花ごよみ 平成19年 3月 上旬
03-01(木) 沈丁花(じんちょうげ)

3月、いよいよ春本番の季節かな?。
境内の庭木も徐々に花を咲かせてきました。
香りの良い花の代表的なもので、庭木として古くから
親しまれています。ミツマタの仲間で、繊維は紙の原料にもなります。
緑の鮮やかな葉を持ち、花の表が白色、裏は紫の小さな花の集合体の花です。
花言葉は、栄光・不滅・優しさ・おとなしさです。
03-02(金) クロッカス

境内の芝生の中から、ひょっこりこの花が咲き始めます。
松葉のように細い葉に、暖かさを感じる黄色い花。
花の形は、秋に咲く「サフラン」によく似ていますが、
サフランは紫色だけの花。方やこちらは白色、黄色、紫色と豊富な色合いの花で、春を告げる花の一つです。
朝夕は花を閉じ、太陽の光を受けると花を開かせるデリケートな花です。(私のようです?。)
花言葉は、青春の喜び・切望・じれったいです。
03-03(土) 馬酔木(あせび)

日本原産のツツジ科の常緑樹です。
山地に自生し、庭木でも良く見かける樹木です。
春先に釣鐘形の「スズラン」似た花を房になって咲かせ、白やピンク色の濃淡の入るものもあります。
花の名前の如く、全株が有毒で、牛馬が食べると麻痺を起こすことからこの名前があります。
葉の煎汁は殺虫剤、皮膚病薬にも使われます。
花言葉は、犠牲・献身です。
03-04(日) 蕗蒲公英(ふきたんぽぽ)
葉が「蕗」に、花が「蒲公英」に似ることからこの名前があります。
でも、花の開花の時期には、葉がありません?。
ツクシのような花茎を伸ばし、先端に花を咲かせています。
蒲公英よりも、花びらが細く感じます。
ヨーロッパ、シベリア、インド、中国などに広く分布し、
日本へは明治中期に渡来しました。
花言葉は、公平な裁き(大岡越前のような花言葉)です?。
03-05(月) ゴールデン・クラッカー
南アフリカ原産の常緑低木。
半耐寒性の花ですが、寺の境内に植えられ寒い冬も無事越冬しています。
たくさんの分枝した枝に付く葉は、細く小さく枝の先端部に鮮黄色の小さな花がまとまって咲きます。
花言葉は、明るい愛です。
03-06(火) 風信子(ヒアシンス)
ちょっと、だいぶお粗末ですが、ヒアシンスを。
寺の参道に植え込まれ、次々に花を咲かせます。
やはり植えっぱなしが良くないのか?年々花が貧弱になります。
一名「錦百合」ともいわれ、ギリシャ地方原産、16世紀にヨーロッパに渡り1863年チューリップとともに日本に渡来しました。
花色も鮮やかで、芳香も素晴らしく水栽培も出来る、なじみのある花です。
花言葉は、しとやかなかわいらしさ・初恋のひたむきさ・初恋・悲哀・控えめの愛らしさです。
03-07(水) 笹団扇(ささうちわ)
花屋さんで、鉢植えを買ってきました。
中南米原産のスパティフィルムと言う花です。
光沢のある濃緑色の葉と、白い花に見える、花を包む
仏炎苞とのコントラストの美しさが特徴です。
「カラー」と同じサトイモ科で花も良く似ています。
花の寿命が長く、花のない時期にも観葉植物として楽しめます。
花言葉は、包み込む愛(私も包まれてみたい)・清々しいです。
03-08(木) 寒緋桜(かんひざくら)

境内の寒緋桜が、今満開を迎えています。
濃い紅色が印象的な桜です。
花は半開で咲き終わり、下向きに花が咲きます。
九州南部などでは、旧暦の元日に咲くところから、
元日桜とも呼ばれます。
薄いピンクの「ソメイヨシノ」よりも鮮やかなこの桜の方が私は好きですが・・・。
03-09(金) ポリガラ
最近園芸店で出回ってきた花です。
ちなみに花の名前は、「ポリガラ」です、決して「トリガラ」ではありませんので、ご注意を。
南アフリカ原産の常緑低木です。春先から5月にかけ開花します。枝を広げて育つ直立性の低木で、スイートピーを小型にした感じの桃紫色の花を次々に咲かせます。
挿し木で育てられますが、耐寒性に弱く、冬場は温室で管理するのが良いようです。
この花は鉢植えで・・・また買ってきてしまいました。
そろそろ、家内に角が出てくるかも?。
03-10(土) 富貴菊(ふうきぎく)
花屋さん園芸店では「サイネリア」と呼ばれます。
近所の方が、母親宛に鉢花を届けてくれました。
明治初期日本に渡来当時は「シネラリア」と名付けられたが、「死」に通じる音のため、サイネリアと呼ばれるようになりました。
カナリア諸島原産で、一色のものから、蛇の目咲きまで、多くの品種があります。
蛇の目と呼ばれる二色咲きのほとんどは、日本で作出されました。
花言葉は、元気・常に快活です。
03-11(日) 天竺葵(てんじくあおい)
鉢植えのこの花が開花し、玄関に置かれています。
濃い紅色で、花持も良いようです。
一般的に、ゼラニウムと呼ばれます。
南アフリカ原産で、江戸時代末期に渡来しました。
ヨーロッパでは、この花が好まれ窓辺を飾る人気の鉢花です。
花の色や、大きさがさまざまな園芸品種があります。
花言葉は、慰安・愛情・安楽な生活です。
03-12(月) 花韮(はなにら)

まとまって咲くと、清々しい花姿です。
花の名前の如く、鱗茎には韮と同じような匂いがあります。
花は茎の先に一つだけ咲きます。白っぽく若干青紫がかっています。
不精な私には、植えっぱなしでも良いのが魅力です。
花言葉は、悲しみ・悲しい別れ・耐える愛です。
03-13(火) 豊後梅(ぶんごうめ)
果樹として栽培されている梅の一変種です。
アンズとウメの間種という説もあるそうで,果タも大きく直径 5 センチで,熟すと黄赤色になります。
境内の豊後梅の木も老木になり、ここ何年か花も少なく、実もあまり付けません。
二年前新しくこの木を境内に植え込みました。
樹形はまだ小さいですが、さすが若手花はたくさん付けます。
大分県の県花・県木です。
03-14(水) 菫(すみれ)

菫の種類も、国内外数百種類あると言われます。
さて、この菫は・・・私なりに立坪菫かな?。
寺の境内、山に畑に春の明るい日差しを受けたくさん
咲いています。
淡い紫の色で、長く花を楽しむことが出来ます。
地味な小さい花ですが、この花に出会うと何故かホットする私です。
別名を「墨入れ」「相撲取草」と不思議な一名があります。
花言葉は、思慮・思慮深い・思い・誠実・控えめです。
03-15(木) ムスカリ
青い空と、この花の青紫が良く映えます。
地中海沿岸、南西アジア原産で、別名「ブドウヒアシンス」と言われ、ブドウの房のような花を咲かせます。
寺でも球根を買い求め植え付けましたが、年々花の数も増えてきています。
本当に手間隙かからず花が増える
・・・私の理想です。
花言葉は、寛大なる愛・失意・高貴な生活です。