花ごよみ 平成19年 7月 上旬
07-01(日) 黒花蝋梅(くろばなろうばい)

お檀家さんの庭先にこの花が咲いていました。
黒花の蝋梅との事、黒と言うよりも赤紫の花色です。
私的には、チョコレート色ですが・・・。
北アメリカ原産で、蝋梅のアメリカ版ですね。
日本へは明治中期に渡来した、落葉低木です。
花は落ち着いた色気から、茶席の茶花に利用されるようです。
花言葉は、慈愛です。
07-02(月) 胡瓜(きゅうり)

雄花と雌花があり、写真は雄花の花です。
雌花の付け根には、花が咲く前から小さなキュウリの
形をしたものが付いています。
受粉後それが大きくなり、立派なキュウリになります。
北インド原産で、3000年の昔から栽培され、世界で最も生食されている野菜です。
日本には平安時代に渡来したようです。
朝採りのキュウリは、みずみずしく生で漬物でおいしく
戴けます。
花言葉は、無邪気・洒落(しゃれ)です。
07-03(火) 薮萱草(やぶかんぞう)

境内の参道に植え込まれています。
初夏のこの時期、オレンジ色の八重の花を咲かせています。
ユリ科に属し、確かにユリの花に似ているところがあります。
夏らしい花の色気で、一日花が残念な花の一つです。
しかしたくさんの蕾を付け、次々に咲き出し目を楽しませてくれます。
同種に「野萱草」がありますが、こちらは全体に小形で、葉も細く、一重咲きが特徴です。
花言葉は、苦しみからの解放・宣告・愁いを忘れる・愛の忘却・媚をもてあそぶです。
07-04(水) 南瓜(かぼちゃ)

アメリカ原産で、16世紀にポルトガル船がカンボジアから持ち込んだとの事です。
夏到来を告げる、花、野菜ですね。
花は大きい黄色の花で、花を終えるとまもなく実の収穫になります。
ビタミンAが豊富で、テンプラ・煮物・味噌汁の具に使われます。
甘味があり我が家の子供達も大好きです。
花言葉は、大きさ・広大です。
07-05(木) 赤熊百合(しゃぐまゆり)

一般的に「トリトマ」と呼ばれます。
非常にユニークな花姿で、真夏を彩る造形的な花です。
緑色の長い茎を伸ばし、先端に橙色の花を咲かせています。
花は蕾のときは、橙色で開花すると黄色に変わります。
アフリカ・エチオピア地方の原産で、当地でも最近良く
見かける花です。
花言葉は、切実な思い・恋する胸の痛み・あなたは私を楽しませるです。
07-06(金) 合歓の木(ねむのき)

合歓の木の花です、私は眠たいんですが・・・。
寺にあるこの花は木が高く、近くの川原の花を写してみました。
日本原産の落葉樹で、複雑で繊細な葉を付け、万葉の昔から親しまれてきた桃色の優しい花を咲かせます。
夜に葉を閉じることから、この名前があります。
遠目にもピンク色の木が良く目立ちます。
花言葉は、歓喜・創造力・安らぎです。
07-07(土) 印度浜木綿(いんどはまゆう)

寺の参道に、植えられています。
インド原産の花ですが、非常に耐寒性の強い花だと思います。
冬場に葉が枯れ、心配しますが春先から元気復活、この時期白色の花を咲かせてくれます。
長い葉をもち、気が付けば長い茎を伸ばし蕾の中に10以上の花を持ち合わせています。
ラッパ状の花で、もう一月開花が遅れればお盆の時期に、参道一面が白い花で埋めつくされるんですが・・・残念。
07-08(日) 紫御殿(むらさきごてん)

う〜〜〜ん、良い花のネーミングですね。
葉も花も紫色、非常に目立つ花です。
原産地はメキシコで、最近当地でも見かける花です。
ツユクサ科の花で、「紫露草」に花が似ていますが、
紫露草が一日花に対し、こちらは長く花が楽しめます。
花言葉は、しなやかな恋人・清純・純潔・とても幸せ・愛嬌・偽りの魅力・懐かしい関係です。
07-09(月) 凌霄花(のうぜんかずら)

