花ごよみ 平成19年 6月 下旬
06-16(土) 風鈴草(ふうりんそう)
非常に迫力があり、見応えのある花です。
キキョウ科の花で、一般的にカンパニュラと言われています。
咲く時期柄的に、風鈴草の方が涼しげですね。
大形の花で、釣鐘状や星型に開いた杯状の花を咲かせるものが多く、青、紫、白、桃色など花色も豊富です。
花言葉は、感謝・大望・抱負・不変・貞節・誠実・後悔・
思いを告げる・うるさいです。
06-17(日) 枇杷(びわ)
あまり見映えが良くありませんが、寺の境内に実を付ける今が旬の枇杷を・・・。
私の子供の頃は、棒で木を叩き落ちたものを良く食べたものです。種が大きく、その種を集め植え込んだ記憶も今は遠い昔の話です。
中国・日本原産の常緑高木で、寒さに弱いのが難点の木です。
冬に芳香のある白色の花を、房状に咲かせます。
葉の形が楽器の「琵琶」に似る事からこの名前があります。
子供達と一緒に、枇杷を採り食したことは言うまでもありません。甘い味に昔を懐かしむ私でした。
06-18(月) 鳥足升麻(とりあししょうま)
山裾の湿気の多い場所に咲いています。
白色の鮮明な集団花で、草の緑の中から出ている風情は、一際白さが目に留まります。
子供達は、この花を取り「猫のシッポ」だと言い、
歓声を上げていました。
自然の風物に、素直に反応する子供達に私もニッコリ。
06-19(火) 栗(くり)
秋の実が目立ちますが、初夏の時期花を咲かせています。
北海道南部以南の全国に分布する落葉高木です。
三内丸山古墳の出土品にも見られるように、古くから実が食され、木材として利用されてきました。
材質がタンニンを多く含み腐りにくく、近年まで線路の
枕木に利用されてきました。
花は黄色の花で匂いもあり、まとまって尾状の花を咲かせます。
花言葉は、公平・豪華・満足・真心・生活です。
06-20(水) 麒麟草(きりんそう)

玄関の入口に咲いています。
毎年冬に刈り取るにも関わらず、この時期芽を出し株を広げて咲いてくれます。
黄色い星形の花の集団花と、葉の緑のコントラストが目に鮮やかに移ります。
花言葉は、警戒です。
06-21(木) 茄子(なす)

夏野菜の代表・・・夏をじゃない茄子を。
これからの時期旬を迎える、茄子の花です。
紫色の花で、実にやや色気が似ているように感じますが。
茄子のことわざが幾つかありますが、ある方のHPで面白い話が書いてありましたので、ちょっと拝借。
「秋茄子は 嫁に食わすな」ということわざがありますが・・・。諸説あるようです。一つはおいしい秋茄子を嫁に食べさせるのは、もったいない。方や秋茄子は体が冷えたり、髪の毛が抜けたりするので嫁には食べさせない。
さあ〜〜〜皆さんはどちらだと思いますか?。
何はともあれ、夏野菜で暑い夏を乗り切りましょう♪。
花言葉は、よい語らい・優美・希望です。
06-22(金) 獅子唐辛子(ししとうがらし)

昨日に続き、野菜の花を。
一般的には、獅子唐と呼ぶことが多いと思います。
ピーマンの一品種で、元来中国の品種をわが国で、
順化したものをこう呼んでいたようですが、近年はこれとは別に小形のピーマンを総称して呼んでいます。
白い小さな花を咲かせ、緑の食用にする莢を付けます。
莢は多少辛味があり、テンプラに炒め物に使われます。
あなたは、何がお好みですか?。
06-23(土) 捩花(ねじばな)

日当たりの良い、草地や芝生に咲いています。
ピンク色の花を、螺旋状に咲かせています。
捩れ方はさまざまで、右巻きも左巻きもあるようです。
蘭科に属し、日本原産の野生蘭の一つです。
日本原産の野生蘭が絶滅の危惧がある中、絶滅の虞れがない花です。
花言葉は、思慕です。
06-24(日) 島雀の稗(しますずめのひえ)

