花ごよみ 平成17年 7月 下旬
16(土) 蔦葉桐葛(つたばきりかずら)

この花も檀家さんの庭先で。
つる状の花で、玄関先の入り口にネットを立て掛け、
一面にこの花で覆われています。
葉が三角形で蔦に似る事から、この名前があります。
メキシコ原産で、紫・白・桃色の花色があります。
17(日) サフラン擬き(さふらんもどき)

寺の境内も、植木屋さんが終わり一段落。
外回りはいつお盆が来てもOKです。
日のよく当たる、霊園の斜面にこの花は咲いています。
サフランの花に良く似た、くっきりしたピンクがとても
綺麗です。
擬き(もどき)という名前が気の毒です。
別名をゼフィランサスカリナタといいますが、舌を噛みそうな名前、残念ですが私には覚えきれません。
18(月) 捩花(ねじばな)

境内の芝生地に咲いています。
花が捩れて咲く、このような咲き方の花、私は知りません・・・。不思議な花です。
そして捩花、日本の野生蘭の一つに数えられます。
ピンク色の捩れた花は、らせん状に花を付け、
捩れ方は、右巻き、左巻きとあります。
花言葉は、思慕です。
19(火) 柾(まさき)

植木屋さんが終わり、境内の植木もスッキリ。
垣根の柾も、肉厚の卵形の葉の間から、黄緑色の集団花が覗いています。
四枚の花びらで、濃い緑の中に一際、花が目立ちます。
晩秋から初冬にかけ、黄白色の中の赤い実が下がります。
20(水) 印度浜木綿(いんどはまゆう)

名前の通り、インド原産です。
寺の境内の参道入り口の左右に咲いています。
半日陰地に植えられているので、開花が少し遅いようです。
花を観察するに、ある日突然花の茎が出現します。
長い茎の先に、次々に白い百合に似た花を咲かせていきます。
贅沢ですが、もう少しお盆の頃に開花してくれれば、
申し分ないんですが・・・我儘ですね。
21(木) 白粉花(おしろいばな)

玄関を出た、猫の額ほどの花壇に、長女の葵が小学校から種を貰い、昨年の秋に植えた白粉花が今年咲きました。
境内にもありますが、貰い受けた種は、絞りの花の種だったようです。
夕刻に花を咲かせ、夕化粧の別名もあります。
大株になり、花を咲かせた時には、長女は大変喜びました。
花を通し、貴重な情操教育が出来ました。
花言葉は、あなたを思う・臆病・内気・不思議な気持ちです。
22(金) 山百合(やまゆり)

寺の境内には、たくさんの山百合が咲いていますが、
一番多く花を付けている山百合を。
母親が、昔から山百合大事にしています。檀家さんが寺の掃除に来ると、百合を刈らないでと頼んでいます。
一年で花を一つずつ増やしていく、山百合。という事は・・・
この百合は20年選手か?。
花には赤い斑点があり、花も大型で百合の中の王者です。
花言葉は、人生の楽しみ・荘厳・威厳です。
また、神奈川県の県花に指定されています。
23(土) 木槿(むくげ)

今日、明日寺の境内に咲く、木槿を。
今日の木槿は、八重の紫色です。情熱の花ハイビスカスと同属で、こちらは、「侘び」「さび」の世界、生け花に使われます。一日花ですが、蕾を多く付け、次々に花を咲かせていきます。
花言葉は、デリケートな愛・デリケートな美・説法・尊敬・信念・繊細美・柔和です。
24(日) 木槿(むくげ)

昨日に続き、境内の木槿を。
白い大きい花を咲かせています。蕾も多く付け、
まとまって咲きだすと、見事の一語です。
一様に木槿の木は、耐寒性が強く丈夫で手間のかからない育てやすい落葉低木です。
一日花ですが、次々に花を咲かせ、長期間花を楽しむことが出来ます。
25(月) カンナ

夏を代表する花の一つです。
寺には、赤色と黄色がありますが、夏の太陽に負けない真っ赤なカンナをアップで。
草丈も長く、茎の先に鮮やかな大きい花を咲かせています。
花持ちも良く、長く花を観賞できます。
花言葉は、永続・堅実な未来・快活・情熱・熱い思い・
妄想です。
26(火) 赤熊百合(しゃぐまゆり)

以前の私には、想像も付きません。いつも車にカメラが。
お檀家さんの、庭でパチリ。
一般的には、トリトマの名前の方が、通りが良いようです。
長い茎を持ち、橙色の堂々とした花を咲かせます。
花は下向きに咲き、真夏を彩る造形的な花です。
花言葉は、胸の痛み・切実な思いです。
27(水) 芹(せり)

春の七草の一つ、芹の花が今の時期花を咲かせています。
草地の半日陰地に群落を作り、小さな集団花で咲いています。
春先の若芽を摘み、「おひたし」「鍋物」で食します。
競り合って花が咲くところから、「芹」・・・ナイス命名。
花言葉は、清廉潔白です。
余談ですが、歌手の芹洋子さんの「四季の歌」・・・私は好きです。
28(木) 破れ傘(やぶれがさ)

今年の4月16日の花ごよみに、この花の若芽を掲載
しました。
梅雨も明け、今山の中で静かに花を咲かせています。
あまり見映えの無い花で、若芽の滑稽な姿の方が、印象に残ります。
若芽の中央から長い茎を出し、開き切らない白い花です。
29(金) 小海老草(こえびそう)

面白い花です。そして昨年はこの花の存在は、気づき
ませんでした。
境内に日当たりの良い、乾燥地に咲いています。
花の色気は、赤色と寺にある緑色の二種類の色があります。
メキシコ原産で、1931年日本に渡来したようです。
花を下から覗くと、黒い点が海老の目に似る事から、
この名前があります。
30(土) 大毛蓼(おおけたで)

東南アジア原産です。渡来の当時は観賞用でしたが、
今は、野生化しています。
濃いピンク色の花で、垂れ下がり咲いています。
大きな葉を持ち、江戸時代にはこの葉を揉んで、害虫に
刺された時の、解毒に使われたようです。
花言葉は、汚れない心です。
31(日) 薮枯らし(やぶがらし)

よ〜〜〜く見ると、小さい赤い花で綺麗に見えますが、綺麗な花には、棘があるの如く植物の敵です。
私も見つけると、刈り取りますが、しばらくすると又
現れる厄介な植物です。
地下茎も長く、手こずりますね。
別名貧乏蔓と言われます。皆さんこれに庭木を占領
されませんよう・・・祈。