花ごよみ 平成19年 5月 上旬
05-01(火) シラー
昨日がカラーなら、今日はシラーを。
別に白ける花ではありません。(しら〜〜)。???。
球根で繁殖し、結構手間いらずの花です。
球根花独特の細長い葉を持ち、非常に綺麗な色気の花だと思います。
地中海沿岸原産で、青や紫の星形の花が放射状に咲いています。
写真の品種は、シラーのベルービィアナと言う品種です。
花言葉は、恋の呼びかけ・志操堅固・辛抱強さ・多感な心・悲しい・哀れ・不変です。
05-02(水) 山吹(やまぶき)
日本全国の山野に広く分布する落葉低木、とのことですが私が無知なのか、当地の山で見たことは・・・ありません。
山野に自生するものは、一重・五弁の黄色の花です。
写真の山吹は、園芸品種の八重の山吹です。
一重の山吹には実が付き、八重には実は付きません。
昔の小判、山吹色こんな色をしてたんでしょうね。
花言葉は、気品・崇高・待ちかねるです。
05-03(木) 上溝桜(うわみずざくら)
以前から非常に気になっていた、花の一つです。
何故か?猫のしっぽに似ていませんか?。
悲しいかな木が高く、花を目にすることが出来ないのが非常に残念です。
日本全土に分布する落葉高木で、高さは15mになります。
花は4月〜5月に咲き、枝先にたくさんの白い五弁の花をたくさん付けます。
夏に赤い小さな実が付きます。
花の命は短くて、4、5日で茶色く枯れてしまいます。
もう少し目を楽しませてほしい花です。
05-04(金) 海老根(えびね)

梅ノ木の足元で咲いています。
代表的な日本の野生蘭で、地下茎の連なった様子を海老に見立て、花の名前が付きました。
花色は変化に富み、近年、急速に改良が進んで海外にも紹介されています。
直射日光や強風に弱く、北側にそして半日陰の樹下が良いようです。
花言葉は、賑やか・謙虚・誠実です。
05-05(土) 棕櫚(しゅろ)
境内に何本かこの木があります。
中国原産で、耐寒性があり関東地方以南に野生化する常緑高木です。
葉は長く、手のひら形で深き切り裂けています。
花は黄色の大形の房状の花で、ちょっと気持ち悪いですね。
私は花よりも葉に思い出があり、子供の頃この葉で作った「ハエたたき」が寺にあった事を、記憶しています。
花言葉は、勝利です。
05-06(日) 踊り子草(おどりこそう)
山裾の半日陰地に群落を作っています。
花色は白、淡紅紫色があるようですが、ここには白色の花で形成されています。
花の下のトゲトゲが少し痛そうです。
しそ科独特の花で、葉はしその葉に良く似ていますが、やや大振りの葉です。
花が笠を被った踊り子の姿に似ることから花名になり、一名「踊り花」「虚無僧(こむそう)花」とも言われます。
若葉は食用に、根は薬用になるようです。
05-07(月) 赤花夕化粧(あかばなゆうげしょう)
何と粋な花の名前ですね。
いつもいつも花の名前を付けた方に脱帽です。
夕刻から花を開かせ、翌朝午前中くらいまで花を楽しむ事が出来ます。
日本原産の野草と思いきや、南アメリカ原産で明治時代にアメリカから渡来したようです。
今では日本に同化し野草の趣があります。
四弁のピンク色の花で、赤い筋が目を引きます。
花株からたくさんの茎を出し、優雅に咲いています。
こぼれ種で繁殖も早く年々花の勢力を伸ばしています。
05-08(火) 烏柄杓(からすびしゃく)
畑にこれが・・・如何にも浦島草、マムシ草の子分のような花?植物?です。
3枚の緑の葉と小振りの仏焔苞を付け、短めの髯のような物を出しています。
地下の塊茎は、小球形で半夏(はんげ)という生薬であり、日本薬局方に収録されています。
鎮吐作用があり、半夏湯(はんげとう)、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)などの漢方方剤に配合され、悪阻(つわり)などの吐き気に効用があるようです。
