花ごよみ 平成17年 8月 下旬
16(火) アフリカ鳳仙花(ほうせんか)

俗にインパチェンスの名前で、花屋さんの店頭に出ています。
花持ちも長く、晩秋まで花を楽しめます。
本堂の周りの少し湿り気のある場所に咲いています。
南アフリカ原産の花で、名前から察するとアフリカ版
鳳仙花でしょうか?。
花言葉は、豊かさ・鮮やかな人です。
17(水) 鳳仙花(ほうせんか)
日本版鳳仙花と思いきや・・・インド近辺の原産です。
日本には、17世紀頃渡来したようです。
種が弾けて飛び出し、日向で良く繁殖します。
今日の写真も、部落のゴミ捨て場の脇に咲いていました。
どこから種が飛んできたのか?・・・不思議です。
花言葉は、私に触れないで・短気です。
18(木) 烏瓜(からすうり)
本当に綺麗だと思います。
真夏の夜の、レースショーです。深夜になると静かに
開き始め、朝元に戻ります。
植え込みに咲き、葉が枯れる頃赤い実を付けます。
神秘的な夜の芸術ですね。
花言葉は、良き便り・誠実・男嫌いです。
19(金) 藪茗荷(やぶみょうが)
今日で、お盆の施餓鬼も終了。ホット一安心です。
熱い戦いも、一段落です。ほんと暑かったですね。
今日の花は、日陰地に咲いている藪茗荷です。
尖った大きな葉を持ち、茎の先に小さな玉状の白い集団花を咲かせています。
秋に、青紫の実を付けます。
20(土) 夏水仙(なつずいせん)
何も無い場所から、ある日突然茎を伸ばし出てきます。
春先に葉が枯れ、今ピンクの綺麗な花を四方八方に、咲かせています。
寺も何箇所かにこの花があり、年々球根が増えるのか、茎の数、花の数も増えています。
何も無い場所から花が・・・私にはとても神秘的に
そして好きな花の一つです。
21(日) 薮蘭(やぶらん)
庭木のグランドカバーに使われています。
藤色の花を茎にたくさん付けて咲いています。
暑いこの時期、藤色の花と、緑の葉は一服の清涼感があります。
花言葉は、謙遜です。
22(月) 山紫陽花(やまあじさい)

お盆を境にして、寺の境内の山の斜面にこの花が
次々に開花しています。
大きな蕾で、白い装飾花をメインに青色の花が、
おしべでありめしべです。
梅雨時期の紫陽花の花が終わり、初秋に山に紫陽花に似た花を咲かせる・・・本当に四季折々自然豊かな日本。
いつまでも大事にしたいものです。
23(火) 葛(くず)
秋の七草の一つ「葛」が山の木から蔓状に長く垂れ、
紫色の花を咲かせています。
花は下から咲かせ、上に向け咲き進みます。
写真の出来が良くありませんが、ちょうど実も一緒に
撮影できましたので、我慢して下さい。
珍しい光景だと思いますが・・・。
根にはデンプンを多く含み、根を刻み煎じ風邪薬の
漢方薬に、また葛粉としても利用されます。
花言葉は、治療・芯の強さ・恋の溜息・活力です。
24(水) 仙人草(せんにんそう)
長く伸びる蔓状の茎に四弁の白い花を咲かせています。
この花に良く似る、「牡丹蔓」(ぼたんづる)がありますが、葉は三枚で、葉先が三つに分かれています。
仙人草は、葉は先が尖り丸みを帯びています。
一名「馬食わず」といい、有毒のため馬も食べない事からのようです。
花が終わり、白い毛を仙人に見立てた花の名前です。
25(木) 花虎の尾(はなとらのお)

壇に寺の花、今を盛りと咲いています。
北アメリカのバージニア州原産で、大正時代に日本に
渡来したようです。
暑い盛りに時期に、ピンク色の可愛い花を咲かせます。
花が、四角張りに咲くことから、角虎の尾の別名が
あります。
白色の品種もあります。
26(金) 臭木(くさぎ)

8月10日掲載の、「屁糞蔓(へくそかずら)」同様に、
気の毒な花の名前です。
どちらも、地味ながらも綺麗な花と私は思いますが・・・。
この花は、葉や茎を揉むと、匂いのする事から命名されたようです。
花が終わり、初秋に青緑色の実を付けます。
これまた見応えがありますよ。
花言葉は、運命・治療です。
27(土) 秋の田村草(あきのたむらそう)

一時の酷熱の暑さも、日毎に少しずつ秋の気配を感じます。
そして野にも秋の名前の花が、道端、林縁、田んぼの畦と咲き始めています。
自然界は、本当に正直なものですね。
茎が四角張り、シソ科の特徴を表わし、茎が枝分かれしてたくさんの薄紫色の花を付けています。
この花を見ると、実りの秋ももう少しと思う今日この頃です。
28(日) 紅葉葵(もみじあおい)
お檀家さんの庭先でパチリ。
いかにも夏を思わせる、真っ赤な花色です。
北アメリカ原産で、最近良く見かける花の一つです。
ハイビスカスと同じ原種で、確かに花も良く似ています。
花言葉は、温和です。
29(月) 鵯花(ひよどりばな)

今日は、野草の花を。
昨年から気になっていたこの花。
やっと名前が判りました。
寺の参道の岩場の斜面日陰地に咲いています。
あまり見場はありませんが、白い色気の花は、
秋を迎える風情が感じられます。
30(火) 団子菊(だんごぎく)

寺の畑に咲いています。先日の台風で長い茎が
倒れてしまいました。
黄色の花びらは、円を描き咲き、真ん中に半球形の
花芯を付けています。
昨年の今頃名前が判らず、
母親いわく「鎮魂花(ちんこんか)」
と話していたのを記憶しています。
お盆を境に咲くこの花、戦没者を追悼する意味合いの
時期に開花する風情に思わず頷かされます。
31(水) オクラ

畑に実を伴い花が咲いています。
オクラも好きですが、大柄な花も好きです。
薄い黄色の花で、ハイビスカスと同属です。
貴方は、オクラをどんな風に食しますか?。
茹でてそのまま、また細かく切り鰹節を入れ、また納豆を絡めて・・・色々な食べ方があると思います。
どれも歯ごたえが良く、食感も良いですね。
疲れた夏の体に、是非今晩の食卓にどうぞ。