花ごよみ 平成17年 9月 上旬
01(木) 鶏頭(けいとう)
お盆が終わり、今日から早9月。
本当に一年が過ぎていくのは、早いものですね。
寺の畑に、今この花が満開に咲いています。
花の名前は、ご存知だと思いますが、鶏のとさかに似る事からこの名前があります。
熱帯アジアの原産で、さすが暑さに強い花です。
古く日本へは、万葉の時代に渡来しました。
寺にあるのは、槍鶏頭(やりげいとう)の品種です。
花言葉は、おしゃれ・博愛・感情的・奇妙・色褪せぬ恋です。
02(金) 韮(にら)
PCの調子が悪く修理に・・・。
本日より花ごよみ再開致します。今後とも宜しくお願い致します。
田舎の当地では、田んぼの畦道、路肩で良く見かける花です。
白い星型の花で、花粉を持ったおしべを付けています。
花の下から根本が食用とされ、ビタミンAとカロチンを
多く含み、消化を助け風邪の予防効果があります。
良く、「韮レバー」か「レバー韮」か議論されますが、
私はレバーはあまり得意ではありませんが、韮の食感は大好きです。
03(土) 蔓穂(つるぼ)
庭先に群落を作り咲いています。
日当たりのあるところを好み、開花しています。
淡い紫色の花で、花は横向きに下から順次咲いていきます。
花の名前の由来は、公家が参内する時に使用する、
長柄傘をたたんだ形に似ているため、この名前があります。
花言葉は、我慢強いです。
04(日) 玉簾(たますだれ)
この花を見ると、南京玉簾の口上「さては南京玉簾」と
口ずさんでしまうのは、私だけでしょうか?。
今年も境内に綺麗に咲いてくれました。
長い茎と、細長い葉を持ち合わせ、残暑にも負けず咲き誇っています。
花言葉は、期待・潔白な愛です。
05(月) 白銀葦(しろがねよし)
一般的に、パンパスグラスの通名があります。
南アメリカ地方の原産で、アルゼンチンのパンパス地方に群落があるようです。
昨年まで、ススキの大きいものと思っていた無知な
私です。
薄茶色の穂が、太陽の光を浴び、輝いています。
花言葉は、光輝・人気です。
06(火) メランポジューム
子供が小学校で種を貰い、今年見事に咲き誇りました。
メキシコ原産の花で、1990年代渡来したごく最近の花です。
しかし、近年当地でも家々でよく見かける花の一つです。
黄色の花色で地味ですが、群生すると見ごたえがあります。
暑さに強い、強健の花で霜の降りるまで花を楽しめます。
07(水) 木苺(きいちご)
お檀家さんの庭先でパチリ。
普通、ラズベリーと呼ばれることが多いようです。
蔓性で枝に棘があり、花は白色またはピンク色で春先に花を咲かせるようです。
黒く熟した実を一つ食してみましたが、口一杯に甘さが充満しました。
是非、今度は春に咲く花を撮影したいものです。
08(木) 熨斗蘭(のしらん)

境内の何ヶ所かにこの花が咲いています。
白いひも状の花で、葉は薮蘭に似ています。
夏の暑い時期、白色の花は一服の清涼感がありますね。
花が終わり、冬にこの花は、青色の実を付けます。
09(金) 釣鐘人参(つりがねにんじん)


秋の山野に咲く、私の好きな花の一つです。
秋風に鐘の音が聞こえそうな花の風情が好きです。
良く見ると、土質の関係か白い色また紫の濃い花色があるようです。
花の形が釣鐘形で、白く太い根が人参の形に似ることから、花の名前があります。
根は、咳止めの漢方薬の「沙参」(しゃじん)になります。

この花を見ると、残暑厳しき中にも、里にも秋到来の感があります。

10(土) 小錦草(こにしきそう)
え、花ごよみに雑草が・・・と思われますが、
葉の付いたところに、目立たない小さな花を付けています。
霊園の墓所の天敵でもあり、繁殖率は高いものがあります。
横に蔓延り、枝分かれした茎を折ると白い乳液状の、
汁が出てきます。
草取りには、非常に手こずる相手?です。
11(日) 蛍藺(ほたるい)
刈り取った水田に咲いて?います。
写真写りが悪いので、良〜〜く目を凝らして見て下さい。
茎の先端に花が咲き、のちに苞が伸びて茎のようになり花が茎の中間に咲いているように見えます。
茎は丸く、その昔いぐさのようにムシロなどに利用されたようです。
いぐさに似ており、ホタルが出るような場所に生える事から、名前があります。
12(月) 野小豆(のあずき)

雑草地に、この花が咲いています。
黄色の蝶形の花を咲かせ蔓状に伸び、広範囲に蔓延っています。
三枚の葉を持ち、菱形の葉が特徴です。
緑の中に黄色い花、大変良く目立ちます。
良く似る花に、薮蔓小豆(やぶつるあずき)がありますが、花が終わり、細長い実を付けるのが特徴のようです。
13(火) 高砂百合(たかさごゆり)

ちょっと時期を逸した感がありますが、境内に今だ咲いていましたので、今日の花に。
鉄砲百合に似ていますが、細い葉が特徴です。
茎には細い葉をたくさん付け、白い花を少しつぼめて
咲いています。
花言葉は、純潔・甘美・威厳です。
14(水) 大根草(だいこんそう)

寺の林間にも咲いていますが、掲載の写真は、本堂の前に咲いています。
バラ科特有の五弁の花で、黄色のあまり見場のある
花ではありません。
葉が大根に似る事から、この名前があります。
15(木) 数珠玉(じゅずだま)
数珠玉・・・うまい命名ですね。そのものズバリ。
寺にぴったりの花?、植物です。
田んぼの溝にあり、群落を作っています。
実は1センチ程で、先端が穴が開いています。
葉や茎は、トウモロコシと良く似ています。
花言葉は、恩恵・祈り・成し遂げられる思いです。