中国原産で、平安時代の昔に日本に伝わった蔓性の落葉低木。
蔓は付着根を出し、他のものに這い登ります。
当地でも木に巻き付け、見事な花姿で咲いているお宅もあります。
夏咲きのオレンジ色の花が、枝先にまとまって付き、
花形はじょうごのような形で、先が五つに分かれて開きます。
花言葉は、女性らしさ・女性・愛国心・名誉です。
空に向い花を咲かせる姿、青空とのコントラストが見事にマッチした花だと思います。
07-10(火) 梔子(くちなし)

寺の境内に植えられている、八重の梔子の花です。
早春の「沈丁花」、秋の「金木犀」とともに香りの良い花として有名です。
濃い緑色の卵形の葉をもち、葉と白色の花との対比が良く合い広く親しまれている花の一つです。
冬に袋状の実を付けますが、八重には実を付けません。
一重の花に付ける朱紅色の実は、黄色の色素を持ち「栗金団」などの色付けに、また薬用としても使われます。
花言葉は、洗練・優雅・喜びを運ぶ・楽しい日々・とても幸せです。
07-11(水) 朝鮮薊(ちょうせんあざみ)

私の頭に、紫の毛が生えたわけではありません。
地中海沿岸原産なのに、朝鮮薊とは・・・これ如何に?。
アーティチョークの名前で、園芸店で扱われています。
薊を全体的に大きく豪壮にした植物です。
開花直前の多肉質の蕾を茹でると食用になり、古くから野菜として栽培されています。
紫のとげとげは痛そうに見えますが、フワフワ感があり、良い感触です。ホゥ。
花言葉は、傷つく恋・独立・孤独です。
07-12(木) 姫檜扇水仙
     (ひめひおうぎずいせん)

銀杏の木の下にひっそり咲いています。
花色は黄色から橙色系が多く、赤色の強いものもあります。
非常に丈夫な花で、当寺では植えたまま状態です。
細く長い茎をもち、たくさんの蕾を付け、次々に花を咲かせていきます。
花言葉は、気品ある精神・良い便り・豊かな心です。
茎が細く長い分、倒れこんで咲くのが難点の花ですね。
07-13(金) 西洋風蝶草
     (せいようふうちょうそう)

一名を「クレオメ」と呼ばれています。この名前の方が通りが良いようです。
しかし私的には、「西洋風蝶草」の方が趣があります。
芸術的な花の一つだと思います。アメリカ原産で、夕刻から咲き始め、翌日の昼にはピンク色が薄くなります。
花色は白色・ピンク・紫色とあるようです。
花の根本から伸びた、猫の髯のようなものが花をより芸術的に見せています。
花言葉は、舞姫・あなたの容姿に酔う(言われてみたいものです)・想像したほど悪くない・小さな愛・秘密のひととき・風に舞う胡蝶です。
07-14(土) 麦藁菊(むぎわらぎく)

猫の額ほどの玄関前の花壇に、咲いています。
家内が何かのおまけに付いていた、12ケ月の花の一つです。
晴れ間の日にしか花を広げない、デリケートな花です。
花を触るとカサカサの花で、花そのものがドライフラワー状態です。花色は豊富で、赤・白・ピンク・オレンジ・黄色とあります。
一名を「帝王貝細工(ていおうかいざいく)」・・・
かっこいい名前ですね。
花言葉は、黄金の輝き・永遠・真実です。
07-15(日) 擬宝珠(ぎぼうし)
橋の欄干に付く、玉葱型の擬宝珠に似ることから
この花の名前があります。
寺の境内にも日陰地に植えられ、冬には刈り込みますが初夏に葉を出し、長い茎にたくさんの花を咲かせます。
花の色は白、桃、青などありますが、寺のこの花は薄い青色で、ほとんど白色に近い花色です。
葉の光った緑色も美しさがあります。
花言葉は、心の落ち着き・沈静・静寂です。