花ごよみ 平成19年 8月 上旬
08-01(水) 夏水仙(なつずいせん)

今日から八月、寺でも一番忙しい月になります。
関東地方も今日梅雨明け、暑さとの戦いの月でもあります。
彼岸花科の仲間の「夏水仙」を。
春に出てきた葉が枯れ、夏にニョキニョキと花芽が出てきます。
その花芽の先端に、四方八方に淡いピンク色の花を
咲かせます。
寺の庭にもこの花が花芽を出しますが、面白いのか?子供達が花の開花を待たずに折ってしまうことが、多々あります。
花言葉は、快楽です。
08-02(木) 折鶴蘭(おりづるらん)

調べるに本来春咲き、でも今の時期に綺麗に咲いています。
蘭と名前が付きますが、ユリ科の南アフリカ原産の花です。
丈夫で育てやすく、吊り鉢にで親しまれている観葉植物です。
細い葉が垂れ下がり、先端に白色の小さい六弁の花を咲かせます。
葉の間から茎が伸び、その先に付く新株の様子が、折鶴を吊ったように見えることから花名があります。
花言葉は、集う幸福・守り抜く愛・祝賀・気の多い恋です。
08-03(金) 百日紅(さるすべり)

夏の暑さにも負けず、境内にピンク色と白色の花が咲いています。
中国原産の落葉樹で、花の名前の通り、初夏から秋にかけ長く花を楽しむことが出来ます。
「猿滑り(さるすべり)」とも一名書きますが、
ご存知のように木登り名人の猿が滑るほどのツルツルの木肌をしています。
花色の濃淡にも幅があり、白・ピンク・赤色・紫等とあります。
それぞれに、円錐状の集団花を咲かせます。
花言葉は、雄弁・愛敬・活動・世話好き・潔白・不用意です。
08-04(土) 鬼灯(ほおずき)

当地のお盆は八月。
お盆の行事には欠かせない「鬼灯」の実を。
お盆に帰る先祖がこの赤色を目当てに帰ってくるとか?。
日本人の感性、風情いつまでも大切にしたいものです。
初夏に中心が緑で、黄色味がかった白い花を咲かせます。
関東地方では、浅草寺の「鬼灯市」が有名で、その昔
江戸時代には七夕の供物にされたと言われます。
花言葉は、心の平安・不思議・自然美・私を誘って下さい・頼りない・半信半疑・いつわり・欺瞞です。
08-05(日) 花笠菊(はながさぎく)
非常に背丈が高く、倒れこみながらも咲いています。
寺の参道に植えられ、母親や近所の人に名前を尋ねると、毎回朝鮮菊と言われますが・・・???。
紅葉のような、人の手のような葉をもち、八重の丸型の黄色い花を咲かせます。
場所によりこの花を盆花という土地もあるようです。
花言葉は、立派です。
08-06(月) 蔓花茄子(つるはななす)
お檀家さんの玄関先に植えられています。
つる性の常緑低木で、梅雨から秋にかけ淡紫色の清楚な花が咲きます。
茄子と名前が付くように、茄子の花に良く似ています。
野草風の趣があり、花の咲き始めは薄紫色で、日が経つうちに白色に変わる不思議な花です。
花言葉は、真実・さみしがりや・微笑みです。
08-07(火) 桔梗(ききょう)

今日の花、八月まもなくお盆・・・帰郷です???。失礼。
本来は山野に自生する宿根草ですが、山野が荒れ現在
目にするのは、園芸品種がほとんどです。
秋の七草の一つで、紫色または白色の、万葉の昔から親しまれてきた、日本人好みの花です。
昔から武士に好まれ、家紋に取り入れたり、城郭には
「ききょうの間」や「桔梗門」が今でも残されています。
花言葉は、清楚・気品・変わらぬ愛・優しい愛情・
誠実・従順・優しい温かさです。
08-08(水) 秋海棠(しゅうかいどう)


