花ごよみ 平成17年 2月 上旬
01(火) 梅(うめ)
早いものですね。一ヶ月が経ちました。
当地の梅も早七部咲きほどになりました。
春を代表する桜に比べ、「春告草」と別名を持つ梅、
桜よりも私は品のある花だと思っています。
我が家に限らず、めでたい木「松・竹・梅」に数えられ
お正月の飾りには必ず添えられます。
花言葉は、忠実・気品・清らかな美しさです。
02(水) 仏の座(ほとけのざ)
一月にコタツで丸くなっていましたので、運動不足
解消に、ここ何日か寺の周りを寒さにもめげず
散歩をして春を探しています。
早春の野の花「ホトケノザ」を今日掲載致しました。
この花の葉を、仏の座る台座に例え名前が付いています。
春の七草の「ホトケノザ」はこの花ではなく、菊科の
タンポポ状に花を咲かせる「小鬼田平子」(こおにたびらこ)
になります。
これから徐々に野の花掲載してまいります。
お楽しみに。
03(木) 柊(ひいらぎ)
今日は節分。皆さんは豆まきをしましたか・・・?
最近は、部屋の汚れを気にして、殻付きの落花生を
撒く人もいるとか。
そして皆さん玄関に、柊とイワシの頭を飾りましたか。
ちょっと雑学を、柊は鬼が目を突かれ退散し、また、
イワシは悪臭があるため鬼が近づかない魔よけの
ようです。
冬の終わり、明日から暦の上では春、「春よ来い」
子供たちが歌っていました。
04(金) 椿(つばき)
境内にもたくさんの椿の木があります。
野生のものから園芸品種まで、一万種類の品種が
あるようです。
今日の椿は、「薮椿」という品種では・・・?
境内の生垣に利用されています。
初冬の「山茶花」(さざんか)に似ていますが、
山茶花が一枚一枚花を散らし、椿は花そのまま落ちてしまい
昔、首が落ちると云ういわれで、武士には余り好まれて
いなかったようです。
今でも、病院の見舞いにはご法度ですが・・・。
花言葉は、女らしさです。
05(土) 椿(つばき)雪椿の紅?
昨日は、椿。せっかくですから境内にある他の
種類の椿もと思い掲載致します。
紅の椿です。品種的には雪椿の紅では・・・?
本堂の前に咲いています。
昨日の椿より、やはり肉厚で綺麗に咲いています。
06(日) 椿(つばき)紅白
寺の境内にもう一種類椿が、咲いています。
写真写りが良くありませんが、紅白の色気です。
しかし、白の方が強い品種です。
三日間椿を掲載しましたが、花の少ない寒い時期に、
光沢のある濃い緑色の葉と、色鮮やかな花は、
寒空の下でも、一際輝いています。
07(月) 黄花水仙(きばなずいせん)
暮れから咲いていた、白の水仙から遅れること
一ヶ月、黄花水仙が今満開の状態です。
水仙の語源は、ギリシャ神話で美少年ナルシッサスが
水面に映る己が姿に見とれ、そのまま花になってしまったのが
水仙という伝説があります。
水仙は、地中海沿岸の原産で、日本にも越前岬、伊豆半島、
房総半島には、野生状態の群落を見ることが出来ます。
という事は、美少年の多い土地なのでしょうか・・・?
私も房総半島の一員ですが・・・・・・ハハハ。
08(火) 摩訶不思議(まかふしぎ)
非常に不思議な光景に遭遇しましたので、
摩訶不思議とさせて戴きました。
境内の青桐(あおぎり)の木になんと菫(すみれ)の花が咲いています。
高いところで、十八番脚立を持ち出し写真に収めました。
明日、この菫の花のアップを掲載したいと思います。
ただ菫の名前が不明ですが・・・?
09(水) 長葉の立壷菫
(ながばのたちつぼすみれ)
昨日の青桐(あおぎり)の木に咲く菫を。
風の悪戯か鳥の悪戯か、本当に不思議な光景です。
地面に咲けば、葉の中心に花が咲くのでしょうが、
木の表面のため、葉は全て下に向いています。
ただ、申し訳けありませんが、菫の名前が判れば
申し分ないのですが・・・。
葉は、非常に大きいのですが、花は径1センチほどです。
花の名前判る方、教えて下さい。
10(木) 五葉松(ごようまつ)
境内に何本かありますが、一番大ぶりの五葉松を掲載致します。
名前の通り、一つの場所から五本の葉が出ています。
私自身、先の尖った細いものが、葉とは今日まで
知りませんでした。
普通の松よりも、葉の多い分ボリューム感に
溢れています。
11(金) 姫踊子草(ひめおどりこそう)
早春の野の花です。
一瞬、2月2日に掲載した、仏の座(ほとけのざ)かと
思いましたが、葉の形状が違います。
大きさや花期は、仏の座とよく似かよっています。
葉は小豆色で、しわが良く目立ちます。
ヨーロッパ原産で、明治時代に東京で見つかった
帰化植物です。
春の足音が近づくのを感じる今日この頃です。
12(土) エリカ
今日の花は、南アフリカ原産のエリカです。
種類的には、「蛇の目エリカ」と云う品種のようです。
白い花の中に、黒い目のようなものがあり、面白みの
ある花です。
小さい花がびっしり咲き、境内を賑やかにしています。
13(日) エリカ
昨日に続きエリカの花を。
この花は、エリカのグラキリスと云う品種です。
ピンク色の花の中に、黒い目を付けています。
エリカの中でも、この品種の花は、今の時期と、
夏にも花を咲かせるようです。
昔、西田佐知子さんという歌手が、「エリカの花」という
歌を歌っていましたが、この花を歌ったものとは、
今まで知る由もありませんでした。
14(月) ハーデンベルギア
花屋さんでこの鉢植を買ってきました。
オーストラリア・タスマニア原産で、日本名を
紫蔓豆(むらさきつるまめ)といいます。
花屋さんには、この色気の他、紫がありましたが、
白色を求め玄関に置いてみました。
不思議ですよね、一年前の私でしたら花屋さんに足を運ぶ自体
信じられない行動です。
花言葉は、優雅です
15(火)満作(まんさく)
実は、境内に咲いていたようですが、葉が枯れて
いたので偶然見つけた感があります。
植物図鑑を見ると、枯れた葉は前年の葉のようです。
そして、花の咲く時期に葉を残すのは、支那満作(しなまんさく)の品種のようです。
花咲く時期を前に、枝一面に花を付けることから、
豊年満作と名前が付くめでたい花です。
黄色の色気で、細長く2cmほどのちぢれた花です。
花言葉は、呪文・霊感・魔力・感じやすさです。