花ごよみ 平成19年 7月 下旬
07-16(月) 紫君子蘭(むらさきくんしらん)

一般的に「アガパンサス」と呼ばれます。
昨日の花が茎にたくさん花を付けるに対し、こちらの花は茎の先に放射状にたくさんの花を咲かせます。
花姿はどちらも良く似たものがあります。
南アフリカ原産で、明治時代中期に日本に渡来しました。
花色の薄いものや濃いものなど、品種もいくつかあり、涼しさのある花姿が、人気の花です。
花言葉は、知的な装い・恋の訪れ・優しい気持ち・
恋の季節・恋の便りです。
07-17(火) 蝮草(まむしぐさ)の実

うわぁ〜〜〜出た〜〜〜。蝮の卵です。・・・嘘です。
湿った場所で、この方にお逢いするのは気持ちの良いものではありませんね。(笑)。
春先に天南星(てんなんしょう)属の独特の花?を咲かせます。
茎が蝮の柄に似ることからこの名前があります。
考えてみると気の毒な花?植物?ですね。
夏から秋にかけ、赤い毒々しい実を付けます。ヒェ〜〜〜。
私流に・・・腐ったトウモロコシかなと思いました。(笑)。
花言葉は、壮大な美です。
07-18(水) サフラン擬き(さふらんもどき)

昨日の実が不気味でしたので、今日は鮮やかな花を。
六弁の濃いピンク色の花で、擬きと名前が付くのが気の毒な花です。
西インド諸島、メキシコ原産で日本には1845年に渡来。
春先に咲く本家のサフランよりも、こちらの方が私は好きです。
07-19(木) グラジオラス

春の花壇に「チューリップ」の花が似合うように、夏にはこの花が花壇を彩ります。
長い穂先に花が並び、花は何故か片側だけ・・・。
そして花は下から開花してきます。
花色、草丈、模様も豊富で、切り花として活用されます。
花言葉は、用心深い・楽しい思い出・たゆまぬ努力・忘却・密会です。
07-20(金) 花園衝羽根空木
(はなぞのつくばねうつぎ)

生け垣や道路の脇に良く植え込まれています。
花を見るとあ〜この花かと思われるとおもいます。
一般的に「アベリア」と呼ばれています。
中国・台湾地方の原産で、花期が長いことに特徴があります。
初夏から秋にかけ咲き続け、白色に近い薄いピンク色の花を咲かせます。
落葉低木で、秋には花殻、葉が紅葉し風情があります。
花言葉は、謙譲・謙虚・強運です。
07-21(土) 海紅豆(かいこうず)

南アメリカ原産で、江戸時代末期に日本に渡来。
夏らしい情熱的な真っ赤な花を長く咲かせる豪華な花です。
原産地の名前を採り、「アメリカデイゴ」とも言われます。
常緑の高木で、枝先に葉を丸めたような赤花が重なって咲きます。
原産地のブラジルでは、四季に渡りこの花が咲きます。
南米アルゼンチン、ウルグアイの国花に指定され、日本では鹿児島県の県木に指定されています。
花言葉は、夢・童心です。
07-22(日) 松葉菊(まつばぎく)

当地でもこの花を、ブロック塀の足元から垂れ下げ
咲かせているお宅を目にすることがあります。
生命力、繁殖力が非常に強く、株分け、挿し木でどんどん増えていきます。
南アフリカの砂漠に自生し、一名を「仙人掌菊(さぼてんぎく)」、葉は松葉のような形で多肉質です。
花色も多く、白、ピンク、黄色、橙と豊富です。
花期も長く、暑さにも強く庭を彩る理想的な花です。
花言葉は、心広い愛情・無為・忍耐・のんびり気分・怠惰・愛国心・勲功です。
07-23(月) 玉蜀黍(とうもろこし)

好きです私。歯に実が詰まるのが難点ですが・・・。
南米原産で、16世紀に日本に伝わったとの事。
2mほどの高さになり、てっぺんに雄花を、実の付く部分のもじゃもじゃの毛が雌花です。
雌花は雄花の受粉が付きやすいように形成されています。
不思議ですね?。毛があるもの私のライバルと思っていたのですが・・・自然界の神秘ですね。
我が家の子供達も大好きな玉蜀黍です。
花言葉は、財宝・豊富・同意です。
07-24(火) 山百合(やまゆり)

