花ごよみ 平成19年 6月 上旬
06-01(金) 棕櫚蚊帳吊り(しゅろがやつり)

誰が植えたものか?花の名前が判らずサイトの方が教えてくれました。
茎が竹状で、竹で私は検索していました。
マダカスカル原産で、湿地性の植物です。
茎は三角形から円形で、葉は退化して鞘状になります。
茎の先端に葉のように見える苞が傘状に広がり、花?を咲かせています。
根に植物プランクトンの増殖を抑える物質が含まれるため、池や沼の浄化に利用されます。
06-02(土) マーガレット

境内の庭に植えられていますが、最近の花の品種改良等により、非常に地味な花に見えてしまう私です。
アフリカ、モロッコ沖のカナリア諸島原産で、明治時代に日本に渡来したようです。
春から初夏にかけて清楚なキク花状の花を咲かせます。
切り花に重宝され、寒さのも強い多年草です。
花色は、白色、黄色、ピンクとありますが、寺には白花のみ咲き誇っています。
花言葉は、真実の友情・愛の誠実・貞節・慈悲・予言・
心に秘めた愛・恋占いです。
06-03(日) じゃが芋(じゃがいも)

皆さんのお好きなおなじみの、野菜の花を。
南アメリカ高地の原産で、ビタミンCも豊富です。
17世紀にオランダ人により、インドネシア・ジャカルタから持ち込まれました。名前の由来は説明するまでも無くご存知ですね。この時期に花の中央に黄色味を付け、白い五弁の花を咲かせます。
バターを付けジャガバタに、炒め物にお味噌汁に・・・。
我が家の子供達は、じゃがいもとウィンナーの炒め物が、私はメンタイコで炒めたものが好きです。
くれぐれも食べすぎには注意して下さい・・・プ〜〜〜ウ、あ、しまった。
06-04(月) 栃の木(とちのき)

日本全国の山地の沢沿いなどに、湿り気のある場所を好んで分布する落葉高木です。
今日の花は、お檀家さんの庭に咲く、赤花栃の木です。
1.5cmの花が多数集まり、20cmほどの穂状の花房を作り、枝先に直立的に咲きます。
果実は秋に熟し、中から艶のある茶褐色の種子を1〜2個出します。
花言葉は、天才・贅沢です。また、栃木県の県花にも
指定されています。
06-05(火) ヘメロカリス

ユリ科の花で、黄菅(きすげ)、カンゾウの花と同種です。
東アジア、中国、日本を原産とするものを交配親として育成したものがこの花です。
艶やかな花が大変美しく、明るい雰囲気のある花です。
多肥と日当たりを好み、寒さにも強く丈夫な花ですが、春先のアブラムシに注意が必要です。
また悲しいかな一日花ですが、花数が多く次々と花が咲き続けます。
花言葉は、微笑・コケットリー・宣言・媚態・豊かな・
改革です。
06-06(水) 栴檀(せんだん)

青い空と、紫色の気品溢れる小さな五弁の花・・・。
開花するのを待つ花の一つです。
九州以南の海岸近くに分布する、暖地性の落葉高木です。
私の通った小学校にもこの木がありました。
その時代は、花よりも秋に付く緑色の実の方が印象に残っています。
樹皮は条虫の駆除薬となり、実はひびやあかぎれの薬となります。また材は、建築用装飾、家具、木魚、下駄などに用いられます。
花言葉は、意見の相違です。
06-07(木) 厚葉君が代蘭
(あつばきみがよらん)

アメリカ南部原産で、半砂漠地帯に多く、九十九里浜の海岸でも良く見かける花です。
初夏と秋の二度、花を咲かせるのも魅力の花です。
乾燥に強い植物で、関東平野部以南では、庭植えで楽しむことが出来ます。
寺にも一株植えられ、年々巨大化をしています。
葉の先が鋭く尖り、草刈の時に痛い思いをすることが、度々あります・・・イテ。
花穂は1m以上に大きく直立し、淡い白色の卵を伏せたような花をたくさん咲かせます。
花言葉は、勇壮です。
06-08(金) 白露錦(はくろにしき)

不思議な植物だと思います。木が色を変える???。
日本全国の山野の川縁に自生している、「イヌコリヤナギ」の品種改良の木です。
観葉を目的とした樹木の中でも際だった特徴を持っています。
新芽が膨らむ春はごく普通の緑ですが、枝が伸び次々と展開してくる葉には淡いクリーム色の斑が入ってきます。日増しに新しい葉ほどその度合いが強まり、六月後半になると名前に相応しく全体が白っぽくなり、さらには淡い桃色ないしサーモンピンクを帯びた葉が現れます。
それにしても、不思議な木ですね・・・?。
06-09(土) 鰭玻璃草(ひれはりそう)

