花ごよみ 平成16年 8月 下旬
16(月) 蓮(はす)

寺で一番忙しい施餓鬼の行事が本日無事終了いたしました。
本日は、お盆の行事にふさわしいこの花を掲載致しました。
仏教の極楽浄土の台座として経典、絵画等なじみの深い花だと思います。
地下茎は「レンコン」として、穴が開き見通しが良いと縁起物の食物に例えられます。
寺にある蓮の花は、開き始めは赤の色が濃く、開花すると白色に変わります。
花言葉は、純真・素直・遠ざかった愛です。
17(火) 薩摩芋(さつまいも)
今日は畑の野菜の花を。
母親いわく、この花が咲くのは、珍しい様でこんなにたくさん
花を付けた薩摩芋をはじめと見たと話してました。
(何か悪い事がなければいいとも・・・)
花は、朝顔に似て淡い紅紫色をしています。
まもなく実りの秋、女性は勿論、わが家の子供達も出物(でもの)を気にせず大好物のようです。ハイ。
18(水) 百日紅(さるすべり)
この花の名前の由来は、百日間花を楽しめる事から、
又一方木肌が滑らかで、猿もすべるといわれる事から、との事。
実際「猿滑」と漢字で書く場合もあります。
寺の境内には、この白色と、ピンク色の二色あります。
夏の暑さにも負けず、天に向かい花を咲かせています。
花言葉は、雄弁なあなたです。
19(木) 千日紅(せんにちこう)
見映えは悪いですが、母親が鉢植えしているインド原産の千日紅です。
昨日は、百日間花を楽しめる百日紅。
今日の花は、千日花を楽しめるのでしょうか・・・?????
この花は、丸みを帯びカサカサした肌触りがあります。
「かわいい」と印象を受ける花です。
色合いも多いようで、ピンク、赤、オレンジ、白色とあるようです。
花言葉は、変わらぬ愛情です。
20(金) 蒲(がま)

フランクフルトではありません。
花材にこの時期よく使われる、蒲です。
茶色の部分が、雌花でその上に雄花が付いています。
高さは2メートルほどで、茶色の部分は15センチほどです。
私自身非常に好む風情です。しかし、ユニークな眺めですね。
21(土) 玉珊瑚(たまさんご)

緑色からだんだんオレンジ色に変わる玉珊瑚です。
寺の参道にあります。
子供たちが、実が熟すと取ってしまうため、その前に写真に収めました。
食することが出来れば良いのですが、残念ながら実は食べる事は出来ません。あくまでも鑑賞用のようです。
名前の「珊瑚」命名した人のセンスの良さに感動します。
花言葉は、神秘的です。
22(日) 唐辛子(とうがらし)

辛いものが好きな方の好物、唐辛子です。
日本原産と思いきや、ブラジル原産なんですね。
果実は未熟な時は、濃緑色、熟すと赤くなります。
辛み種は、果皮・種子に辛みがあり、乾燥させて香辛料にします。甘味み種は、ピーマンと呼ばれ、食用・鑑賞用とします。
花は、小さい白色ですが、写真は写す事が出来ませんでした。
(あしからず。)
ちなみに私は、辛いものあまり得意じゃありません。
23(月) 烏瓜(からすうり)

午後8時30分、撮影しました。
少し興奮、感動しています。
秋にオレンジ色の実を付けるのは目にしますが、花が咲くとは全く知りませんでした。
日没後、花を中心に、クモの巣のような糸状の烏瓜は、暗い闇の中で、幻想的かつ神秘的です。
秋に実を付けた写真を是非掲載したいと思います。
24(火) 秋海棠(しゅうかいどう)



鮮明な緑の葉、薄い紅色の節と花弁、中央に黄色の花。
林下に広い範囲で群落を作り咲いています。
本堂の縁の下からも、この花が今まさに花開かん時に、
植木屋さんが見事に刈ってしまいました。
名の如く秋の到来を告げる可憐な色気です。
別名瓔珞草というそうです。

25(水) 花虎ノ尾(はなとらのお)

花のないこの時節にもかかわらず、生き生きと畑にこの花が、
咲いています。
長い茎を持ち、茎先に紫色ともピンクともいえる涼しげな
花をつけています。
又、花開く前のつぶつぶが非常に可愛く目に映ります。
茎が角張ることから別名角虎ノ尾。
花が綺麗な事からこの名前が付いたようです。
26(木) 鶏頭(けいとう)

鶏の頭と書き鶏頭。花が鶏の鶏冠(とさか)に似るためこの名前があります。
霊園にもお盆のお墓参りにこの花を飾ると、秋口に実が落ち
鶏頭の子供がたくさん出てるのを目にします。
原産地は熱帯アジアで、中国を経て古く日本に渡来。
園芸品種・色合いも多く、黄色・橙色・紅色・赤色など。
花言葉は、おしゃれな恋・博愛です。
27(金) 山紫陽花(やまあじさい)

本堂の裏山に添うように額紫陽花(がくあじさい)に似た、
花が咲いています。
7月上旬頃から写真左下の2センチ程のタマゴ状の蕾をつけ、
蕾が破れ開花します。
花の中央の雄おしべと雌しべのある両性花のまわりに装飾花
(花びらに見える部分)がつくアジサイ特有の花形です。
別名沢紫陽花と云われます。
28(土) 鳳仙花(ほうせんか)

島倉千代子の歌にもある「鳳仙花」です。
花は、悲しいかな葉に隠れやすいのが難点のようです。
花は、横向きに咲き、果実が熟すと種子を弾き飛ばし、
新しい花を作り出します。
その昔、この花を爪に塗ったことから、爪紅(つまべに)
という別名があります。
花の色も多く、赤・白・紫・絞り?とありますが、寺には
この色気のみ畑に咲いています。
花言葉は、私に触れないでです。
08-29(日) 芙蓉(ふよう)
昔から美しい人のたとえに用いられている花で
美しくしとやかな顔立ちのことを「芙蓉の顔」という。
美人形容の花がこれです。
この時期、アオイ科の花「立葵」(たちあおい、6月19日掲載)、「木槿」(むくげ、7月14日掲載)と、科名の同じ花が続き、見分けが難しく、ピンク色の色合いでなければ
私には、この花が「芙蓉」だと判らなかったと思います。
花言葉は、純愛です。
08-30(月) 団子菊(だんごぎく)
お盆の頃から開花し、今真っ盛りに咲く「ヘレニューム」
の別名をもつこの花が、畑に咲いています。
花の名前が判らず、母親に聞くと「鎮魂花」との事、
されど植物図鑑にはあらず、花のホームページを持つ方に
お尋ねし、判明致しました。
茎は1メートル程、花の中央に団子状の実?を付ける事から、
この名前があるのか?
花言葉は、上機嫌です。
08-31(火) 稲(いね)

本日は日本人の主食の元「稲」です。
当地では、お盆が明けるのを待つように、稲刈りが始まります。
境内にも水田があり(農地解放後他人名義)黄金に染まる稲は、
豊かな実りを付け頭を垂れています。
当地のお米は、テレビ朝日にも紹介され、新潟の「コシヒカリ」に負けない味わいがあります。(値段も格安です。)
私も早々新米を食しましたが、甘味のある食感は何とも言えぬ
幸せを感じます。