忍耐・可愛らしさ・可憐・無邪気・賑やか・
自然を愛するです。
08-30(木) 屁糞蔓(へくそかずら)

名前が気の毒な花です。そして花言葉が人嫌いでは・・・。
枝や葉を揉むと、悪臭がすることから花の名前が付いたようです。
白色の花で、中心が赤紫色の花は、私の好きな野草の一つです。
蔓状でどんどん伸び、木に巻きついています。
一名を「灸花(やいとばな)」、お灸の後に花が似ているとか?。また秋には赤茶色の実を付けますが、昔この実の汁をしもやけやあかぎれに使用していたようです。
08-31(金) 山の芋(やまのいも)

明日から9月、収穫の秋がやってきます。
皆さんご存知、「とろろ汁」の原料、一名自然薯の花です。
夏のこの時期、白いつぶつぶの花がいっぱい連なり咲いています。花は開花することがありません。
蔓で伸び、茎の途中に多数の「ムカゴ」を付けます。
根に出来る芋を掘り起こし、すりつぶして食すか、短冊切りにして生食します。
結構貴重品で、芋掘りの時期には高く取引されているようです。