北アメリカの一部では、侵略的外来種として問題視されています。
どちらにしても畑地の大敵のようで、ある地域では「百姓泣かせ」と言う異名があるようです。
05-09(水) 葡萄(ぶどう)
子供の日に同じ町内で初節句があり、その家で7年前位から、ビニールハウスを建てブドウ栽培、出荷をしています。
ちょうどこの時期花が咲いていましたので、ついパチリ。
いとこもつまらない花だよ、と話していましたが、私にはつまるんです。
長い花房を作り、黄緑色の小さい花がたくさん集まっています。
・・・確かに面白みの無い花ですね。
日本では生食が多いですが、世界では70%以上がワインに加工されます。
花言葉は、好意・信頼・陶酔・思いやり・親切です。
いとこ曰く、上を向いてする仕事で結構きついようです。
05-10(木) イキシア
私の花好きに感化されたのか、家内がせっせと花壇に、鉢に花を植え込んでいます。感謝・・・。
今日の花も、玄関前に家内が鉢に植えたものです。
南アフリカ原産で、日本名槍水仙(やりずいせん)。
華奢なグラジオラスという感じがします。
球根で育ち、細く長い茎の先に、花を咲かせています。
花は、日に当たると開花させます。
花言葉は、調和のとれた愛・団結・誇り高い・秘めた恋・団結して当たろうです。
05-11(金) 莢豌豆(さやえんどう)
今日は、野菜の花を。
これからが旬の莢豌豆の花です。これからの時期のものやはり夏野菜と言うのでしょうか?。
白花と赤花がありますが・・・色気のある赤花を。
野菜の花とはいえ、非常に綺麗な花で赤花は蝶が舞う花姿に見えます。
皆さんはこの実をどんな食べ方をしますか?。
茹でて鰹節に醤油、卵とじ等色々な食べ方があるようです。
我が家の子供達はあんまり好んで食べませんが・・・。
花言葉は、永遠の悲しみ・必ず来る幸福です。
好対照の花言葉ですね。
05-12(土) 烏野豌豆(からすのえんどう)
自然界には良く似た花が存在しています。
昨日の花が大形の蝶に対し、こちらは小形の蝶かな?。
野に生える豌豆で、実が黒く熟しその姿を烏に見立て、名前が付きました。
道端や土手で、身近に目にする野草の一つです。
昨日の莢豌豆同様に、似た実を付けますがこちらは、
食すことは出来ないようです。
巻きひげで絡む、蔓性の植物で草を刈る時に巻き込む厄介な花です。
05-13(日) 石斛(せっこく)
見上げれば、白い綺麗な花が固まって咲いています。
桜の木に着生させてあります。
3年前に百日紅(さるすべり)が枯れ、新たに桜の木に着生させました。
年々増えているのが、嬉しい限りです。
丈夫な日本原産の風流な花で、白色が多いようですが薄いピンク色の色気もあるようです。
花言葉は、華やかな愛・思いやり・純粋・潔癖です。
05-14(月) 九輪草(くりんそう)

本堂の裏のやや湿り気のある場所に咲いています。
サクラソウ科の多年草で、日本産のサクラソウの中で最も大形です。
葉は長楕円形で、中央から長い花茎を出し段々に花を咲かせています。
下の方から花を咲かせていくのも不思議な光景です。
花色は、白色または紅紫色がありますが、寺の九輪草は紅紫色一色です。
花言葉は、物覚えの良さです。
05-15(火) 蜜柑(みかん)
花を見るよりも、私は冬のコタツで食べる蜜柑の方が
好きです。貴方もそうなのでは・・・?。
今の時期、香りの良い白色の五弁の花を枝先に付けます。
中国から渡来した蜜柑ですが、現在日本で多く作られている品種のもとは、約500年前、鹿児島で発見されたものが最初と言われています。
花言葉は、心の広さ・あなたは純潔です・花嫁の喜び・
清純です。
愛媛県の県花にも指定されています。