一般的にコンフリーの名で出回っているようです。
私は「コーンフレーク」は知っているんですが・・・。
ヨーロッパ原産の多年草で、ぶ厚い葉に粗毛が密生し、薄紫色の花がいくつも垂れ下がり、生育旺盛で大株になります。
日本では、昭和40年代に健康食品として一時期大ブームになり、植えられたものが野生化したものもあります。
多量のミネラルとビタミンB12を多く含み、栄養価が高く、糖尿病・高血圧・動脈硬化にも効果があると言われています。
しかし近年、「コンフリー(Symphytum spp.)が原因と思われるヒトの肝静脈閉塞性疾患等の健康被害例が海外において多数報告されている」とのこと(厚生労働省HP)です。
花言葉は、協力です。
06-10(日) イソトマ

玄関の寄せ植えの花に家内が植え込みました。
オーストラリア原産の花で、春から初秋にかけ長期間
咲き続ける紫の五弁の星形の花で、キキョウ科の常緑宿根草です。雨に打たれ、一層紫を濃くしています。
葉や茎から出る白い液体には、毒があるようです。
皮膚の弱い方は、注意が必要のようです。
あ、私ですか?。
お蔭様で手の皮も欲の皮も厚いので・・・。
ご心配なく。(笑)。
花言葉は、強烈な誘惑・猛毒です。
06-11(月) 睡蓮(すいれん)

午後に晴れ間が出てきましたが朝から雨降り、まもなく梅雨入りか?。
水辺に咲く花というだけで、涼しさを感じます。
盛夏に咲く蓮の花に似た花で、蓮が葉や茎が水面から立ち上がる
に対し、睡蓮は葉も花も水面に浮かんだままです。
熱帯性と温帯性があり、改良品種が多く、花色もさまざまです。
花の開き方も、昼咲きと夜咲きがあるようです。
花言葉は、心の純潔・純情・信頼・自己愛・甘美・信仰・慎重な恋です。
06-12(火) 浅沙(あさざ)

今日も水生植物の花を。
睡蓮の葉を小型にした葉を持ち、五弁の黄色い花を
咲かせています。
非常にデリケートな花で、晴れの時だけ花を咲かせ、くもりや雨の日には花が開きません。
葉が蓴菜(じゅんさい)に似ることから、花蓴菜(はなじゅんさい)の別名があります。
花を良く見て下さい、五弁の花の中に黄色の星型が入っています。繁殖力も旺盛で、見応えのある花です。
06-13(水) 立葵(たちあおい)

当地でも群生している風景を良く見かける花です。
基本的には二年草ですが、暖地では多年草になります。
千葉県も常春(とこはる)の国、群生して咲く様子は見事です。
花言葉は、大望・野心・単純な愛・熱烈な恋・平安・威厳・高貴・豊産・野望・大志です。
初夏の太陽に向い勢い良く伸び、華やかな花を咲かせる様はまさに花言葉通り。
一重、八重咲き、色も赤、黄、白、ピンクなど花も咲き方も色々です。
06-14(木) 蛍袋(ほたるぶくろ)

蛍の飛び交う時候になりました。
お寺の田んぼにも蛍が飛び交っています。
自然の残るこの土地、私は好きです。
一説にはこの花に蛍を入れたことから、名前があるようですが。本当かな?。
蛍の光がこの花を通す風情は、情緒があるでしょうね。
林の野の少し薄暗い場所で咲いています。
花色は、薄紫と白色の花があります。
花言葉は、愛らしさ・誠実・忠実・正義です。
06-15(金) 狐の手袋(きつねのてぶくろ)
一般的には、「ジギタリス」の名前で流通しています。
この花を狐が手袋にしていたら、笑ってしまうでしょうね。
ヨーロッパ南西部の原産で、釣鐘状の下向きに咲く花を一杯咲かせています。
長い茎を持ち、良く見ていると花は茎の下部から咲き始めます。
紫色、赤色、白色、ピンクと花の色気もたくさんあります。
乾燥した葉は、心臓病の薬として用いられます。
花言葉は、熱愛・不誠実・胸の思い・健康的・熱い胸の内です。
花の中のぶつぶつが、少々気持ち悪いですね。