花ごよみ 平成16年 12月 上旬
01(水) 吾亦紅(われもこう)
とうとう今年もカレンダー、一枚になってしまいました。
でも穏やかな暖かい日が続いています。
今日の花も、平年ですと枯れてますが、今だ味わいを見せています。畑に2株ですが咲いています。
花の色は、黒紫でさわるとカサカサした感触があります。
派手さのない、花のイメージに遠いものがありますが、
12月ですが、秋を代表する花です。
花言葉は、愛慕・感謝・変化です。
02(木) 小紫(こむらさき)の実
「花ごよみ」を書いている私は、「紫式部」と
思いたいのですが、いろんな図鑑を見ると、
実の付き方が密集するのは、この木のようです。
「紫式部」は、実がまばらに付くようです。
いずれにしても、赤い実をびっしり付ける、「ピラカンサ」
に負けるとも劣らず紫の実をたくさんつけています。
ちなみに、紫式部の花言葉は、愛され上手・聡明な女性です。
03(金) メランポジューム
12月に入り、当地も昨日初霜が降りました。
この花は、5月の連休より長い間、見る人の目を
楽しませてくれました。
メキシコの原産で、1990年代日本に渡来した、
新しい花です。夏の酷熱にも負けない強い花です。
子供が保育園から種を貰い、今年に綺麗に花を
咲かせました。
04(土) 花瓜草(はなうりそう)
トレニアと言った方が、馴染みがあると思います。
この花も昨日の花同様、長く咲き目を楽しませてくれました。
熱帯アジア、アフリカ原産の花で、暑い所の花らしく、
人も参ってしまう酷熱の夏も、平気で咲き誇っていました。
よーく見ると、人の顔に見えませんか・・・?
紫色の色気で、私はこの花を、人面花と一人名づけています。
05(日) 苗代茱萸(なわしろぐみ)
霊園の山手に薄い黄色の花が咲いています。
そして田植えの時期に実を付ける事から、この名前
があるようですが、私自身実を付けた光景を
記憶しておりません。
この実は、皮の渋味、酸味が強いので、主に
果実酒を作るのに、向いているようです。
是非来年には、熟した実を見たいものです。
06(月) 茶(ちゃ)
第一声、ヘーエこれがお茶の花なんだ。
花ごよみを始めなければ、一生知らなかったと思います。
日本人でしたら、まずお茶を飲まない人はいないんじゃ
ないでしょうか。
中国原産で、仏教伝来とともに日本に入ってきたようです。
花は、白色の中に、黄色の花を伴っています。
いつの時代から寺にあるのか・・・?
古き時代に想いが募ります。
花言葉は、純愛・追憶・憩いです。
07(火) 山茶花(さざんか)
「山茶花、山茶花さざんが9」と歌いながら、
子供の頃家路の道すがら歌った記憶があります。
そして今日私は、焚き火はしませんでした。
日本特産の花木なんですね。現在品種は約300種あるとか。
花のないこの時期、木全体を純白に染めた風情は、
寒さの中にも、清楚な雰囲気を醸し出しています。
花言葉は、謙譲・理想の恋・ひかえめな心です。
08(水) 竜胆(りんどう)
12月に入り、寒さの中でもこの花は咲いています。
竜胆にも種類があり、これは蝦夷竜胆に思います。
さすがに寒い土地の花らしく、今だ可愛らしいラッパ型の
紫色の花を咲かせています。
苦味のある根は、胃腸薬の漢方になります。
また長野県・熊本県の県花に指定されています。
花言葉は、強い正義感・悲しんでいる貴方を愛する・
貴方の悲しみに寄り添うそうです。
09(木) 枇杷(びわ)
梅雨の前に黄色の実を付けるイメージが強いせいか
花は地味であまり目立ちません。
しかし、花の甘い香りの匂いを立て咲いています。
枇杷、私は好きですが種の大きいのが難点です。
「桃栗3年、柿8年」と言うことわざがありますが、
枇杷に実を付けるのも非常に時がかかるようです。
千葉県も南房総は枇杷の特産地として有名です。
花言葉は、告白です。
10(金) 姫蔓蕎麦(ひめつるそば)
なんて可愛い花なんでしょう。
寺の庫裏(くり)の玄関先に咲いています。
ヒマラヤ原産で、寒さにも強く、蔓状に長く、
繁殖もきわめて早く年々花が増えています。
ピンク色の粒々を集め、可憐に来る人を
華やかに暖かく迎えています。
11(土) 吉祥草(きちじょうそう)

怪我の功名か・・・?
暮れを迎え、伸びすぎた野茨(のいばら)の剪定をした際に偶然この花に遭遇しました。
紫色の花で、この花が咲くと吉事が有るとの事、
我が家では、5人目の出産か(12月31日予定日)です
・・・?
私的には、子の出産はもとより、早速明日ジャンボ宝くじを買いに行こうと思っています。
(不謹慎でしょうか。)
12(日) 八手(やつで)
忙しい年の暮れ、八手の手を借りたいほどです。
八手と書きますが、葉をよく見ると7枚ないし9枚の
方が多いようです。
小さい白色の花が枝先にまとまり、丸い花房を作ります。
耐寒性も強く、日陰地の低木として利用されます。
別名を「天狗の羽団扇」(てんぐのはうちわ)、
なるほど天狗さんの持っている団扇に似ていますね。
何気なく見過ごしてしまう、花のアップを明日。
13(月) 八手(やつで)の花

昨日に続き、八手を。
普段あーあ八手がここにもあるな、くらいにしか思いません
が、花をよーく見ると実に上手く出来、綺麗に見えます。
5枚の花びらの中に、黄色ともオレンジ色とも言える
色気で、花が構成されています。
何気なく見過ごしてしまう、この花も深い味わいが
あります。
花言葉は、分別・仲良しです。
14(火) 冬苺(ふゆいちご)

名前の通り、今の時節に実を付ける苺です。
蔓状で、山の縁一面にあります。
写真を撮り、もちろん私は、口にポイと食しました。
口に広がるすっぱさに、子供の頃の懐かしい味が
広がりました。
我が家の子供に食べさせると、「すっぱい」いらないと
言っていました。
飽食の時代、私の子供の時はおやつ代わりにした
ものですが・・・。
15(水) 紅葉(こうよう・もみじ)

関東地方でも一番紅葉の遅い千葉県。
当寺、紅葉寺(自分で言ってるだけです)もやっと
色づきました。「秋の夕陽に照る山・・・」と歌われますが、
後年、地球温暖化の影響で、お正月に紅葉狩りに
なるのではと心配しています。
モミジ・カエデ類は品種も多く、葉の紅葉を楽しむものと
思っていましたが、花を付ける種類もあるんですね。
花言葉は、思慮深いです。