花ごよみ 平成17年 1月 下旬
16(日) キルタンサス
南アフリカ原産のこの花が、プランタに植えられています。
ヒガンバナ科特有の、長い葉と長い茎を持ち合わせています。
花を多く付け、ラッパ状の薄いピンクの色気で、
可憐に咲いています。
花のない時期、寺はこの花を切花として活用しています。
17(月) 木賊(とくさ)
今日は先代住職の命日です。
昨日13回忌の法要を営みました。
そして、神戸の震災の日です。
今日の花ごよみは、父親が生前よく話をしていた
花・・・?を。
緑の色濃いこの植物を、父親は子供の頃
これで鉛筆を削ったもんだ、と話してくれました。
確かにザラザラの感触があり、なるほどと思った
ことが懐かしく思い出されます。
そんな父今はいません。
18(火) 青木(あおき)の実
繁殖率が高い木だと思います。
寺の日陰地、杉の樹下にもたくさんこの木があります。
晩秋から早春まで、緑と真っ赤に熟した実を付けています。
春先には、雄花に紫がかった褐色の星型のまとまった
小さな花を咲かせるようです。
19(水) 乙女桜(おとめざくら)

日本名を又、「化粧桜」というこの鉢植の花が玄関の
下駄箱の上で、今盛りと咲いています。
玄関が暗く、外に出し撮影しました。
日本名よりも「プリムラ」という方が、馴染みがあるのでは。
プリムラとは、桜草という意味のようで、写真の花は、
プリムラの「マラコイデス」です。
日本の桜草に比べ、花姿や色が愛らしく、花付が良く
、華やかで、早春の鉢花として人気があります。
花言葉は、気取らない愛・素朴・自然体です。
20(木) 蕗の薹(ふきのとう)
当地も、朝晩は冷え込みますが、日中は陽が射せば
穏やかな暖かい日が続いています。
今日は、春の便りを。
草地に又土手の斜面に「ふきのとう」が顔を出してきました。
数は少ないですが、早速テンプラにして食しました。
苦味のある味わいですが、春もまもなくという予感がしてきます。
無知でしたが、雄花と雌花で花の咲き方が違うんですね。
早春に是非その花を。
21(金) 万年青(おもと)
花を探しに境内を散策し、躑躅(つつじ)の木の
足元に赤い実を付けた万年青を発見。
実を見つけなければ、万年青の存在すら気が付かなかったと思います。
秋に実を付けるようで、時期遅く実が落ちたのが残念です。
名前の通り、常に葉が青々と
(私は緑々と思いますが・・・)するところから、
この名前があります。
花は、5〜6月に咲かせるようです。
22(土) 棕櫚竹(しゅろちく)
花がありません。植物園にと思うこともありますが、
寺の境内にこだわっています。
今日は、タケノコ山にあるこの植物を。
名前に竹が付いていますが、ヤシの仲間です。
葉は濃い緑で、艶がよく耐寒性の非常に強い
植物です。
また、古典園芸植物と云われているようです。
23(日) 三色菫(さんしきすみれ)

初めから謝ります。
今日の花、私には「パンジー」「ビオラ」
区別が付きません。
ある方のサイトに、花の直径が3〜5センチ以上が
パンジー、これより小さいものがビオラと
書かれていました。そしてどちらも菫の園芸品種とも。
寺には、葉牡丹と一緒に求め、花壇に植えられています。
結果、私はパンジーと思いたいのですが、
花言葉は、物思いです。
24(月) 冬の山紫陽花
何かお判りになりますか・・・?
昨年の8月27日に綺麗に咲く花を掲載しました、
「山紫陽花」の冬の姿です。
苦肉の策ですが、風情がありませんか。
よく見るとこのままの姿で、花も咲いていたと思います。
今年も鮮やかな綺麗な花を咲かせてくれる事を
願います。
25(火) 冬の韮(にら)

冬の花?シリーズ第2弾。
花の満開の時期(昨年9月27日掲載)緑々とした食用の葉もそして、白の花をたくさん付けた花姿も今はありません。
食用としてお好きな方も多いと思います。
風邪の流行る時期、ビタミンAの多く含まれた、
韮を食べ元気よくお過ごし下さい。
私も幸いまだ風邪は引いておりません。
26(水) 冬の山百合

今日も失礼致します。第3弾です。
田舎にある当寺は、この山百合が数多く咲きます。
花は、昨年の7月23日掲載致しました。
冬の今、風の強い日には折れてしまいそうですが、
その風も怪我の功名、種が飛び今年は新しい命を
作り出してくれるんでしょうね。
神奈川県の県花です。
もちろん、ご存知ですよね「なずな」さん。
もう一日苦肉の策、題して「冬の花?シリーズ」
お付き合い下さい。
27(木) 冬の数珠玉(じゅずだま)
4日間「冬の花?シリーズ」お付き合い戴き
有難うございました。
これ以上続きますと、ひんしゅくを買うおそれが
ありますので、今日でひとまず終了。
好評でしたらまた第2弾を。
(どなたもいないと思いますが。)
最後を飾り、寺に合う「数珠玉」の冬景色です。
実は、昨年10月28日掲載してあります。
4日間でしたが、花を咲かせ人の目を楽しませた、
花たちも冬の風情味わいがあります。
今年も綺麗な花を楽しみに。
28(金) 花月(かげつ)
和名花月。と云うよりも「金の成る木」の方が、
馴染みがあると思います。
南アフリカ原産で、肉厚で丸く堅い葉を持ち、
花は、小さくうすいピンク色をしています。
金の成る木の由来は、若木のときに5円玉、50円玉等を
木に通し成長すると取れなくなるその姿からのようです。
私サイドでは、本当に金がなってくれればと願いますが。
花言葉は、温厚です。
29(土) 仏手柑(ぶっしゅかん)
昨日(28日)は、今年初めてのお不動様の縁日。
近くの寺の境内に露天、植木屋さんが並び私も行ってきました。
以前ですと、露天の食べ物屋が気になりましたが、
植木屋さんを覗き、この鉢植を金6000円で求めてきました。
仏が手を合わせ、下に向けた実の付き方で、寺にもってこいです。ただ見るからに「何これ」が第一声でした。
聞くに、皮が厚く生食よりも砂糖漬けにして頂くようです。
30(日) 富貴菊(ふうきぎく)
母親が買ってきました。本来の名前は、「シネラリア」、
名前の響きが悪く、一般的に「サイネリア」と呼ばれます。
「サイネリア」・・・私は、イタリア料理のお店かと思いました。(久しぶりのオヤジギャグでした。)
大西洋のカナリア諸島原産で、明治時代日本に渡来したようです。株一面に密集して花を付けています。
花の色気も豊富です。
花言葉は、元気・常に快活です。
31(月) 天竺葵(てんじくあおい)
生意気を言いますが、海外から渡来した花、日本では
やはり和名で呼びたいと常々思います。
ここは、日本だから・・・。でも、今日の花、
「ゼラニウム」の方が通りがいいようです。
玄関に置かれ、花の色は濃い赤色をしています。
そして茎は、木の様相を呈しています。
花の色気も、また園芸品種も多くあります。
花言葉は、愛情・安楽な生活です。