田んぼの畦地、田んぼの中にも繁殖しています。
南米の原産で、現在では世界中の暖地に帰化しています。
わが国では、1915年小笠原の島で確認され、「島」
の名前が付いたようです。
茎は株地から出て、葉は線状披針形で毛はありません。
私も毛はありません、仲間ですね。親近感があります。
花茎を伸ばして3〜7個の花序の枝を出しています。
小穂には黒紫色の柱頭が目立ち、縁には長い絹毛が生えています。
我が家の子供達は、これを「毛虫の花」と呼んでいます。
06-25(月) 毒痛み(どくだみ)
湿気のある半日陰地に、群落を作って咲いています。
白い十字の花形で、穂の部分に多数の花が集まり、黄色いのはおしべの葯(やく)。花びらに見えるのは総苞片です。
毒や痛みを取る薬効があることから、「毒痛み」の名前があります。
全草の独特の匂いがあります。
葉や地下茎は漢方薬にもなります。一時期我が家でも「ドクダミ茶」を飲んでたことがあります。
花言葉は、白い追憶・野生です。
花はアップにしてみました。
06-26(火) フェイジョア
エキゾチックな花です。それもそのはず南米産の熱帯果樹の木です。
日本には昭和初期に渡来したようです。
境内霊園の山手に植え込まれています。
寺でお願いしている植木屋さんが、寄贈してくれたようです。
花弁は四枚で、外側は白い綿毛で覆われ、内側は紫色です。
花の中心に暗赤色の雄しべと雌しべが直立し、一際花を鮮やかに見せてくれます。
果実は緑色の卵形で、パイナップルとイチゴ、バナナを併せたような味らしく、パイナップ・グァバの異名があります。
しかし私はまだこの実を見たことがありません。
是非食したいものですが・・・。
花言葉は、実りのある人生・情熱に燃える心です。
06-27(水) 蕎麦(そば)
信州長野の善光寺で、ご詠歌の研修会があり帰り道別所温泉で撮影しました。
もちろん千葉県では見られない花だと思います。
痩せた土地に適合し、初夏から秋にかけ花を咲かせます。
葉はハート形、花は白い五弁でかたまって咲く風情は趣があります。
実の中の白い粉が、蕎麦の原料になるようです。
中央アジア原産で、古くは縄文時代以前に日本に渡来したようです。
花言葉は、あなたを救う・懐かしい思い出・喜びも悲しみもです。
あなたは、お蕎麦・うどん派・・・どちらですか?。
私はお蕎麦の方が好きです。誰ですか・・・あなたのそばが良いと言っているのは・・・???。
06-28(木) 百合水仙(ゆりずいせん)
日本名「百合水仙」、南アメリカ地方に多く分布し、
昭和初期日本に渡来。
花持ちが良く、切り花としても人気があります。
品種改良で花姿、花色も豊富で濃い色気が特徴で、南アメリカの
情熱を感じさせる花です。
一般的には、「アルストロメリア」と呼ばれ、「インカの百合」の別名もあります。
花言葉は、幸福な日々・華奢・やわらかな気配り・幸い・凛々しさ・人の気持ちを引き立てる・エキゾチックです。
06-29(金) 南天(なんてん)

「難を転ずる」と解釈し、縁起を担ぎ良く庭先に植え込まれています。
冬の赤や白の実に、目を奪われますが、梅雨の今の時期、花の真ん中が黄色味を帯びた、白い地味な花を咲かせています。
実を乾燥させたものは、「せき止め」の効能があります。
「南天のど飴」というのがありますね。私も時々お世話になっています。
また南天の箸は、長寿を祈願すると縁起を担ぎます。
花言葉は、機知に富む・良き家庭・私の愛は増すばかり・深すぎる愛です。
06-30(土) 洋種山牛蒡(ようしゅやまごぼう)
草地の中に、大株を持ち花を咲かせています。
北アメリカ原産で、日本に帰化し野生化したようです。
牛蒡と名前が付いていますが、根が有毒で食べることは出来ません。
葉は卵状の楕円形で、茎は赤色、花に見える部分はがく片で、花弁はありません。
緑色の実が徐々に紫黒色に熟していきます。