花ごよみ 平成16年 8月 上旬
01(日) 日向葵(ひまわり)
いよいよ今日から8月、お寺も一年で一番忙しい時期になります。
8月の花ごよみの皮切りは、夏の代表花向日葵です。
灼熱の太陽に向かい、大輪の花を咲かせています。
別名サンフラワー、「太陽の花」いい名前ですね。
余談ですが、客船のサンフラワーの航路がいくつか廃止になりましたが、風がささやく船の旅が私は好きでしたが・・・残念です。(たかだか4回程しか乗船ありませんが)
花言葉は、いつわりの富、長い恋から結婚です。
私流では、青春、燃える情熱かな。
02(月) 柳花笠(やなぎはながさ)

今年は雨も少なく日照り続き、境内にある水田(農地解放後他人名義)もまもなく収穫の時期を迎えます。
水田の畦(あぜ)に三尺バーベナと別名をもつ、
茎が長く、細かい五弁の紫色の集団花をつけた花が雑草の
ごとく咲き乱れています。
よくドライフラワーで見かけるとおもいますが・・・
03(火) 桔梗(ききょう)

清楚で美しい秋の七草の一つ桔梗です。
寺の境内何ケ所かに咲いています。
茎の先端に、五裂の青紫色と、白色の釣鐘形の花を開かせていますが、背丈が高いため、倒れるのが難点です。
花言葉は、清楚な美しさ、変わらぬ愛です。
04(水) 女郎花(おみなえし)

昨日に続き秋の七草の一つ女郎花です。
長い茎を持ち、茎先で枝分かれし、たくさんの淡黄色の小花を
傘状につけて畑に咲いています。
漢方では、根を乾かして利尿剤として用いるそうです。
花言葉は、美人です。
05(木) 茗荷(みょうが)
お解りになりますか・・・?キノコではありません。
花を付けた茗荷です。淡黄色の花を食用にする部分から咲いています。
今年は当たり年らしく、林下にたくさん自生しています。
わが家では、味噌汁、漬物として食し、香りを楽しんでいます。
ただ食べすぎに注意(物忘れがひどくなるといけないので・・・)迷信のようですが。
花言葉は、未来です。
06(金) 蝮草(まむしぐさ)の実

子供心に赤く実を付けたこれを、気持ちわるいなあ〜。
と記憶していますが、大人になり今見てもあまり好感が
もてません。
名前の由来は、茎の模様が蝮のように似ているからか?
しかし、赤く熟した実は、一種独特の幻想的な世界をそこだけ
作っているようです。
07(土) 万両(まんりょう)

写真の写りが悪く申し訳ありません。
寺の参道、境内に白い小さな花をつけた万両があります。
晩秋から冬の間赤い実を付けるのは知っていましたが、
花を咲かせるのは、初めて知りました。
実を付けた万両は、お正月の飾りとして珍重されています。
縁起物の花?木?なんでしょうね。
08(日) 昼顔(ひるがお)

草の伸びた斜面に花が咲いています。
朝顔とは反対に昼間に花を開かせ、夕刻しぼんでしまいます。
淡い紅色の漏斗状花で、草の伸びた間に咲く花は、一瞬草を刈るのをためらってしまいます。
花言葉は、きずなです。
09(月) 荒地宵待草(あれちよいまちぐさ)

子供が撮りました。
雑草の荒地と化した場所にこの花が咲いています。
当地でも至るところで見ることが出来ますが、
ただ花の開きが弱いためなかなか写すことが叶いませんでした。
昼は花が閉じ、夕刻に花を開かせます。
俗に言われる「月見草」は、この花のようです。
花言葉は、浴後の美人です。
10(火) 臭木(くさぎ)

暦の上では、立秋を過ぎましたが、残暑厳しい日が続いています。
山に入ると、この暑さにもまけず植物の生活が、息づいていました。緑の中に星型の花を付けたこの木が目に留まりました。
葉に触れると悪臭がするので、この名前があるようですが、花は可憐で良い香りがします。
花の拡大写真を添付させて戴きました。
11(水) 花笠菊(はながさぎく)

咲き始めたのは7月の中旬と早かったのですが、今が丁度盛りなのでしょう。境内の目立つところに見てくださいと言わんばかりにたくさんの花を咲かせています。すら〜っと伸びた茎と手のような葉が印象的な花です。大きいものでは120センチから130センチはあろうかと思われます。
地方によってはこの花笠菊を盆花と言っているところもあるようです。
12(木) えのころ草

暑い日が続くとはいえ、植物の世界では徐々に秋が近づいてきているのでしょうか。最近よく道端でえのころ草、俗に言う猫じゃらしを見かけます。幼い頃はこれをつんで手に握り、握りこぶしを軽く動かすと中から虫が這い出してくる様な動作を繰り返して遊んだりしたものです。かつて寺には二桁ほどの猫がいましたのでえのころ草に猫をじゃれさせたりもしましたが、現在は年老いた猫が一匹になってしまったので、すっかり出番がなくなりました。
今はこのえのころ草を使って4姉弟がお互いにこちょこちょしている姿をよく見ます。
13(金) 夏水仙(なつずいせん)

非常に神秘的な花だと思います。
微妙な薄い青色をしたピンクの色気で、茎には葉が一枚もなく、
茎の頂点に四方、また上向きに花を咲かせます。
玄関を出たすぐの庭に咲き、夜間明かりに照らされた花は、
日中見るよりも、美しく目に映ります。
14(土) 初雪草(はつゆきそう)

今日は何時に無く湿度が高く暑い日でした。名前だけでも一時の涼を求めてこの初雪草を選びました。暑い最中に初雪?ってなんとも不思議な感じですが、花が咲く頃に出る葉に白い班がはいり、その様子が雪が降り積もったように見えるところからこの名が付いたそうです。
名前だけではなく、見た目も涼やかな感じでしょうか。花言葉は好奇心だそうです。
15(日) 禊萩(みそはぎ)

以前は寺の防火用水のため池で、私が小さい頃は、ザリガニ釣り・鮒釣りに興じていましたが、
現在は、水もなく蓮の花と、この花が占領しています。
どちらもお盆の時期の花にふさわしく、仏壇また新盆棚に
供えられます。
花は、淡い紅紫色の小花を長い穂に密生させています。
別名精霊花・水掛草といわれます。