陸の王者が慶応なら、百合の王者は山百合ですね?。
田舎にある当寺の境内には、たくさんの山百合が咲いています。
日本特産の百合で、花に近づくと甘い香りがします。
大形の百合で、清楚で気品溢れる花姿です。
一年に一つずつ花を増やしていくのも、自然界の不思議ですね。
花言葉は、荘厳・威厳・甘美・人生の楽しみです。
神奈川県の県花にも指定されています。
07-25(水) 鬼百合(おにゆり)

昨日の山百合に続き、境内に咲く鬼百合を。
赤い花に、黒い斑点のある百合です。
良〜〜〜く見るとこの斑点、ちょっと不気味ですよね。
山百合は前面に花を見せますが、鬼百合は花が後に反り返っています。
運良く、蜜を求めて止まる蝶も撮影できました。
残念ながら蝶の名前は、私には判りません。あしからず。
鬼百合に似た花に、「小鬼百合」がありますが、花姿は一緒。
葉の根本に黒色の「ムカゴ」があるのが鬼百合です。
花言葉は、賢者・愉快・華麗・陽気・富と誇りです。
07-26(木) 蛇の髭(じゃのひげ)

参道に植え込まれています。
寺では竜髭(りゅうひげ)と呼んでいます。
もともと土の流れを防ぐために、植え込まれたようです。
今の時期目立たない、薄い紫色とも白色とも言える花を咲かせています。
さて、何故蛇の髭か?。蛇には髭がないのに?。
この花の細い葉を、竜の髭に譬えたようです。
晩秋から初冬にかけ、丸い青色の実を付けます。
根にある肥大した部分を乾燥させた物を、「麦門冬
(ばくもんとう)」と呼び、利尿・咳止め・強心に効能が
あると言います。
花言葉は、普遍の心・変わらぬ思い・誠実・結婚・勤勉です。
07-27(金) 木槿(むくげ)

境内に木槿の花が白色・紫色・白に赤の二色と咲いていますが、八重の紫色の木槿を。
中国原産の花で、古く平安時代には渡来したようです。
「ハイビスカス」や「フヨウ」の仲間としては耐寒性があり、丈夫で育てやすく花もたくさん咲かせます。
花は悲しいかな一日花ですが、次々に花が咲きます。
韓国の国花にも指定されています。
花言葉は、デリケートな愛・デリケートな美・説法・尊敬・繊細美・柔和です。
07-28(土) 檜扇(ひおうぎ)

夏場の花壇を彩る丈夫な花です。
名前の通り、扇を広げたような葉を持ち合わせています。
暑いこの時期、オレンジ色で斑点のある六弁の花を咲かせています。
花が終わり、秋に黒い実を付けることから、一名を「烏扇(からすおうぎ)」とも言われます。
全くの放任状態で育てていますが、春にリン酸分の多い肥料を与えると、花つきがよくなるようです。
花言葉は、誠実・誠意・強い心です。
07-29(日) 蒲(がま)

昔の田んぼの跡地に咲いて?います。
口の卑しい私、フランクフルトと思いうっかり食べてしまうところでした。・・・嘘です。
茶色に見える部分が雌花で、雄花はその先に付きます。
冬に白色の綿穂になり、風に煽られ飛散します。
その綿穂には10万以上の種があるようです。
スゲェ〜。
また葉や茎から「すだれ」や「むしろ」を作ったことから
別名を「御簾草(みすくさ)」と言います。
花言葉は、慌て者・従順・素直・無分別・救護・慈愛です。
07-30(月) 猫の尾(ねこのお)

「猫の尾」と言う花名はありません。
「キャット・テール」と言う花名です。
しかし私は日本人、日本に渡来したら日本名で呼びたいものです。・・・単に横文字が苦手なだけですが。
インド原産の低木で、お檀家さんの家に鉢植えで植え込まれていました。
紐状の花で、フワフワ感があり赤色の「ねこじゃらし」と言ったところでしょうか?。
ひねくれ者の私・・・赤い尻尾の猫はいねえ〜〜〜。
我儘な50才の親父ですね。(ハハハ)。
花言葉は、とまどい・気ままです。
07-31(火) 爆蘭(はぜらん)
ちょっと見にくいと思いますが、ご勘弁を。
雑草の中に、可愛く咲いていました。
熱帯アメリカ原産で、明治初期に帰化したようです。
五弁の薄いピンクの花で、実は線香花火のような趣があります。
不思議な花で、午後の三時に開花します。
そして時間に合わせて、「三時草(さんじそう)」または
「三時の貴公子」と言う別名もあります。
私は三時といえば、おやつの時間です。(笑)。
花言葉は、真心です。