中国からマレー半島にかけての原産ですが、日本の風土に馴染んだ野趣溢れる涼しげな花です。
寺の境内の杉林に群落を作っていますが、本堂の縁の下からもたくさんこの花が咲いています。
正面から見ると、なかなか風情がありますよ。
ベゴニア科の中で唯一耐寒性のある、球根ベゴニアです。
花の真ん中に、黄色い可愛い花弁が下向きに咲きます。
花言葉は、可憐な人・自然を愛す・片思い・不恰好・
奇形です。
08-09(木) 茴香(ういきょう)
おやこんなところに、女郎花(おみなえし)が・・・。
でもちょっと違う、調べてみると「フェンネル」と言われる古代ローマ時代から栽培されている史上最古のハーブです。
地中海沿岸原産で、葉は細く糸状で、黄色い傘状の小さな花をいっぱい咲かせます。
茎葉や種子に芳香と甘味があり、魚料理に使われます。
また実を乾燥させたものは薬となり、日本では古くから胃や風邪の薬に、中国では鎮痛剤として、ヨーロッパでは咳止め、利尿、風邪の薬に調合されます。
花言葉は、背伸びした恋・賞賛に値する・精神の強さです。
08-10(金) 禊萩(みそはぎ)

お盆の行事には欠かせない「禊萩」を。
お盆の時期にお仏壇、施餓鬼棚に飾り使われることから禊(みそぎ)の名前が付き、花が萩に似ることから
この名前があります。
赤紫色の小さな花で、茎の下方から咲き始め、その間も茎が伸びるので、花期も長く楽しめます。
花言葉は、愛の悲しみ・純真な愛情・悲哀・慈悲です。
08-11(土) 向日葵(ひまわり)
代表的な夏の花。北アメリカ原産、16世紀にイギリスに伝わり、太陽の花と呼ばれた。
別名「サンフラワー」夏の花壇の主役ですね。
太陽の軌道に向かい、花を咲かせる情熱の花です。
スタンダードな大輪のほか、八重咲きやレモンイエロー・乳白・茶色・枝咲きと種々あります。
花言葉は、いつわりの富み・あこがれ・熱愛・愛慕・光輝・敬慕・敬老の日・情熱・輝き・長い恋からの結婚・
私の目はあなただけを見つめる・・・とたくさんあります。
私流には・・・青春です。
08-12(日) 柳花笠(やなぎはながさ)

中央アメリカ、南アメリカの原産です。
一般的に「三尺バーベナー」と言われています。
三尺・・・確かに長い茎を持っています。
茎の頂上に紫色の小さい花が集まって咲いています。
茎が長い分花の全体像が現しにくい花です。
花期も長く、初夏から秋にかけ咲き続けます。
花言葉は、幸福にです。
08-13(月) 薮蘭(やぶらん)

境内地にこの花が結構目に留まります。
庭のアクセントに使われ、葉の色と花の色気が涼しさを醸し出しています。
淡い紫色の小さな花が穂状に付きます。
薮に生える蘭の意味から、名前があります。
簡単明瞭ですね。冬には黒く熟した実を付けます。
花言葉は、謙遜・忍耐・隠された心です。
08-14(火) 風船葛(ふうせんかずら)

お檀家さんの玄関先に、フェンスを利用して植えられていました。
5ミリほどの小さな白色の花を咲かせ、初秋には緑色の風船形のユニークな実を付けます。
似た植物に緑色の実にトゲトゲのある「風船唐綿(ふうせんとうわた)」がありますが、こちらは実に棘がありません。
暑いこの時期に、涼しげな雰囲気をもった植物です。
花言葉は、魅力・あなたとともに・あなたと飛び立ちたい・飛翔・多忙(今の時期の私です。)です。
写真がお粗末ですいません。
08-15(水) 風蘭(ふうらん)

お檀家さんの法事に出かけ、玄関先にこの花が咲いていて私は感動。後日写真をとお願いしたところ、わざわざ寺まで届けて下さり、頂戴してしまいました。恐縮です。
流木に植え付けられ、今花の真っ盛り。
日本、中国、朝鮮半島に分布する常緑性のランの仲間です。
日本では関東南部より西の地方に自生し、樹木の太い幹や高い梢に着生しています。
葉、花、香りの3拍子が揃った鑑賞価値の高い植物で、葉は常緑で厚く細長く、5cmほどの花柄に、長い距(きょ)をもつ白花を咲かせます。
花言葉は、真の魅力・霊感・神通です。