花ごよみ 平成16年 7月 下旬
16(金) 擬宝珠(ぎぼうし)

茎の長い薄紫色のこの花が境内の何ヶ所かに自生しています。一つの茎に花を多くつけるため花の重みで倒れてしまうのが残念です。足元の葉は、楕円形で大きく裾を広げ一層花を引き立たせています。名前の由来は花の蕾が橋の欄干についている擬宝珠に似ている事から命名。また若葉は食用になるようです。
17(土) 半夏生(はんげしょう)

寺の境内に沿うように流れている、小さい川のほとりに別名、片白草、半化粧という花を見つけました。名前の由来は、夏至から11日目(7月2日頃)を半夏生(七十二候の一つ)に葉が白くなることからこの名前があるそうです。花は小さく固まりを作っていますが、やはり葉の白さが一際目立ちます。花が咲き終わると、白い葉はまた普通の緑色になるようです。(不思議ですね。)
18(日) 朝鮮薊(ちょうせんあざみ、アーティチョーク)

私の頭に紫の毛が生えたわけではありません。(苦笑)この花は、アザミを全体に大きく豪壮にした感じの植物です。茎が長く1メートルほどあります。花の咲く前の若い蕾が食用になるため、西洋野菜として売られています。
花言葉は、傷つく恋です。
19(月) 鰭張草(ひれはりそう、コンフリー)

ピンクの小さい花をつけ、葉の両面に粗い毛のある花が咲いています。花の図鑑を調べるも名前が判らず、なんと「四季の山菜」で確認できました。山菜の本に掲載のごとく、春から秋まで、新芽や若葉、根など食する事が出来、ロシアでは「畑の牛乳」といわれるほど、たんぱく質や食物繊維、ミネラル分が多く含まれているようです。
しかし、日本では労働産業省の指示で健康障害を起こす恐れがあり、食用の自粛を警告しています。(お気を付け下さい。)
20(火) 杉菜の土筆(すぎなのつくし)?

私も生まれて47年このかた、この様な杉菜?、土筆?を見たのは初めてです。土地柄霊園はもとより、至るところに杉菜がはびこり手を焼いていますが、杉菜の中央部から緑色の土筆が顔を出している光景に感動し本日掲載させていただきました。
土筆が成長し、杉菜になるのはわかるのですが、・・・・・・・
21(水) ブッドレア

紫の小さい花がたくさん密集して色鮮やかなこの花が咲きほこっています。色気としては、ピンク・白・紫色とあるようです。花に、蝶や蜂がよく集まるので、バタフライ・ブッシュともよばれています。
花言葉は、親しみのある関係です。
22(木) 凌霄花(のうぜんかずら)

中国原産で、古く平安時代には日本へ渡来したといわれる、長いつるを伸ばし淡いオレンジ色の花を付け境内の生垣に絡みついて咲いています。藤の花のように太い幹を持ち、花は枝先にまとまって付いています。その昔江戸時代の儒学者貝原益軒(かいばらえきけん)が過つって樹液により目を傷めたことから毒性の植物ではといわれたようですが、無害・無毒の花です。花言葉は、女性らしさです。
23(金) 山百合(やまゆり)

きれいですね。寺の境内に百合の王様山百合が咲いています。一輪のものからたくさんの花をつけたものとあります。現在浜名湖で行われている「浜名湖花博」には180種の百合が展示されるようです。日本の百合を外国に紹介したのは、江戸時代末期に来たドイツの医学者シーボルトとの事。
ちなみに、フランスの国花の一つ。また、神奈川県の県花。
花言葉は、威厳・甘美です。
24(土) 鬼百合(おにゆり)

本日も境内に咲いている百合を。昨日の山百合とは対照的に花びらを後ろにそり返し、花粉のついた部分だけを前面に出していて、長い茎の節々に黒紫色の珠芽(むかご)をつけて咲いています。
ことわざにありますが、『立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合のよう』という美人の形容詞といわれる言葉に、慎み深く楚々とした昔?の女性をイメージするのは私だけでしょうか?
花言葉は、賢者です。
25(日)朝顔(あさがお)

小学校一年生の長女が夏休みに入り、学校で育てていた朝顔を自宅に持って帰ってきました。眠い目をこすりながら、毎朝早起きをして観察日記をつけるのが宿題のようです。早朝涼しい時間に花を咲かせる風情は一時の暑さを忘れさせてくれます。
花言葉は、はかない恋・固い約束・愛着です。
26(月) 姫檜扇水仙(ひめひおうぎすいせん)

境内に立つ木の根元に「クロコスミア」と呼ばれる花が自生しています。大きな株からたくさんの茎を出し、薄赤色の花をつけています。
花言葉は、気品ある精神です。
27(火) 檜扇(ひおうぎ)


境内の参道にこの花が咲いています。
葉が左右に扇状に広がり、
オレンジ色の花の中に、
赤いまだらの斑点がついています。
夏の花壇を彩る非常に丈夫な花ですが
、一夜にして花を閉じてしまいます。
しかし次から次ぎへと蕾が開花し長く花を楽しめます。
花言葉は、誠意です。
28(水) 西洋風蝶草
(せいようふうちょうそう、クレオメ)

畑にこの花がわずか二輪咲いています。
蕾は赤色ですが、開花すると白色の花を咲かせます。
茎を長く伸ばし、名前のごとく蝶が舞うような姿は、
風に煽られ、一層花に集まる蝶のように見えます。
29(木) 藪枯らし(やぶがらし)

田舎の方(失礼)は、お解りになると思いますが、
植物の天敵の別名ビンボウカズラ、ビンボウヅルです。
お寺でも、生垣また植木に巻きつき非常に苦慮しています。
名前の通り植物を枯らし、巻鬚(まきひげ)で10メートルほどの長さがあります。
花?は、黄緑色の小さい花を開かせています。
(金) 百日草(ひゃくにちそう)

連日の暑さにも負けず丈夫に元気に咲いています。
名前の由来のごとく長持ちする花です。
まもなく8月、仏壇の花立に飾られているのを見受けます。
ブラジルのリオデジャネイロで魔除け、幸福を招く花として、
祭りの日には市民がこの花をパレードに向かって投げるので、
色とりどりの花束が道を埋め尽くすそうです。
花言葉は、友への思いです。
31(土) 白粉花(おしろいばな)

暑い時期の夕刻に咲き、夜の美人といわれている白粉花です。
色々な場所で見うけられるので、日本原産とおもいきや、
熱帯アメリカ原産、始めて知りました。
日本へは、江戸時代初期に渡来。
早速子供たちが、花の黒い果実を集めお化粧ごっこをしていました。あなたも、経験がありませんか?
花言葉は、おしゃれ、小心です。