花ごよみ 平成16年 10月 下旬
16(土) 桔梗(ききょう)の二重
一輪、一輪わずかに一輪のこの花が境内の庭に
咲いていました。
名前が判らず「花図鑑」の管理者にお伺いしたところ
8月3日に掲載した桔梗の二重とのこと。
花の盛りから2ケ月過ぎ咲くとは・・・・
植物の世界も摩訶不思議ですね。
17(日) 薮蔓小豆(やぶつるあずき)
カタツムリを黄色く色を付けたわけではありません。
小豆の原種といわれるこの花が草地に咲いています。
花は渦巻状で反り返って、晩秋に実を付けます。
野山を散策し、花を観察し、新しい発見がある日々、
充実しています。
18(月) 薮豆(やぶまめ)
豆シリーズになりますが、今日も草地の花を。
長いつる性の茎を持ち、茎の枝分かれに一方に葉を、
一方に淡い紫色の花をいくつか付けた「薮豆」です。
つる状の特性で、至るところに左巻きに
絡み付いています。
名前の由来は、簡単明瞭薮に生える豆からです。
花の拡大の写真を添付致します。
19(火) 隠元豆(いんげんまめ)
日本に隠元豆が入って来たのは承応3年(1654年)。
隠元禅師が中国より持ち帰ったと伝えられています。
しかし、その頃に入ってきた豆と今の隠元豆とでは
品種改良もすすみだいぶ違うようです。花の色も多
いらしく、赤や白に紫、黄色とあるそうですが、寺
にあるのはこの黄色と白のコントラストが可愛らし
い隠元豆です。
20(水) 痰切豆(たんきりまめ)
ついこの間、田んぼの花を続けましたが、
今度は今日で4日目「豆シリーズ」になってしまいました。
しかし、つくづく色々な植物があるもんだと思います。
本堂の裏手の山裾にこの豆?があります。
長いつるを伸ばし赤く色づく豆を付けています。
名前の如く痰を切る効果があるとされていたようですが、
効果は残念ながらないようです。
三枚の葉は牛馬の餌に使われます。
21(木) 茜(あかね)
我が家のパソコンが新型のウィルスに犯され、
3日間使用不能。花ごよみを楽しみにしている
「浜田さん」より心配のメール有難うございました。
本日の花は、写真写りが良くありませんが、
私の次女と同じ名前のため掲載いたしました。
(親馬鹿ですね。)
根が赤いことからこの名前があり、茜染めの
原料として古くから使われています。
22(金) 烏瓜(からすうり)の実
8月23日掲載しました「烏瓜」の実です。
決して緑色の物は小ぶりのスイカではありません。
長いつるを持ち、気に絡みたくさん実を
付けています。
食べられるといいのですが、名前の通り
カラスの食用になってしまいます。
23(土) 野葡萄(のぶどう)
美味しそうでしょう・・・?
残念ながら食べることはできません。
花は夏の暑い盛りに咲くようですが、あまり
目立たないため写真には収めることできませんでした。
実は虫こぶになり、大きさ形も不ぞろい。
色も青、紫、赤褐色、瑠璃色とさまざま。
たわわに実った実を見て、食べられないのを残念
がるのは私だけでしょうか・・・?
24(日) 孔雀草(くじゃくそう)
寺の境内の庭に今を盛りと花が咲いています。
細く柔らかい長い茎から多数枝分かれし、
それぞれにたくさんの花を付けた花姿は、
名前のごとく孔雀が羽を広げた見映えがあります。
花言葉は、ひとめぼれです。
25(月) 犬蓼(いぬたで)
草地に淡い紅色の花を一面に咲かせている、
別名「アカマンマ」の花が咲き乱れています。
微かな記憶に、子供の頃この花でままごとをした
思い出があります。
今思えば、確かにアカマンマとご飯に見立てた
ことを思い出し、哀愁の感があります。
(ホロリ・・・)
草も伸び、刈りたいのはやまやまですが、
もうしばらく花を観賞しようと思います。
それにしても群落を作り咲く様は見事の一言です。
26(火) 花蓼(はなたで)
昨日の犬蓼(いぬたで)に比べ非常に地味な
目立たない花です。
半日陰地の草地に花穂を長くし、花は薄紅色で
まばらに花を咲かせてます。
蓼科の野花は秋の時期多く見分けがすごく
難しいなーと思います。
27(水) 秋の鰻掴み
(あきのうなぎつかみ)
花の名前は本当に面白いですね。
葉と茎にとげがあり、これでウナギを掴める
ことからこの花の名前があります。
花は薄い白色、薄い紅色ともいえる小さな花を
付け、可愛らしい可憐な花です。
28(木) 杜鵑草(ほととぎす)
本堂の前、境内にもこの花が咲いていますが、
草刈機で平素刈ってしまうので、難を逃れているのは、
崖から花を咲かせている「ホトトギス」です。
(境内地のも咲きますが・・・)
長い茎を持ち、大きな葉を付け、花にある斑点は
山に飛ぶ「ホトトギス」を想像させます。
花の色気はきついですが、高貴で艶やかな雰囲気を
感じます。
29(金) 数珠玉(じゅずだま)
この実、お寺にぴったりの花だと思います。
が、私自身これに花が咲くとはつゆ知らず、
花の写真は撮ること叶いませんでした。
(ちなみに花は、黄色の花が咲くようです。)
境内の桜の木の脇に植えられていて、実は堅く、
熟した実は、白色、黒色、霜降り班などの
色気で付いています。
30(土) 猪の子槌(いのこずち)
野の花を撮影に山に入ると最大の難敵、
この花?が咲いています。
敵とは何か・・・それは実にとげがあり、
洋服にびっしり付いてしまうのに閉口します。
(この実を取るのに一苦労します。・・・ハァー)
茎は四角形で、茎の節の膨らんだ部分をイノシシの
膝頭に見立てこの名前があります。
それにしても、億劫な花?実?ですね。
31(日) 大雄生揉(おおおなもみ)
言いにくい名前ですね。
そしてこの実に触ると痛いの痛くないの・・・
どっちだ・・・痛いです。
休耕田に生えていて、子供のころ
学校帰りの道すがら友達とこの実を採り、
洋服に投げてはふざけあい自宅に帰った思い出が
あります。
かれこれ40年弱前の話ですが・・・