花ごよみ 平成19年 1月 上旬
01-01(月) 万両(まんりょう)
明けましておめでとうございます。
思いがけない病気に罹り、花ごよみ休止しておりましたが、体調も回復し、新しい年を迎え本日より再開できる運びとなりました。
今日は、新春にあたり縁起物の万両を・・・。
夏の暑い盛りに、白い小さな花を付けます。
樹背は低く、細い枝に濃い緑の葉を持ち、赤い実を
たくさん付けています。
心新たに寺の、地域の四季折々の花を実を掲載していきたいと思います。
今後とも宜しくお願い致します。
01-02(火) 万年青(おもと)

ユリ科の万年青です。
葉は革質で光沢があり、冬でも枯れずいつも青々。
その風情からこの名前があるのでしょうか?。
原産地は日本とも中国ともいわれ、江戸時代から栽培が始められています。
5〜6月頃に棒状の白い小花が咲き、今の時期橙色の綺麗な実を付けています。
01-03(水) 樒(しきみ)
仏壇やお墓にお供えすることが多い花です。
当地では、「しきび」と呼ぶことが一般的です。
挿し木で簡単に生育するため、寺にもたくさんこの木が
あります。花・葉の匂い結構私好きです。
樹皮や葉から線香、抹香が作られ夏に薄い緑色の
実を付けます。
独特の匂いが魔を除くと意味合いで仏事に多用されます。
01-04(木) 水仙(すいせん)
地中海沿岸原産、平安時代末期に渡来。
水仙の品種も多く、この花は水仙の代表「房咲水仙」
「日本水仙」と呼ばれるものです。
当地では、12月から咲き始め花の少ない時期の貴重な切花です。
水仙は、雪の中でも春の訪れを告げることから、
「雪中花」という綺麗な別名もあります。
越前岬・伊豆半島と水仙の群落がありますが、房総半島にもいくつかの群落を見ることが出来ます。
花言葉は、花は美しい・自己愛・思い出・記念・神秘です。
01-05(金) 衝羽根朝顔(つくばねあさがお)
一般的には、サフィニアと呼ばれる花です。
いいにくい名前です・・・私は日本人だから・・・。
寒さ厳しい今の時期でも、玄関のプランターに元気に
綺麗に咲いています。
南アメリカ原産の花で、暑さ寒さにも非常に強く
ガーデニングを始める方には手ごろな花です。
花言葉は、変化に富む・あなたがそばにいると心が和む (・・・言われてみたいものです)です。
01-06(土) プリムラ・ジュリアン
寒いこの時期、私の出番とばかり綺麗に咲いています。
冬に全盛期・・・うれしい花です。
赤い花の中に、黄色のポイント・・・可愛いですね。
西洋桜草の園芸品種の一つです。
同じ仲間として、大輪のポリアンサ・中輪のジュリアン・
小さな花が固まって咲くマラコイデスなどがあります。
花言葉は、運命をひらく・神秘な心・可憐です。
01-07(日) 篝火花(かがりびばな)

一般に「シクラメン」と言われます。
我が家にも、玄関の下駄箱の上にこの花が・・・。
地中海沿岸が原産地で、明治末期から大正期にかけて、野生種や園芸種が渡来し、現在では品種もたくさん多く、冬の代表的な鉢花です。
花の名前は、花の形がひっくり返りかがり火に見える事から、また原産地では、野生の豚がシクラメンの球根を食べることから「豚の饅頭」という別名もあります。
豚にはご馳走なんですね。
花言葉は、清純・思慮深い・内気・はにかみです。
01-08(月) 猩々木(しょうじょうぼく)
赤と緑のコントラストが綺麗なメキシコ原産の
「ポインセチア」です。
クリスマスの鉢花として有名で、花の周辺の大きな
苞葉が赤く染まり、とても華やかです。
葉が目立ち過ぎ、花は中心にある地味な小花です。
花の名前の由来は、アメリカのポインセット大使が、
母国に紹介したことにちなみます。
また、「猩々」は中国の想像上の怪獣でサルのような顔を持ち毛は紅色・・・赤い花を猩々にたとえたのか?。
花言葉は、聖なる願い・情熱的な恋・私の心は燃えているです。
01-09(火) 譲葉(ゆずりは)

お正月の季節ですので、この花?を・・・この葉?を。
4〜5月に古い葉の付け根に茶色の小花を咲かせます。
春の新葉を見とどけて古い葉が散るので譲葉と呼ばれる。
別名親子草。
葉の茎が赤い特徴があり、葉の表面は光沢がある。
今でこそ当地でもお正月のお飾りは、求めるお宅が多いが、その昔、各家でお飾りを作り、この葉を戴きに寺に足を運ぶ方がいたことを子供心に記憶しています。
01-10(水) パイナップル・セージ
寒い冬に庭に一株、小さなとがった赤い花を付けた
この花が咲いています。
別名をサルビア・エレガンス。
葉を揉むとパイナップルのような芳香を放ち、
真っ赤なエレガントな花が鮮やかです。
地中海沿岸が原産で、水はけや日当たりのよい
暖かな場所の植え付けがいいようです。
香料、染料、サラダなどに加工され使用されています。
花言葉は、家庭的です。
01-11(木) ガザニア

春から秋にかけ本格的に咲くようですが、温暖の当地
では、今の時期も花を咲かせています。
晴れた日にしか花がひらかないこの花、人も花も太陽の恵みは有難いものですね。
南アフリカ原産の花で、花の色や形が勲章に似る
事から「勲章菊」という別名があります。
01-12(金) 金柑(きんかん)
・・・虫さされの薬では、ありません。
丸ごと食べられ、また砂糖煮や蜂蜜漬などにして
食べられる、栄養の高い果物です。
花は夏から秋にかけ、白い五弁の花を何回か咲かせます。
中国原産で、中国の商船が、遠州灘(静岡県沖)で遭難して清水港に寄港した際に、船員が地元の人に砂糖漬の金柑果実をプレゼントしその種から日本で広まった。
・・・ロマンですね。
別名を姫橘(ひめたちばな)といいます。
01-13(土) 夏蜜柑(なつみかん)

山口県原産で広く栽培される常緑低木です。
5月ごろ白い五弁の花を咲かせます。
実は、酸味が強く、さわやかな味です。
私は、スッパイのが得意な方ではないので、あまり食べません。
我が家の子供たちは、せっせと食べていますが・・・。
本当の呼び名は、「夏橙(なつだいだい)」だったが商品名としてはいまいちで、のち「夏九年母(なつくんぼ)」となり、明治の末頃から夏蜜柑と呼ばれるようになった。
01-14(日) 椿(つばき)

世界に2,000種以上の品種もあるといわれる、椿です。
日本原産で、常緑で低木から高木まであり、花期は10月〜6月で、種により花期が異なります。
花も一重・八重、花色も種々あります。
今日掲載の椿は、藪椿(やぶつばき)という品種です。
葉は光沢があり、革質。花の中央にたくさんの雄蕊(おしべ)を付けています。
種子から椿油を製し、材は工芸用に使われる。
花言葉は、贅沢・おしゃれ・至上の愛らしさ・謙遜の美徳です。
01-15(月) 姫蔓蕎麦(ひめつるそば)

暖かな当地も、朝霜の下りる日が多くなりました。
寒さにもめげず、この花が咲いています。
さすがにヒマラヤ原産・・・寒さには強いんですね。
日本には、明治中期に渡来。
ピンクの小さい花がつぶつぶ状に球形に集まって咲いています。
可愛い花だな〜と思います。
花背は低く地面を這い、繁殖率も良い花です。