花ごよみ 平成17年 6月 下旬
16(木) 小昼顔(こひるがお)
草の伸びた荒地に、この花は咲いています。
葉は昼顔よりも細く長く、花色も昼顔が淡い紅色に対し、薄いピンク色の色気です。
蔓性の茎を持ち、昼顔同様に左巻きに巻き付きます。
荒地に咲くため、草刈の標的になりますが、地中に白い根を残し、毎年この時期小ぶりの花を咲かせてくれます。
17(金) アマリリス
今日明日、寺に咲くアマリリスの花を。
春の花としては、一番豪華な花ではないでしょうか?。
ヒガンバナ科で、南アメリカ原産です。
太い茎が直立し、先に大きな花を付けます。
鮮明な印象を与える色柄で、存在感があり、花の満開時は圧巻です。
花言葉は、おしゃべり・誇り・素敵・内気の美しさです。
18(土) アマリリス
昨日に続き、寺に咲くアマリリスを。
畑にこの花は咲いています。
昨日のアマリリスは、白地に薄い赤が入りますが、今日の花は濃い赤の中に、白色を施しています。
私は真夏に咲く、夏水仙とどうしてもオーバーラップしてしまいます。
いずれも、大輪の花は、今の時期に咲く花の王者です。
19(日) 下野(しもつけ)
山の斜面に、野趣溢れる下野が咲いています。
枝先にまとまったピンクの花を付けています。
名前の由来は、現在の栃木県の旧名下野の地で初めてこの花が発見されたことに由来します。
荒地の中の緑の中に、大きな花房でたくさんの花を咲かせるこの花に一服の清涼感を覚えます。
花言葉は、実らぬ恋です。
20(月) ブラシの木
常にユニークな花、ブラシの木です。
この花を見ると、学生時代の理科の時間を思い出します。
オーストラリア原産の、常緑高木〜低木です。
花は鮮やかな紅色で、花房の形に特徴があり、小さな花が外側に向かって数多く直立し、ブラシのような状態になります。
花の先に、金粉を付けたような花自体が光を出しているようです。触感は、ごわごわとした肌触りがあります。
21(火) 花菖蒲(はなしょうぶ)

本堂の庭の一角に、はっきりした紫色の花を咲かす、花菖蒲です。
紫陽花(あじさい)と共に、梅雨の時期の代表的な花の一つです。
茎を長く伸ばし、大ぶりな花を付けています。
花言葉は、伝言・優しい心・あなたを信じますです。
また、三重県の県花に指定されています。
22(水) 吸葛(すいかずら)
寒さに強い蔓性半常緑低木です。
花は開花期には白色で、後に黄色味を帯びる花が一対で咲きます。この色変わりのする花を中国では、「金銀花」と呼ぶそうです。
秋に黒い実が実ります。
薬用にも活用され、葉や若芽を陰干しし、煎じ冷やし
口内炎や歯槽膿漏に、また浴用に利用しあせもにも効果があります。
花言葉は、愛の絆・献身的な愛・友愛・献身の愛です。
23(木) 茅萱(ちがや)

寺の参道を出た道路の分離帯に茅萱の一群があります。
銀白色の穂が風に煽られ、光を受け輝いています。
若い花穂はツバナと呼ばれ、私も小さい頃食した記憶があります。
甘味がありガムのような食感の思い出があります。
根茎はさらに甘味があり、利尿剤に用います。
24(金) 紫陽花(あじさい)

雨に似合う花といえば紫陽花といえるほど、梅雨時にはおなじみの花です。
色気も豊富で濃い、薄いと多くを数え七色の虹のようです。
境内にも青、紫、白、紅色と豊富に咲いています。
紫陽花寺とまではいきませんが・・・。
土質、肥料の関係で色気も変わるのが特徴です。
今日の花ごよみはアップで掲載致しました。
花言葉は、移り気・耐える愛です。
25(土) 萼紫陽花(がくあじさい)
本堂の裏、半日陰に咲いています。
中央の両性花と回りの装飾花で構成されています。
装飾花が萼(がく)で、中央が花です。
しかし、萼の方が目立つ存在です。
昨日も書きましたが、花の色は、酸性土壌では青色が強く、
アルカリ土壌では赤色が強く出るようです。
今年は、雨が少なく紫陽花本来の濃さが花に出てないようですが・・・私に似てぼけた色気があるように感じますが・・・。
花言葉は、謙虚です。
26(日) 紅花(べにはな)
当寺から、車で20分ほどの、長南町(ちょうなんまち)に長福寿寺(ちょうふくじゅじ)という同じ天台宗の寺に、今を盛りと紅花が咲いています。
境内には、10万本の紅花が植えられ、時期には「紅花まつり」と称し、アイス、うどん、切花が売られ、賑わいを見せています。
山形県が有名ですが、住職さんは、ここが紅花の発祥地と豪語しています。
地中海沿岸、中央アジアの原産で、6世紀に高句麗(こうくり)の僧侶が日本に紹介し、推古天皇の時代から、紅色の染料をとるための植物として利用していたようです。
花の咲き始めは黄色、しだいに赤っぽく変わります。
花の根本に、鋭い棘のあるのも特徴的です。
花言葉は、区別・包容力・熱狂・夢中・装いです。
もちろん、山形県の県花に指定されています。
27(月) 鈴懸けの木(すずかけのき)
別名プラタナスの方がなじみが深いのでは・・・。
公園、街路樹に良く植えられています。
この木は、子供の通う保育園の校庭にあります。
その昔、ここは小学校で私もここに通いました。
その頃、この実を取り、友達の頭に良くぶつけたものです。
(・・・ガキ大将でした。)
結構痛いんですよね、これが。
今でも同じ場所で、子供達の成長を見守っています。
28(火) 白妙菊(しろたえぎく)
畑の一角に、この花が咲いています。
黄色い小さな菊状の花です。
花よりも葉が目立つ、不思議な植物です。
鑑賞するのは、全体が美しい銀白色になる草形です。
葉の色気が、蒸し暑いこの時期には、涼しげに映ります。
花言葉は、あなたを支える・うすれゆく愛です。
29(水) 麒麟草(きりんそう)
玄関を出た庭先に、麒麟草の一群があります。
黄色の星型の花を付けた一群は、なかなか見ごたえがあります。
良く見ると、中央の花から外に向かい、咲き始めていきます。
葉は肉厚で、多肉植物の感があります。
花言葉は、警戒です。
30(木) 鳥足升麻(とりあししょうま)

本堂の脇の斜面、湿り気のある場所に咲いています。
伸びた草の中に、花の白が目立ちます。
まばらに所々に咲いていますが、白の星型の集団花で、茎は細く、が非常に堅さを持ち合わせています。
ユキノシタ科に属し、なるほど雪ノ下に形状は
似ていますね。