花ごよみ 平成17年 2月 下旬
16(水) 種漬花(たねつけばな)
今日は、野の花を。
当地も、3月の声を聞くとまもなく田んぼの代かきが
始まります。
そしてこの花も田んぼの中に消えてしまいます。
長い茎を持ち、先端に房状の白い小さな花をたくさん
咲かせています。
この花が咲き出すと、そろそろおたまじゃくしが現れ
春の農作業の到来を知らせてくれます。
17(木) 蘇鉄(そてつ)
境内の一角に蘇鉄が植えられています。
南国ムード漂うエキゾチックな雰囲気です。
樹勢が弱った時に、鉄分を与えると蘇生することから
この名前があります。(なるほど。)
葉は堅く、葉の先は尖り、触るとチクチクします。
別名をまた鉄焦(てっしょう)、鳳尾焦(ほうびしょう)
と呼ばれます。
18(金) 菜の花(なのはな)
畑に咲く、春を告げる野菜の花、菜の花です。
我が千葉県の県花に指定されています。
房総半島には、南房総フラワーライン、又鹿野山(かのうざん)
のマザー牧場には、この花の一群があります。
一面黄色に染まる風景は、色気のせいか暖かさを感じます。
花や葉は煮物漬物に、そして花が終わり細長い莢(さや)にたくさんの実が入り、それを原料に菜種油が作られます。
花言葉は、快活さ・競争です。
19(土) 大犬の陰嚢(おおいぬのふぐり)
三寒四温を繰り返しながら、春を迎えるんですね。
早春の陽だまりに咲いています。
花は朝開いて、夕方には散ってしまいます。
開花中でも触ると花を落としてしまい、非常にデリケートな花です。
瑠璃色とも青色ともいえる、澄んだ色気です。
花言葉は、神聖・清らかです。
20(日) 椿(つばき)

2月4日から3日間、境内の椿を掲載しましたが、
もう1種類ありましたので、今日の花ごよみに。
色は、薄いピンク色で、結構大きい大輪の花を
付けています。
花びらの数も多く、品種は悲しいかな判断付きません
でした。
21(月) 葉蘭(はらん)

寺の境内、タケノコ山と大きな株を持ちこの葉の一群があります。
昔、この葉におにぎりを包んだり、お弁当の、寿司折の
仕切りと広く使われていました。
しかし、それも今ではビニール製になり、風情がなくなってきました。
記憶では、お寿司屋さんのカウンターでこの葉に握りの寿司を戴き食した思い出があります。
春先に葉の足元に、小さな花を付けるようです。
22(火) 隈笹(くまざさ
寺の境内にありますが、私は今日までこの笹を
熊笹と書くものだと信じていました。
確かに熊が出そうな土地柄ですが・・・?
葉が茶色く縁取ることから、この名前があり、
そして、若い笹ほど葉の緑色の部分が多いようです。
料理の彩りに添えられ、事実近くの料理屋さんが、
時々この葉を下さいと寺に訪れます。
23(水) 苺(いちご)
夷隅町の隣大多喜町(おおたきまち)に苺の栽培を
している我が家の親戚があります。
過日子供を連れ、水耕栽培の苺狩りに出かけました。
温室の中は暑く、子供達は赤く熟した苺にミルクを付け
せっせと頬張りビタミンCを摂取していました。
花は五弁の白色で、清楚な花姿です。
花言葉は、先見・尊重と愛情・誘惑・甘い香りです。
24(木) 花アカシア

一般的には、ミモザと呼ばれるようです。
結構大きな木になります。花は黄色ですが、金色っぽい
輝きがあります。
写真のアカシアは、房アカシアの品種です。
花は、いつが満開の時期か判断の難しいところです。
葉も、金魚藻を想像してみて下さい。
花言葉は、友情です。
25(金) 馬酔木(あせび)

昨日、花ごよみを書き込む前に私大チョンボ。
初歩的ミスです。掲示板を削除してしまいました。
力尽き、昨日花ごよみ書き込む気力ありませんでした。
奮起一番、改めて。山の斜面の日当たり地に、
馬をも酔わせてしまう、馬酔木に花が咲いています。
実際には、馬は食べないようですが・・・。
花は、壷形の花がまとまって付き、下向きに垂れ下がり淡紅色の色気で咲いています。スズランの花を小型にした趣がありまが、「美しい花にはとげがある」の諺の如く、茎葉は、有毒のようです。
花言葉は、犠牲・献身です。
26(土) 立壷菫(たちつぼすみれ)

境内にそろそろ菫が咲いてきました。
花も小さく、腹ばいになり写真に収めました。フ〜ウ。
名前の由来は、大工道具の墨壷である「墨入れ」に由来し、花の形が似ているからとの事。
同属のパンジーやビオラに比べ、花期が短く花数も
少なめですが、野草の趣をもつ春の花です。
花言葉は、乙女の愛・誠実です。
27(日) ヒマラヤ雪ノ下

名前の如く、ヒマラヤ地方の原産、この花が境内に
咲いています。明治の初期に日本に渡来したようです。
寒さに強く、冬でも常緑の葉を雪ノ下から見せる事からの命名です。
大きな葉を持ち、小花が茎先に集まり、ピンクの花房を作っています。花もちも良く長く花を楽しめます。
花言葉は、適応です。
28(月) 熨斗蘭(のしらん)の実
蘭という名前が付いていますが、ユリ科です。
似た実の蛇の髭(じゃのひげ)が、丸い青色の実に比べ、
こちらは扁平の青色の実を付けています。
8月から9月にかけて、ひも状の白い花を咲かせます。
実は緑から黒、そしてこの色気になるようです。
実を見つけ、花が咲くことを知る事、多々あります。
次回は、是非花の開花を。